つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡町の遠い夏の伝説。

2010年06月09日 00時26分28秒 | 日記
今日、ラジオで「ザ・ブルーハーツ」の特集を聞いた。
(正確には、既に日付をまたいでしまったので昨日だが…)
6月9日・「ROCKの日」の前日という事で、ロッカバラードを何曲か。
女性DJがコメントしていたとおり、どれも心に染みるナンバーばかり。
特に「Too Much Pain」。

『はみ出し者たちの遠い夏の伝説が、廃車置き場で錆びついてらあ。
 灰色の夜明けをただ黙って駆け抜けて、あなたに会いに行けたらなあ。
 思い出す…。
 月明かりに濡れた人気のない操車場で、それぞれの痛みを抱いたまま、
 僕ら必死で分かり合おうとしていた。
 歯軋りをしながら。
 あなたの言葉が、まるで旋律のように頭の中で鳴っている。…Too Much Pain。』

掲載した写真は、廃車置き場ではなく粗大ゴミが打ち捨てられた一角。
人気のない操車場でもなく、誰も見向きもしない庭先。
すぐ傍で生い茂る樹の姿、瑞々しい生命力が、
残骸とのコントラストを浮き彫りにする風景だ。
その対比は残酷で、Too Much Pain…痛みを伴う。
そんな粗大ゴミ置き場には、極個人的な夏の伝説があった。

昨今はエコへの配慮もあってか、ゴミの分別に熱心な世の中になり、
不法投棄は見かけなくなったが、昔は、色んなものが捨てられていたっけなあ。
例えば、通学途中、木箱に入った使用済みらしきビンが大量に積まれた場所があった。
夏休み、プール帰りの僕は、手当たり次第に割って辺りをガラスの破片だらけにした。
ただ、ラムネのビンに封じ込まれた「ビー玉」欲しさに。

また、他には一種の墓場とでも形容したくなるほど、
古い家電が無造作に地面に置かれていた場所もあった。
冷蔵庫、洗濯機などもあったが、お目当てはラジオやテレビ。
家からプラスとマイナスのドライバーを手に駆け付けた僕は、
手当たり次第に分解を始めた。
ただ、スピーカーの裏にある強力な「磁石」欲しさに。
コメント
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