六甲1号の出撃にっき

撮影ロケの出撃模様のほか、日々の雑感なんかも綴ったものです。

不知火海の美しい景色が台無しに

2017-12-28 |  出撃 at 九州地方
 .肥薩おれんじ鉄道へ
 昨日25日は北西の強い季節風が吹き付けて流れる雲に撃沈した山陰本線での瑞風撮影などで山口県内に出撃したのですが、26日は今回の本来の目的である南九州へ足を伸ばす旅程に入ります。
 小倉を17時台に出て、ひたすら下って行くのですが、どうせ朝は夜明けが最も遅い時期なので、熊本で滞泊し、八代を朝7時台の肥薩おれんじ鉄道で南下しながら撮影します。
 今日は天気予報も1日中晴れの予報だし、低気圧の影響もそんなに受けないだろうと期待します。

 八代駅に着いた7時半過ぎにようやく夜が明けてきたのですが、おいおい曇ってるじゃないか!まーた天気予報が外れています。今日も景色のいい海沿いで撮るのに、これは困ります。
 右側の黄色い看板がおれんじ鉄道の駅舎です。

 朝の7時台ですが、待合室に数人がいるだけで、地元の人たちばかりの感じです。
 昨日ほどではないもののやや強めの風が吹いていて、今日も天気はダメかも知れません。

 今回の旅では私鉄はあまり使わないため、旅名人の満喫きっぷは使わずに、肥薩おれんじ鉄道区間のみこのおれんじ18きっぷで抜けます。

 下り7:58発の折り返し6121Dになる八代止まりの列車が入線してきました。
 この列車は2両編成なのですが、八代で1両切り離して単行で下ってゆきます。

 一見キハ120関西線色っぽい感じの車両は、甑島のキャンペーンのラッピングが施された車両です。
 この列車にのって鹿児島県との県境の駅である袋まで約75分の道のりです。

 八代を出た時は半分程度座席が埋まっていたのですが、日奈久で10人位と佐敷で数人降りたら、車内はガラガラになり、途中から乗ってきたバカップルも新水俣で降りると、車内は数える程の人数になりました。平日の午前中だからこんなものでしょうね。

 女性の運転士でしたが、ブレーキのフィニッシュがきつく、ワンハンドル式の恩恵に頼ったような荒っぽいめの運転ですが、これが自動空気ブレーキなら正確な停目に停まれていないかもといわんばかりというのは少々酷か。

 9:12 列車は定刻に袋に到着。
 乗り降りしたのはもちろん、私1人だけです。

 久しぶりに降りた袋駅。前回降りたのは確か2012年なので5年ぶり。
 国鉄時代にカプセル型駅舎として、西日本各地に建てられた駅舎が九州のローカル線でまだ残っています。

 .不知火海をバックにした撮影地の惨状
 袋駅で降りたのは、袋ー米ノ津間で不知火海をバックに走る、おれんじ鉄道と九州新幹線の撮影地があり、私が開設している鉄道撮影地メモに読者の方からひどい状態だと投稿があったので、現地確認方々訪れたものです。

 袋駅前から国道3号を鹿児島方面に向かって歩くこと約15分で肥後と薩摩の国境を越えます。
 歩いて鹿児島県入りです。この県境を越えてすぐの交差点を山側に入っていきます。

 歩いて数分ぐらいで、新幹線の線路が見えてきますが、この場所はあまり撮影には向いていないかも知れません。
 望遠でどアップなら何とか見れるかも。さらに山道を上がって行きます。

 サミットを超えて視界が広がると、見えてきました。
 あああぁぁぁ。
 コンクリートの橋脚が、立ってる立ってる。

 少し下ってきて、新幹線の定番ポイントに立ちます。
 立ち並ぶ橋脚だけでも酷いもんですが、その上に道路橋が横たわるのですから、完成後にはかなり見通しが塞がれてしまいます。

 10:11 少し待って、九州新幹線の上り列車を撮ります。
 一応撮れるには撮れますが、うーん何ともやりきれない感じです。
 もうおれんじ鉄道の築堤は完全に高架道路の橋脚に阻まれて、ブツ切り状態です。

 おれんじ鉄道の写真はもう撮れないので、山から下りてきました。
 国道にあるバス停へ下りてくる途中に工事現場を見ることが出来ますが、何でこの場所に作ったのかねぇ。他にもっといい場所は無かったものかと怒りを通り越して悲しみすら覚えます。

 国道に下りてきた所にちょうどバス停があるので、ここから出水駅まではバスで移動します。
 おれんじ鉄道の列車の時間がちょうど開いているのですが、上手い具合にその間隙にバスの便があります。なお土休日はバスの本数が大幅に減るので注意。

 .東シナ海をバックにした撮影ポイントへ
 おれんじ鉄道のもう1つの定番撮影ポイントとして、薩摩大川-西方間のカーブがありますが、ここも撮り難くなったと聞いたので確認に行きます。

 出水で再びおれんじ鉄道の列車に乗って、西方で下車します。
 こちらも5年ぶりの訪問です。さてどうなってるかな?

 駅を降りて北へ歩き始めたら、いきなり踏切が鳴り出して、えぇ、こんな時間に列車なんか無いはずだがと思いつつ、慌ててカメラを構えて撮影。
 試運転列車のようです。それにしても暗い。

 まずはこの定番ポイントに来ました。
 この写真は並行する道路から撮ったのですが、以前来た時は東側の段上に登って撮ったのですが、南側の上がっていく所は私有地として塞がれており、正面アタックで登るしかなさそうです。
 さらにサイドから狙う場所は線路と道路の間にある木(上の写真の右側の草木)が成長して足回りがほぼ邪魔になっていて、サイドからはほぼ絶望でした。

 定番ポイントの北側からのアングル。
 ここは以前と特に変化はなさそうです。以前は最大11両編成の特急つばめが通っていたのですが、今は旅客列車は2両しかないので、後ろが切れる心配もありません。

 おまけですが、こういうアングルもあります。
 ただ、下の岩場に流れ着いたゴミなどが結構写ってしまうようで、今ひとつの感じでしょうか? 架線柱や継電器も入ってしまうし。

 .鹿児島経由で宮崎へ抜ける
 2箇所で撮影した後、今夜の滞泊地である宮崎へ向かうのですが、まだ少し時間があるので、もう1箇所撮影してみることにします。

 川内の1つ手前の上川内で下車します。
 ここで降りたのは475系717系が現役で走っていた頃なので、15年ぶりくらいでしょうか?

 上川内-川内間の鉄橋はトラス型鉄橋なので、上川内の北側にある鉄橋に行ってみましたが、河川敷の草木が伸びていて、3両ぐらいが限度でしょうか?
 1本だけ撮って駅へ戻りました。

 川内から再びJR九州の電車に乗り換えて鹿児島中央に到着。
 鹿児島に来るのは2013年夏に肥薩線回りで来て以来の4年ぶり、何か変わってるかな?

 表玄関に下りてきました。
 特段変わった感じもなく、冬場の時期だけなのか知りませんが、どこでもやってそうなイルミネーションでライトアップされていました。

 駅前に出たらやっぱりこの場所に佇みたくなるのは鉄っちゃんの性でしょうか。
 鹿児島市電を見て少しの時間を過ごします。以前は2100型の復刻塗装しかいなかったのですが、今回は旧型車の復刻塗装も見られました。

 鹿児島中央18:46発の延岡行きに乗車し、3時間程乗って宮崎に到着しました。
 ホント2日連続で天気予報が外れてクソみたいな天候でした。明日そこは天気予報通りに晴天であることを願い。

 
コメント (2)
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