六甲1号の出撃にっき

撮影ロケの出撃模様のほか、日々の雑感なんかも綴ったものです。

くま川鉄道の列車で通える幸せ

2017-12-31 |  出撃 at 九州地方
 いよいよ年末の南九州(+山口)の旅も最終日になりました。今夜の阪九フェリーに乗るため、夕方には小倉に着かなければなりません。その中で八代を朝出て何ができるか考えてプランを立てましたが、
 ①肥薩オレンジ鉄道の再度撮影・・・八代に近い所は午後遅めに順光になるので今日は×
 ②島原鉄道&長崎本線の貨物も撮って帰る・・・時間的にちょっと厳しく特急多用で出費増なので×
 ③くま川鉄道の列車を撮影・・・午前中は本数が少ないが早朝に出ればいけそう
ということで、八代からまた肥薩線に乗って小倉方面の帰路とは逆方向の列車に乗ることにしました。

 .湯前線(くま川鉄道)の初撮影
 八代を5:41発の下り1番列車に乗ります。キハ220-1100代とJR化後の車両でしたが、車内は回転式クロスシートだったのですが木製背板の硬いやつでした。

 朝7時過ぎに人吉に到着。
 夜明けの遅い九州の山合いの街らしい暗さですが、太陽が出てきてくれそうなので何とかなりそうです。

 7:16 湯前発の1番列車が到着し、折返し7:22発の3番列車で下るので、この列車に乗ります。
 くま川鉄道として乗るのは初めて、国鉄・JR湯前線時代にそれぞれ1度ずつ乗って以来のこちらも30年ぶりの訪問となります。前回2回ともに乗車のみだったので、今回は沿線で初めての撮影となりました。
 車両は在来車が全て運用離脱・廃車となり、現在はKT-500型が普通列車と観光列車を兼用で運用に入っています。

 KT-500型の車内の様子。
 観光列車「田園シンフォニー」の車両ですが、そのまま普通列車として1日中走っているので、いつでも乗れます。こんな豪華な列車で通学できるのは羨ましいかも。

 湯前寄りの先頭には子供用の小さな展望席があります。
 一見して子供用と分かるのですが、ここに座る大きなお友達もいるかも知れませんね。

 今回は撮影のため、3駅先の肥後西村で下車します。
 7時半でこの暗さで大丈夫なのかな? 高校生が結構降りてきます。

 「オイオイ、おっさんおっさん、女子高生の後をつけるんでねぇ!」と聞こえてきそうですが大丈夫、私は20m先の停まれの所で道路左へ、この子達は道路右へ離れますから。
 駅から1つ目の角を東へ向かって歩くこと15分、田んぼが開けてきました。

 8:03 湯前からの2番列車がやってきました。
 上空は雲がかかってますが、かろうじてうっすらと日が差しています。

 カメラを反対側に振って、ヌル順光追い撮り。
 朝は3番列車までが2両編成で、それ以後昼間の普通列車はもちろん単行になるので、朝早起きするのが3本の特なのです。

 .ローカル線のよい雰囲気がいっぱい漂う鉄道
 肥後西村-一武で撮影の後は、全速力で歩いて川村-肥後西村間の球磨川第三鉄橋へ行ったのですが、東側の川の堤防からは木が邪魔になって撮影できませんでした。
 次の列車がくるまでの間に、また全速力で歩いて、西側に回りこみます。しかし太陽が・・・

 湯前発の3番列車を撮影するのですが、せっかく汗かいて全速力で着たのに、雲ってしまい撃沈。
 明るい夏の日差しの下で撮るのが一番です。

 河原から近い川村駅まで歩いて、ここから人吉方向へ戻ります。
 クリスマス(もう過ぎましたが)の飾りと、さげもんで駅名票が見えないくらいに。大手私鉄なら苦情もんですが、でもこれがいいんです。

 9:46 人吉行の単行がやってきました。一番新しいKT-505号です。
 ホームの河童?もなぜかサンタ仕様に。

 普通列車の車内は冬休みのせいか、この時間帯にしては結構乗っている感じでした。
 冬の柔らかな光りを浴びて心地良さそうな幸せな空間が広がります。

 9:48 列車を1駅だけ乗って、次の相良藩願成寺駅で下車します。
 すぐ脇に肥薩線の線路が走っていて、ここから人吉の駅までは並行に走りますというか、直ぐに場内信号があるので、人吉の駅の構内みたいなもんです。
 願成寺・・・いい響きで御利益がありそうなのですが、お寺にはまたの機会に訪れることにします。

 .B&Sみやざき号で八代へ抜ける
 肥薩線の八代方面は9:30発のぼったくり特急を逃すと昼まで列車がないため、熊本方面へ抜ける手段として、人吉インターから高速バスに乗る手段を選びました。
 福岡・熊本・新八代の3つの上り方向の行き先がありますが、最も近い新八代まで乗れればいいので、B&Sみやざき号に乗ることとして、予約サイトを見たら「残席2」一番後ろの通路寄り2席があいており、9C席を直ぐに予約、さすが帰省ラッシュの期間だけあって、上り便も混んでるようです。

 駅から人吉インターへ向かう途中にモスバーガーがあったので、ここで朝食をとることにします。
 朝から何も食べていなかったので、というかここで朝食タイムの時間を取るのを想定して先ほどの駅で下車したというのは言い過ぎで、単に人吉駅よりもインターに近いからです。

 私が入店するのと入れ違いで母娘2人が出て行ったので、店内は私1人の貸切でした。
 田舎のモスバで平日の午前中とあれば、こんな感じでしょうか、よくやっていけると不思議に思います。

 モスバから歩いて8分ほどで、人吉インターのバス停に着きます。
 今日から年末年始をふるさとで過ごす人たちの帰省ラッシュが始まっており、大きな荷物を抱えた人々が福岡方面のバスから降りてきます。

 10:54 定刻に新八代行のB&Sみやざき402号がやってきました。
 他社との共同運行ですが、この便はJR九州が担当している便です。

 JR九州の高速バスには初めて乗ります。
 大きな荷物の出し入れで手間取って3分遅れで出発しましたが、全然許容範囲。

 乗るときのチェックで「どこでも空いてる席に座って下さい。」と運転手から言われ、意味が分からなかったのですが、乗ってみて理解。
 なんと実際には半分程度しか乗っていません。おそらく予約用の分と途中バス停から予約なしで乗ってくる乗客用に一定数の未予約枠を設けてるために起こる現象と思われます。おかげで一番前の席に乗れました。

 バスは渋滞もなく3分の遅れも吸収して定刻に新八代駅に到着。あっという間の37分間でした。
 肥薩線経由の特急だと倍近い65分かかるので、正直勝負にならないかも知れませんが、人吉-熊本で乗り換えなしなら鉄道に勝ち目もあります。

 新八代駅は既に門松が立っており、お正月を迎える準備が整っていました。
 こうして帰省客をふるさとに迎えるおもてなしはいいですね。

 .1ヶ所寄り道して帰路
 新八代に着いたらあとは小倉までは鹿児島本線を上るだけですが、2時間ほどの時間の余裕があるので、もう1ヶ所だけ寄り道することにします。残念ながら天気が晴れていない(一応うっすらと太陽が見えてる程度)ので、パッとした映像の期待はできないので、新規の撮影場所の確認をすることにしました。
 新八代から普通列車を熊本で乗り継いで3つめ辺りにある西里で下車。この駅は何度か降りたことがありますが、いつもは北側へ行っていたのですが、今回は南側へ行ってみることに。

 ちょうど築堤上を走ってくる下り列車をビデオでパンしながらほぼ180度近く追える場所があります。
 残念ながら線路脇の枯れ草などがあるので、こうやって静止の画像・写真で見る分にはあまり見栄えは良くはないのですが、動きを追うにはいい場所です。問題は天気でしたが。
 ここで1時間近く潰して鳥栖行の普通に乗ります。

 大牟田で快速に乗り換える時間を利用して遅い昼食を購入のため一旦改札を出ます。
 この駅も門松が立っていました。JRが負担してるのか、街の顔なので地元が負担しているのか分かりませんが、駅の正面に出していて夜間にいたずらとかされないものかと思います。

 快速電車の車内から見たスペワ。
 いよいよ閉演まで3日とあって、駐車場は奥のほうまで車が埋まっていました。さよならスペワ。1回しか行かなかったけど。

 小倉からは鉄道を使わず、夜行の阪九フェリーで神戸経由で帰ります。
 もう完全にこのルートが定着してる感すらあります。

 今回使用した切符類は前記事で掲載した「おれんじ18きっぷ」とこの「青春18きっぷ」それに高速バスと往路の名門大洋フェリーはチケットレスのため紙の乗車券類は無しでした。
 交通費はざっと、 青春18切符4回分=9,480円 + おれんじ18きっぷ=2,060円 + JR高速バス=1,390円 +フェリー往復(5,010+7,080)=12,090円 合計 25,020円 でした。高いか安いか微妙です。

 次は正月明けにどこかへ行くか?
コメント
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