最近は、寂しいことに結婚式や二次会などの晴れやかな行事がめっきり少なくなってしまい、代りに親族縁戚の高齢化に伴い、やたらと弔事ばかりに呼ばれることが多くなりました。
私は東京在住ですが、最近の弔事に参列して、”誰かが冠婚葬祭のマニュアルを書き換えたの?”というほど、参列者のさまざまなスタイルに驚かされました。かなり無知な私でさえ、”それって、いいの??”というようなスタイルで参列している人に出くわしました。しかも告別式なので、”取るもとりあえず、駆けつけた”が許されない席です。
・クロコダイル、オーストリッチのバッグ
・サンダル、ミュール
・一部エナメル使いのパンプス、ワニ柄のパンプス
・ロゴプレート、装飾金具が目立つブランドもののバッグ
・半そでやフレンチスリーブのワンピースのみ。(ジャケットなし)
・せっかく全身黒なのに普段のお出かけ用の色つきバッグ。
ジュエリーに関しても、気になる人がいました。
・パールの二連ネックス
・パールなんだけど、ネックレス、イヤリング、指輪、ブレスレット、
購入時についてたセットを”全部つけてきちゃいました”
・大粒の南洋真珠
(ピンポン玉のほどのシルバーグレーのチョーカーをお召しの上、珠が指をはみ出るほど巨大な指輪)
・色石の指輪(いくら肌身離さず、のものであっても、色物は弔事のときははずすか、石を指の腹に回すべきでは・・・)
あくまでも哀しみの席ですので、主張しすぎるファッションは故人や遺族に対して、失礼かと思います。心ある参列者には、知性や品のなさを露呈するようなものでもあります。
私が残念に思ったのは、まっとうな服装なのに、あまりにもみすぼらしいパールのネックレスを付けている人が多かったことでした。テリもツヤもまったくなく、黄ばんでいて、”お義理で付けています”、という御座なりな感じ、中にはオモチャのようなプラスチックのパールの人。それが若い人ならまだしも、いい歳の中高年の方が・・・。
真珠ほど、品格をはっきり表す宝石はありません。真贋はもちろんのこと、ホンモノであっても良いものと安物がはっきりとわかってしまうものです。手入れを怠って汚くなったということも見ればわかります。
冠婚葬祭ってとにかく疲れますよね。帰宅して、”アー、疲れた~!”と、真珠に大敵な汗や脂、化粧をふき取らずに適当に仕舞ってしまったりしがちです。しかも、たまにしかつけないから、その変化も気づかないし、他の綺麗な真珠を見ていないと駄目になった真珠だということもわかりません。だから、次に使うときに長年の劣化にも気づかないで、汚くなったものを惰性で着けてしまうのです。
結婚式の席ではイミテーションでも華やかなほうがいいでしょう。でも弔事におけるジュエリーはその人の格が顕著に出ます。下手な装飾品を着けていくと、わかる人たちから失笑を買うだけです。まだ何も着けない方がマシということです。
元が良質のパールでしたら、お手入れ次第でテリも色も保てます
これから、一生ものとしての冠婚葬祭用の真珠を買う方は、かならず真珠のお手入れ用の専用クロスと洗浄剤を一緒にお求めになることをオススメします。真珠を購入する店では必ずといっていいほど扱っているはずです。
そして着用後は、どんなに疲れて帰っても必ず汚れを落としてから寝てくださいね。だいたいの人はこれを怠ってまたもとの場所に戻してしまいがちなのです。
私の個人的な意見ですが、ダイヤは多少グレードが低くても大きい方が良いと思いますが、真珠のネックレスについては、粒は小さめでも、予算内で買える最高級のクラスを選ばれると良いと思います。
私も、弔事にはしばらくは装飾品なしで参列していました。ようやく真珠のネックレスを買えるお年頃にになったとき、お店の人から、”長く使うことをお考えでしたら、粒の大きさよりもグレードで選んでください”とのアドバイスに従い、7.5mm粒と小さめですが等級としては最高級の花珠を購入いたしました。10年近く経った今でもこの選択は正解だったと思っています。おそらく、おばあちゃんになっても使えるだろうと思っています。
歳を取り肌が衰えるに従い、貧相なジュエリーはそれなりに貧相に見えます。額面どおりに見えるどころか、その人を安っぽく、老けて見せてしまいます。ある年代からのジュエリーは、”肌映り”のよいもの、つまり顔色を明るくきれいに見せてくれるものでなければいけません。本人の気づき次第ですが、まず、お出かけ前に、体全体が見える鏡でジュエリーをつける前と後の自分を客観的に観察してみることをオススメします。
つやもなく黄ばんでくすんだ汚い真珠をつけることに抵抗がない人は、ストッキングが伝線していても平気ではいてしまうのと同じレベルだということだと思います。
私は東京在住ですが、最近の弔事に参列して、”誰かが冠婚葬祭のマニュアルを書き換えたの?”というほど、参列者のさまざまなスタイルに驚かされました。かなり無知な私でさえ、”それって、いいの??”というようなスタイルで参列している人に出くわしました。しかも告別式なので、”取るもとりあえず、駆けつけた”が許されない席です。
・クロコダイル、オーストリッチのバッグ
・サンダル、ミュール
・一部エナメル使いのパンプス、ワニ柄のパンプス
・ロゴプレート、装飾金具が目立つブランドもののバッグ
・半そでやフレンチスリーブのワンピースのみ。(ジャケットなし)
・せっかく全身黒なのに普段のお出かけ用の色つきバッグ。
ジュエリーに関しても、気になる人がいました。
・パールの二連ネックス
・パールなんだけど、ネックレス、イヤリング、指輪、ブレスレット、
購入時についてたセットを”全部つけてきちゃいました”
・大粒の南洋真珠
(ピンポン玉のほどのシルバーグレーのチョーカーをお召しの上、珠が指をはみ出るほど巨大な指輪)
・色石の指輪(いくら肌身離さず、のものであっても、色物は弔事のときははずすか、石を指の腹に回すべきでは・・・)
あくまでも哀しみの席ですので、主張しすぎるファッションは故人や遺族に対して、失礼かと思います。心ある参列者には、知性や品のなさを露呈するようなものでもあります。
私が残念に思ったのは、まっとうな服装なのに、あまりにもみすぼらしいパールのネックレスを付けている人が多かったことでした。テリもツヤもまったくなく、黄ばんでいて、”お義理で付けています”、という御座なりな感じ、中にはオモチャのようなプラスチックのパールの人。それが若い人ならまだしも、いい歳の中高年の方が・・・。
真珠ほど、品格をはっきり表す宝石はありません。真贋はもちろんのこと、ホンモノであっても良いものと安物がはっきりとわかってしまうものです。手入れを怠って汚くなったということも見ればわかります。
冠婚葬祭ってとにかく疲れますよね。帰宅して、”アー、疲れた~!”と、真珠に大敵な汗や脂、化粧をふき取らずに適当に仕舞ってしまったりしがちです。しかも、たまにしかつけないから、その変化も気づかないし、他の綺麗な真珠を見ていないと駄目になった真珠だということもわかりません。だから、次に使うときに長年の劣化にも気づかないで、汚くなったものを惰性で着けてしまうのです。
結婚式の席ではイミテーションでも華やかなほうがいいでしょう。でも弔事におけるジュエリーはその人の格が顕著に出ます。下手な装飾品を着けていくと、わかる人たちから失笑を買うだけです。まだ何も着けない方がマシということです。
元が良質のパールでしたら、お手入れ次第でテリも色も保てます
これから、一生ものとしての冠婚葬祭用の真珠を買う方は、かならず真珠のお手入れ用の専用クロスと洗浄剤を一緒にお求めになることをオススメします。真珠を購入する店では必ずといっていいほど扱っているはずです。
そして着用後は、どんなに疲れて帰っても必ず汚れを落としてから寝てくださいね。だいたいの人はこれを怠ってまたもとの場所に戻してしまいがちなのです。
私の個人的な意見ですが、ダイヤは多少グレードが低くても大きい方が良いと思いますが、真珠のネックレスについては、粒は小さめでも、予算内で買える最高級のクラスを選ばれると良いと思います。
私も、弔事にはしばらくは装飾品なしで参列していました。ようやく真珠のネックレスを買えるお年頃にになったとき、お店の人から、”長く使うことをお考えでしたら、粒の大きさよりもグレードで選んでください”とのアドバイスに従い、7.5mm粒と小さめですが等級としては最高級の花珠を購入いたしました。10年近く経った今でもこの選択は正解だったと思っています。おそらく、おばあちゃんになっても使えるだろうと思っています。
歳を取り肌が衰えるに従い、貧相なジュエリーはそれなりに貧相に見えます。額面どおりに見えるどころか、その人を安っぽく、老けて見せてしまいます。ある年代からのジュエリーは、”肌映り”のよいもの、つまり顔色を明るくきれいに見せてくれるものでなければいけません。本人の気づき次第ですが、まず、お出かけ前に、体全体が見える鏡でジュエリーをつける前と後の自分を客観的に観察してみることをオススメします。
つやもなく黄ばんでくすんだ汚い真珠をつけることに抵抗がない人は、ストッキングが伝線していても平気ではいてしまうのと同じレベルだということだと思います。
常識を弁えて、お悔やみの気持ちを忘れない
謙虚な装いを心がけたいですね。。。
私が宝飾業界に入ったばかりの頃は
弔辞には、パールでも大粒は駄目とか、淡水は駄目とか、
グレー系は正式じゃないとか、色々言われていましたが。
私の場合、真珠よりモーニング・ジュエリーとして歴史の古い
ジェットや黒甲の黒い丸玉のネックレスが相応しいと聞き、
黒甲の丸玉のネックレスとピアスのセットを揃えました。
(当時の勤務先が琥珀・珊瑚・鼈甲の卸だったせいかも・・・)
でも、真珠にしても鼈甲にしても、天然素材は手入れが大切
なのに変わりませんし、年齢を重ねるほど、本物にこだわって
質のいいものを身に着けていきたいものですね。。。
人に自分のデザインを提案するだけでなく、自らも上質な素材で作ったいい物をつけて、”あら、あなたそれいいわねー。私も欲しいわ~!”って言われるようになりたいなぁ・・・と思います。せっかく女性に生まれついたのですから、せいぜい楽しみたいですよね。
なるほど、Chizさんは、黒甲ですか。大変珍しい物をお持ちですね。黒い鼈甲はあまり見かけないように思います。べっこうの落ち着いた艶って上品で素敵です。若い時分より、年を重ねるほどお似合いになると思います。大切になさってくださいね。
最近、まさに黒いジュエリーもいいなあと思っています。先日、組み物用にオニキスの連珠を買いました。春のキャスト講習会用にCADで作ってまだ石留めしてなくて放置してあるペンダントトップ作品があるので、それを仕上げて連モノと合わせてみようと思います。