.浜松天国 静岡ノン地獄
休日乗り放題きっぷは、主に静岡県内に乗れる青春18きっぷみたいなものですので、静岡県内を西から東へ抜けるには在来線の鈍行を延々と乗らなければならず、しかもロングシート地獄なので、「静岡地獄」を味わうのが通常なのですが、今回は少し違いました。
前日夜に浜松に着いて前泊します。これはその先の行程の関係で浜松発の1番電車に乗る必要があったからです。
ということで、浜松5:37発の1番電車に乗るのですが、土曜日の早朝にも関わらず、やたらジャージを着た高校生が目立ちます。写真には写っていませんが、私の背後にはたくさんおりました。
浜松商業、浜北西、湖南?と書かれたそれぞれのジャージで5・6両目は一杯になりました。朝の5時台ですよ!
私が座った5両目の後ろ側は、私が座っている周りを浜北西の娘らで囲まれて、朝から思わぬくんかくんかタイムです。写真に撮っておきたい衝動を必死で耐えます。静岡地獄ではなくて浜松天国じゃ!
しかしその高校生たちも途中の愛野でほぼ全員が下車。各校集まって何かの試合でもするのでしょうね。あーあ、束の間の天国でした。
高校生らが去った車内は各車両とも数名程度のガラガラで、これが普段の土曜日の初電の光景じゃないかと思います。
313系とは静岡でおさらばし、静岡からは373系のホームライナーに乗ります。このホームライナー沼津2号は沼津に到着後にそのまま間合い運用で普通熱海行きになるのでそのまま乗っておれば熱海まで行け、あのロングシートの混雑したシーンに見舞われずに済むわけです。
熱海で一旦改札を出て、ここから伊東までは別途ICカードで乗車します。
ホームに待っていたのは黒船電車の伊豆急2100系でした。これも久々に乗ります。何せ2100系自体が数を減らしているので、普通列車の運用に入るのはたったの2編成しか残っていないので、今や貴重です。
先頭の展望席は埋まっていたので、空いている後方の展望席に座ります。しかし発車間際に東京方面からの電車からの乗り換え客がどっと押し寄せて満席になりました。
伊東で下車してまた伊豆急線内フリーきっぷを買って中に入ります。伊東始発の伊豆高原行きがいたので、それに乗ります。
伊東始発で熱海方面からの接続列車もないため、車内はご覧の通りのガラガラで、最後尾の3両目は私1人のための貸切車両でした。
終点の伊豆高原で下車せず、1駅手前の城ヶ崎海岸駅で下車します。新たな下車駅の開拓と、次に乗る下田行きが、後ろ3両が伊豆高原で切り離しになるので、1つ前の列車で伊豆高原から乗る時に座れないかも知れないので先手を打つわけです。
予想通り、伊豆高原で後ろ3両から乗り移る乗客で車内は混雑しましたが、次の伊豆大川でオバサン達が大量に下車して、車内は空きました。何があるのか知りませんが。
.伊豆急線内補足撮影
4月に来た時に、片瀬白田は一度海側から撮って見ようと思っていたので、今回の補足撮影の1つの目的地であります。
片瀬白田駅から漁港の防波堤を超えて岩や石がゴロゴロした岩場を歩きます。進むこと15分ほどでカーブの場所に来たので、ここをベースにして撮影をします。
海を入れて見上げるアングルですが、やはりケーブルが目立ちますね。ここでの目的は特撮なので、こんなもんでいいです。
今日は風は強くはないものの、波が高くて、この場所まで波しぶきが飛んでくるので、手持ちで一眼レフ撮影ならともかく、ビデオ撮影の場合は、しぶきが掛からないぎりぎりの場所に三脚を立てるしかなく、予想外に手前の場所に立てるのを余儀なくされ、アングルに海を大きくは入れられませんでした。
ちなみにもう少し南側にも海側に出た岩場があったので行ってみましたが、すでに日が西側に回っていて、側面は影になってしまいましたので、これで撤収。定番の俯瞰場所には数名の撮影者がいましたが、あの場所は卒業?したので、寄らずに駅に戻ります。
片瀬白田から次に向かうは、前回雲ってしまった川奈ー富戸の海バックの場所にリベンジとして再訪します。
なお乗ってきた8000系は、前3両に平成、後ろ3両に令和のヘッドマーク?が付いていました。
ぐらんぱる公園方面行きのバスが出たばかりで、次のバスまで55分も待たなければならないので、これなら歩いた方が早く着くわと吉田みかん園まで炎天下の中、45分歩いて着きました。
目的の185系や伊豆急2100系も撮って、少しモヤっていましたが、まぁこんなもんか。
三度目の正直とはこのこと、3回目の訪問でようやく晴れました。
川奈に戻ってちょうど朝にも乗った黒船電車が来たので、貸切状態の車両で至福の時間を過ごします。
.西湘地区で久々の撮影
前述のように、神奈川県西部での撮影は、ブルートレインがなくなる前の2009年3月頃に来て以来の10年ぶりになります。
昨夜は沼津で滞泊し、朝沼津駅で本日分の休日乗り放題きっぷを購入します。
バッチリ富士山が見える快晴です。
185系の撮影まで時間があるので、御殿場線経由で松田まで行き、新松田から小田急で小田原方面に行きがてら、途中の栢山でGSEの撮影をすべく下車して田んぼの中の撮影場所に移動・待機します。
しかし、やってきたのはMSE。時刻表には展望室を示す「展」マークが付いている列車なのですが、本日中は運用上の都合なのでしょうか、来ませんでした。
小田急の予約サイトを予め見ておけば良かったと後悔、栢山駅へ戻って、小田原駅で乗り換えて東海道線の根府川で下車。駅から江の浦の俯瞰場所を目指します。
ちょうどやって来たのが185系の団臨で、Y160と書かれたHMが貼られていました。
今日は宇都宮線で新特急なすの号の復活運転もあり、185系狙いの大半はあちらに行ってたと思われますが、向こうもHMがシールだったとのことで、別に余分なお金を出してまで行く程のものでも無かったようです。
この江の浦に前回来たのは、確か急行東海がなくなる間際だったので、1996年2月頃だと思いますが、それ以来の実に23年ぶりの再訪問となります。
海をバックに俯瞰撮影出来る良い場所だったのですが、今回来てみると、ケーブルが上り線路上に張られていて、午後の順光位置から見下ろすと見事に被ってしまいます。
私は動画録りなので、それほどケーブルは気にはなりませんが、一眼レフで写真を撮るとなると致命的とまでは言いませんが、かなりの邪魔感はあると思います。
結局ここに3時間ほど滞在して、13時過ぎの下り踊り子を録って撤収。
次に来たのが早川-根府川間の石橋橋りょうで、ここは2012年春の改正前に373系の普通静岡行きを撮りに来て以来の7年ぶりです。15時を回っていたので、185系は上り列車のみとなり、後追い撮影となります。
最後はみかん山の北側に周って待機。先ほどは曇ってしまったのですが、今度は日が差してきました。先頭こそ陰りますが、太陽がかなり北側に回っているので、鉄橋の真ん中までで撮れば順光で撮れるかも知れません。
これで全撮影を終えて帰路に就きます。
帰りも沼津までは233系のクロスシートで、そして沼津から豊橋まではホームライナー浜松3号で抜けて、ロングシート地獄を全く味わう事なく帰れました。
これで185系の伊豆での撮影はほぼ終えた感があります。次に伊豆に来れるのはいつになるかな・・・