それほど絵に興味がなくても「知っている画家は誰?」と聞かれたら、
かなりの割合で名前が挙がるであろう有名なアーティストの一人「パブロ・ピカソ」。
20世紀の美術を先導した巨人である。
92年の生涯で残した作品の数は、合計15万点余り。
驚異的な情熱で制作に打ち込んだ多作家だ。
版画や彫刻なども手掛けたが、やはり本流は絵画。
全体に青いフィルターがかかった様な画風…「青の時代」に始まり、
明るい色調の「バラ色の時代」を経て、
従来の遠近法によらない表現に到達。
角度の異なる複数の視点から捉えた形を再構成し、平面に描写した作品は、
「キュビズム」という大きな潮流を生み出していったのである。
そんな天才の代表作が「ゲルニカ」だ。
スペイン内戦さ中の1937年。
ドイツ軍によるスペイン・ゲルニカ村への空爆は、
3時間にわたり3000発もの爆弾を投下する凄まじいものだった。
村はほぼ壊滅状態となり、大勢の一般市民の命が失われた。
当時、祖国の悲劇に衝撃を受けた55歳の「ピカソ」は、
およそ20日間で、縦3.5m、横7.8mの大作を完成させる。
巨大なキャンバスに描かれているのは、死んだ子供を抱いて泣き叫ぶ母親、
天に救いを求める人、泣き叫ぶ馬や牛などの姿。
あえて血の色(赤)を加えないモノトーンの画面からは、
却って強く戦争の恐怖や残酷さ、冷酷さが伝わってくる。
少々前置きが長くなってしまった。
ここからは、我が津幡町で行われた、この名作に端を発するアート・プロジェクト…
同じサイズのキャンバスに子供達が平和の絵を描く
「キッズ・ゲルニカ」を紹介したい。
これは、津幡町児童センター開館10周年記念事業として取り組んだもの。
津幡南中学校美術部がデザインした下書きを13のパーツに分割し、
津幡町立中条小学校の5年生・6年生に加えて、幼児から中学生まで、
センター来館者ら255名が参加して創り上げた力作だ。
オリジナルとは違ってカラフルな仕上がりである。
8月末のお披露目は見逃していたが、
今月初旬、津幡町文化展覧会に歩を合わせた再展示の際、
津幡町文化会館シグナス1階エントランスに足を運んだ。
さて、きのう起こったパリの惨劇について、続報が相次いでいる。
テロ容疑者?旅券の人物、先月難民手続き 死者129人
今一度、美の巨人が遺した「平和」への願いを振り返り、
未来の在り方、身の処し方、考え方について考えてみよう。
かなりの割合で名前が挙がるであろう有名なアーティストの一人「パブロ・ピカソ」。
20世紀の美術を先導した巨人である。
92年の生涯で残した作品の数は、合計15万点余り。
驚異的な情熱で制作に打ち込んだ多作家だ。
版画や彫刻なども手掛けたが、やはり本流は絵画。
全体に青いフィルターがかかった様な画風…「青の時代」に始まり、
明るい色調の「バラ色の時代」を経て、
従来の遠近法によらない表現に到達。
角度の異なる複数の視点から捉えた形を再構成し、平面に描写した作品は、
「キュビズム」という大きな潮流を生み出していったのである。
そんな天才の代表作が「ゲルニカ」だ。
スペイン内戦さ中の1937年。
ドイツ軍によるスペイン・ゲルニカ村への空爆は、
3時間にわたり3000発もの爆弾を投下する凄まじいものだった。
村はほぼ壊滅状態となり、大勢の一般市民の命が失われた。
当時、祖国の悲劇に衝撃を受けた55歳の「ピカソ」は、
およそ20日間で、縦3.5m、横7.8mの大作を完成させる。
巨大なキャンバスに描かれているのは、死んだ子供を抱いて泣き叫ぶ母親、
天に救いを求める人、泣き叫ぶ馬や牛などの姿。
あえて血の色(赤)を加えないモノトーンの画面からは、
却って強く戦争の恐怖や残酷さ、冷酷さが伝わってくる。
少々前置きが長くなってしまった。
ここからは、我が津幡町で行われた、この名作に端を発するアート・プロジェクト…
同じサイズのキャンバスに子供達が平和の絵を描く
「キッズ・ゲルニカ」を紹介したい。
これは、津幡町児童センター開館10周年記念事業として取り組んだもの。
津幡南中学校美術部がデザインした下書きを13のパーツに分割し、
津幡町立中条小学校の5年生・6年生に加えて、幼児から中学生まで、
センター来館者ら255名が参加して創り上げた力作だ。
オリジナルとは違ってカラフルな仕上がりである。
8月末のお披露目は見逃していたが、
今月初旬、津幡町文化展覧会に歩を合わせた再展示の際、
津幡町文化会館シグナス1階エントランスに足を運んだ。
さて、きのう起こったパリの惨劇について、続報が相次いでいる。
テロ容疑者?旅券の人物、先月難民手続き 死者129人
今一度、美の巨人が遺した「平和」への願いを振り返り、
未来の在り方、身の処し方、考え方について考えてみよう。