六甲1号の出撃にっき

撮影ロケの出撃模様のほか、日々の雑感なんかも綴ったものです。

鉄道より快適な船で再度九州へ

2017-12-25 |  出撃 at 九州地方
 .鉄道ファンの鉄道離れ?
 今月初旬にスペワやサロンカーあさかぜ撮影のために山口・北九州へ行ったばかりですが、年末の休みとして再度九州へ行くことにしました。
 これまでなら12月初旬に赤い青春18きっぷを2~3枚買ってきて、18期間に入ると毎週のように出掛けていたのですが、赤券がなくなった事や撮るものが減ってきたので出撃回数も大きく減らしています。
 今回は南九州方面まで足を伸ばそうかと思い、年休を2日取って5泊6日の旅としました。1日目は当直明けなので昼から出て大阪14時の新快速で下って行くのですが、ダイヤ改悪で長距離鈍行の下関行きに接続出来なくなってからは、必ず新幹線で2駅ほど追いかけないとなりません。そうやって下関行きに乗っても小倉に着くのが日付が変わった0時4分になり、泊まるのは結局小倉駅北口の小汚いネットカフェになるというパターンになるので辟易、それなら値段もトータルで大して変わらないフェリーで行った方が体も楽だし、暖かい食事もとれるので、先を急がないのならフェリーで行くようになりました。
 これまでは主にコスパの関係で、青春18きっぷの無い期間の利用にしてたのですが、もう青春18きっぷ期間中であっても楽なフェリーでいいわとなり、今回は往復共にフェリーを利用することにしました。これにより時間を有効に活用できるようになりましたが、鉄道ファンの鉄道離れの一端を象徴する動きとなるでしょうか。

 .今回は名門大洋フェリーで
 さて今回はいつも利用している阪九フェリーではなく、大阪南港から出る名門大洋フェリーを利用することにしました。これは新門司港着が1便だと5時30分と最も早いので、行動プランによってはこの1便は利用しがいがあります。
 ということで、何年かぶりに大阪南港からフェリーに乗ります。この名門大洋フェリーに乗るのは2回目です。

 大阪南港フェリーターミナルの最寄り駅である、その名も「フェリーターミナル」駅で下車します。

 駅を降りて長い歩道橋を渡るとターミナルが見えてきます。
 前乗った時も今回と同様に今にも雨が降りだしそうな天気でした。

 インターネット決済のため1階のチケット売り場へ下りなくてもよく、歩道橋からそのまま乗船口を通れるのですが、乗船口を通ったら結局一旦地平へ下りて、そこから5階の乗降口まで長いスロープを上がって行かなければならず、この辺りは改善してほしいところです。雨だと濡れるし。

 ようやく息を切らせながら5階まで上がって来ました。
 まぁこの高さまで重油の燃えるニオイを嗅ぎながら上がってくることで、ある種の普段とは違う船旅感を味わえる一面でもありますが。

 大阪南港を17時定時に出港します。
 進行方向が決まったタイプの船なのか、バックで出た後に90度ターンで船首を西へ向けて走り出します。

 クリスマス・イブに悲しみがいっぱい捨てられている大阪南港を後にします。
~間奏~
 空もついにパラパラと泣きだし、泣いたらあかん~泣いたら~

 船内はクリスマスということでツリーなどが飾ってありました。
 日曜の夜とあって土日を関西で楽しんで九州へ帰る家族連れが多く、小さな子供の姿もたくさん見掛けました。船内では九州弁が飛び交っていて、乗ったらもう故郷みたいなもんです。
 それ以上に目立ったのが、「EKIDEN」とロゴの入ったジャージーを着た、見るからに高校生の軍団、それも男女・複数校、何かあったんかいと思ったら、京都で全国高校駅伝大会があったんですね。
 ボランティアと思われる企業の陸上部らしきオッサン達もおりました。どこが勝ったのか興味ないけど。

 大阪南港から西へ向かうルートの場合は、神戸のかなり沖合いを通るので、ちょうど話題になっている世界一大きい?クリスマスツリーを見ようかと思ったのですが、雨にも煙って神戸の港すらほとんど見えませんでした。
 18:10 明石海峡大橋を通過、この辺まで来ると神戸港発のルートとほぼ同じ場所を走ります。狭くて危ない海域ですからね。

 船旅の楽しみが船内レストランでの食事なのですが、なんと満席により案内停止で待たされることに、大釜のご飯がなくなって炊き直しをしてるとのこと。
 バイキングで取り放題、おかわりし放題なので高校生らが食うわ食うわ。一応90分の時間制限はありますが、運動部の連中なので女子でもおかまいましに食いまくります。
 結局レストランに入れたのは30分後の18:40になりました。色々プレートに取って、おかわりにカレーを食べて餡蜜餅にコーヒーブレイクしてるとあっという間に90分の制限時間になります。
 1便がいいのは運賃がネット決済だと3割引になるのと、夕食バイキングを利用すると朝食が無料になる券をくれることで、こうやってお客さんの心を鷲掴みにしているワケですね。さすが大阪の会社でんな。

 12/23からの3日間はクリスマス・イベントとして、20:30にエントランスホールでお子さんにお菓子が配られました。大きなお友達にはありません。
         

 今回乗った客室は2等ツーリストタイプで、カプセルホテルよろしく細長い箱が2段になったのが1室に5列20名となっていて、カプセルホテルというよりは、かつてのB寝台車のソロのような配置になっています。

 列によって上段同士・下段同士が向かい合わせになり、2人組の旅行者だと並んで取れるのがミソです。
 私は荷物が大きいので下段にしましたが、向いのベッドには誰も来なかったので、楽々空間を占拠できました。救命胴衣の収納箱の上が大型トートバッグも楽に置けるスペース(荷物を置いて写せば分かりやすかったですね)がありますが、むき出しで置くので金目の物を置くのは心配です。

 寝台は通路側が頭になっていて、頭の上に蛍光灯とこの蛍光灯のスイッチの横にコンセントがあるので、充電も楽に行えます。カプセルホテルだとテレビはあるのですが、コンセントが無いので困ったものでしたが、最近は泊まってないので分かりません。

 1便は早朝に着くため消灯時間も21:30と早く、ベッド室も22時には灯りが消されます。
 バイキングで腹一杯食ってお腹ポンポンなので22時過ぎには爆睡となりました。
         

 翌朝4時半から朝食バイキングが始まりますが、混んでると踏んで20分ほどずらして5時前に行くと、半分位しか人はいませんでした。ゆったり滞在プランで朝食を遅くずらしてる人が結構いるのかも。パンは女の子サイズなので、しっかりお代わりして、日中の歩き撮影に備えます。

 5:30 定刻に新門司港に到着したのですが、強風のため慎重に接岸したので下船開始が少し遅れました。

 下船後はターミナル前で待機している送迎バスに乗り込みます。
 大勢の高校生がいるのでバスに乗れるのか懸念してましたが、どうやら別の貸切バスで行くのか、一般客を半分程度乗せただけで発車しました。
 写真には隠れていますが、送迎バスの右側後ろに熊本行きの高速バスも待機していました。
 送迎バスはこれも最近のパターンである門司駅で降りてJRの駅へ向かいました。
 時間さえ合えば快適なフェリーを利用する機会が増えるとなると、鉄道ファンの私ですら、今後は鉄道離れが進んでしまいそうです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする