つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

名もなき草に学んだ、津幡町。

2010年07月15日 01時26分07秒 | 日記
まったく毎日蒸し暑い。

人間にとって不快に感じる高温多湿のこの時期は、植物にとって“おいしい季節”。
何故なら、ふんだんに手に入る雨や湿気も、
雲を通して上空から降る適度な陽の光も、
光合成にとっては欠かせない要素である。
成長のスピードを上げる絶好のタイミングだ。

先日、散歩の折に廃屋の瓦屋根に根を張る草を見つけて、シャッターを切った。
それは、植物の逞しさが伝わる一枚であり、
同時に日本家屋が自然素材でできている証でもある。
瓦は元をただせば土だ。
漆喰の白壁は石灰や藁が原材料。
添木の板は言うまでもない。
そのまま放置しておけば、やがて土に還るのが「日本家屋」である。
だから、苗床にだってなる。

自由に動き回れない植物にとって、雨や陽を遮らない瓦屋根は、絶好の棲家…。
いや、逆に考えれば、植物は動き回る必要がないのだ。
そこに留まる事で生きる糧が得られるのだから。
コメント
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