つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡小学校、夏の香り。

2010年07月18日 20時45分16秒 | 日記
本日二度めの投稿。
本日二枚目の「今日の一枚」は、子供達の受入れ体制が整った津幡小学校のプール。
前回に続け、プールの思い出を投稿してみようと思う。

小学生の僕は、プールの「塩素」が楽しみだった。
正しくは「塩素系消毒剤」。
ちょうど手の平サイズで、低い円柱形をした大きなタブレットである。
プールの底から、そいつを拾うのが好きだった。

まず潜る。
大きく息を吸い、思い切って体を沈めると、途端に音が消え、
水面の水の動きに合わせて、ユラユラと姿を変える光の模様が見える。
青とも透明ともつかない水の中は、呼吸すらできない不思議な別世界。
ちょっとした探検の気分である。
そして、その底に置かれた真っ白な塩素の塊は、珍しい鉱物のようにも思えた。

触ると溶けた表面がヌルヌルする。
プール独特の消毒臭い匂いもプンプンする。
いかにもケミカルなイメージがプンプンと漂っていて、子供心にも、これは毒だと分かる。
触っちゃダメ!…と教えられてはいたが、口にいれなきゃ大丈夫だろうと軽く考え、
その「塩素」を友達に押し付けたり、自分の肌に押し付けたりして、
ヌルヌルした気色の悪い感触を楽しんでいた。

無知とは、恐ろしいことである。
コメント (2)
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津幡小学校、校舎と校庭と夏空と。

2010年07月18日 10時47分59秒 | 日記
「今日の一枚」は、津幡小学校の上空、よく晴れ渡った朝の夏空。

きのう、北陸に「梅雨明け宣言」が出た。
平年に比べて5日あまり早い発令だ。
去年は梅雨明け時期が特定できなかったばかりか、記録的な冷夏になり、
夏を実感できなかったが、今年はそれなりに暑くなって欲しい。
やはり、夏は夏らしくいてくれるのが、精神的にも環境的にも何かと望ましい。
ま、これが「猛暑」となると、何かと不都合も出てくるのだが…。

ところで、夏休みの学校と聞き、真っ先に思い出されるのは「プール」だ。

今も津幡町に公営のプールはなく、また、海のない町である。
水遊びができるような川には、かなり上流へ遡らねばお目にかかれない。
だから、涼を取りに小学校のプールへよく通った。
近隣の子供も条件は同じで、皆集中するため、
確か、学年別にスケジュールが割り振られていたように思う。
但し、子供の数が多く一学年当たり9~10クラスもあるから、常に混雑。
まさに「芋の子を洗う」状態は、昭和51年の夏を境に、突然、解消された。

笠井小学校と津幡小学校の一部が、「太白台小学校」として統合され、
クラスメイトの3割近くが、新しい学び舎へと去ったからである。
僕にとって小学校のプールは、思う存分遊べる場所になったが、
観声が減り、蝉の声が大きく響く小学生最後の夏に、一抹の寂しさを覚えた。
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