つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡町のガスの基地。

2010年06月16日 23時37分36秒 | 日記
僕が子供のころに比べれば、当然、津幡町のインフラ整備は格段に進歩している。
上下水道、電話及びインターネットの通信、道路、治水…何不自由はない。
ここ数十年で随分と変化した。
昔と同じなのは、プロパンガスくらいだろうか?
…かと言って、不自由を感じている訳ではなく「変わらない」事が言いたいのだ。
もちろん我が家もプロパンガス。
本津幡駅前の「加茂川商店」に面倒を見てもらっている。

今日の写真は、そのプロパン基地から「大西山」を望んだ一枚。
手前に写っているのは、日通商事㈱・津幡充填所に並ぶボンベである。
よく見ると「宮崎駿」のアニメ作品に出てくるロボット…
「ルパン三世」シーズン3の最終回「さらば愛しきルパンよ」の「ラムダ」みたいだ。
ずんぐり丸みを帯びたボディに小さな頭。
そこに穿たれた目のような、口のような「穴」。
こうしたデザインが、やがて「風の谷のナウシカ」の「巨神兵」へと
受け継がれていったのだろうか…?

…と、ひとしきり妄想したところで、現実に戻ろう。
ここプロパン基地は、安全を考慮してか、かつては人里離れた山の中だった。
整然と鉄の塊が並んだ様子は、押し黙った葬送の列のよう。
陽を浴びれば鈍く光り、風が吹けば舞い上がった赤土の埃に霞む。
雨に打たれた後には、錆びた血の匂いがした。

春夏秋冬、いかなる気象条件の下でも彼らは佇んでいる。
液化ガスという毒を孕んだままで。
コメント
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