3つ前の記事からの続きです。
京都の桜トンネルを満喫した4月9日でしたが、翌10日は午後から雨の予報が出ていたため、撮影はせずにのんびり京都を楽しもうかと思ってノープランとしたのですが、街を散策するとしても人が多いので、何をしようかと考えた結果。
そうだ、京都市バスに乗ろう!
ということで、昨日の嵐電に続いて今日も1日乗車券を使って、京都の街をぐるぐる回ろうということにしました。

京都市内は京都市交通局の地下鉄・市バスの他に西日本JRバス・京都バス・京阪バスなどが走っていますが、
交通局が発売する1日乗車券で市内のほとんどの区域(北区の山中を除く)を自由に乗り降りできる非常に便利な乗車券なため、害人観光客がこれに飛びつき、市バスが大混雑するという観光公害が起きてしまい、結果的にバスのみの1日乗車券700円は廃止されました。
現在は地下鉄のみの1日乗車券800円と、地下鉄・バス1日乗車券1,100円の2種類が発売されています。
そのためバスに乗ろうとすれば必然的に1,100円の地下鉄・バス1日乗車券を買う必要があります。
昨夜は桂川の西っ側で滞泊したので、早朝から一旦阪急で市内中心部へ出てきました。

地下鉄主要駅のきっぷうりばには地下鉄用の一般の券売機と、その横にスタンドアロン型の1日乗車券の券売機が置いてあります。

地下鉄用の券売機で画面を操作したのですが、地下鉄のみの1日乗車券の項目しか表示されませんでした。隣の
もえポっが気になるw
京都市交通局はそこかしこで萌え要素を入れてくるので、一時期ツイフェミ達に叩かれまくってたのですが、こうして継続しているということは、奴らの難癖クレームに屈しなかったということでしょう。

ということで、手前にあるスタンドアロン型の券売機で買うことにします、以前はここにバスのみの1日乗車券も売っていたので、8列ものボタンが並んでいるのですが、前述のとおり、現在は地下鉄を絡めた1,100円の物しか置いていません。

1日乗車券を買って、地下鉄に乗る場合は自動改札機を通すのですが、その日初めて乗るのがバスの場合は料金箱横のカードリーダーに通して日付を印字し、2回目からは、この印字面を運転手に見せるだけです。名古屋の市バスの場合は毎回カードリーダーに通していますし、大阪の市バスの場合はそもそも地下鉄の駅で日付印が入ったカードを買って、それを運転手に見せるということで、各バス運営ごとにいろいろと方法が異なっているのも面白いですね。

烏丸/四条から地下鉄に乗って北大路に着き、朝7時を回ったので、駅直結のイオン1階にあるコメダで朝食としました。
学生の街らしく「18時までパソコン利用はできません」などの掲示がしてありました。
私も高3の時に当時はこの北大路が終点だった地下鉄を下りて、大学の試験会場までバスに乗ったものですが、当時は地上のターミナルで、イオンなどはなかったんじゃないかな? そもそもまだジャスコって呼ばれてた時代ですしと思って調べてみたら、1994年に移転開業ということで、とっくに大学も卒業して社会人になってる年でした。この北大路ターミナルはいつも循環205・206系統で乗ったままスルーしているので、ここでバスに乗り降りするのは実に40年ぶりという事になります。
さてこれからいよいよバスに乗るわけですが、どこを攻めていくかは
市バスの路線図をダウンロードして検討します。ただこの路線図は初心者にはハードルが高いので、主要路線だけを掲載したバスナビという路線図の方が分かり易いです。
★北8系統 北大路8:03→佛教大学前→北山→修学院→洛北高校前→8:58北大路
最初は北大路から反時計回りにぐるっと1周するルートで朝の通学時間帯のバス旅を楽しみます。

道行く小学生たちが次々と傘を差し始めたので、おおぃ昼から雨予報なのに、もう降ってきやがって。と天気予報の外しっぷりに落胆しましたが、小さい折り畳みの傘を今回は持ってきていたので、まぁ仕方ないと思って乗っていると、一周回って戻ってくるころには薄日も差してきて、通り雨だったようです。これでまず北8系統は完乗。見た目の距離の割には55分と結構時間が掛かりました。
北大路からは地下鉄で3駅北の国際会館へ移動します。

終点の国際会館駅で降りて地上に上がると、目の前が同志社中学高校で桜が満開でした。
ここから数分西へ歩きます。
★5系統 岩倉操車場前9:33→銀閣寺通→南禅寺→東山三条→市役所前→四条烏丸→10:33京都駅
この系統は京都の市街地の北部から銀閣寺に近い白川通を下りて、岡崎公園を西へ向かい市役所・四条河原町・四条烏丸と繁華街を通って京都駅までのルートで、京都の中心部へ出る人たちで結構混み合うルートです。ちょうど1時間かかりました。

京都駅前は去年来た時よりも更に人が増えていて、害人ばかりになっていました。日本人の観光客は高くて混雑する京都をもう避けているような感じです。清水寺へ行くバスの並び列ですが、去年はこんなに長くはなかったのに、ぐるっと回って最後尾がこんな後ろまで。バス何台待ちのやら。
★28系統 京都駅11:00→四条大宮→西院→松尾大社前→嵐山→12:03大覚寺
このルートは何と言っても京都駅と嵐山を直結している系統なので、観光客で混みあうのは既定路線です。昼間は20分に1本のため、先ほど5系統から降りた時は既に10:40分のバスに乗る人で長蛇の列だったので、1本遅らせることにしました。そして幸いなことに、10:53に途中の松尾大社まで同じルートを走る29系統鈴虫寺行きがあったので、地元のお客さんはそれに乗れたので、私が並び列の1番前に出る事になりました。

昨日はここの嵐山の通りを歩きましたが、今日はバスの中から見るだけです。下り坂の予報でしたから、近隣からの日本人の観光客はほぼ居ません。歩いてるのは害人ばかり。狭い道を車も人も溢れるように通っているので、こうして荷下ろしのトラックが車線の片方塞いで片側交互通行になって対向車が来なくなった時を見計らって前に進むという状況です。鎌倉や奈良同様にここは車では走りたくないですね。

終点の大覚寺に到着。距離の割には嵐山界隈の渋滞があるので、1時間を少し超える時間が掛かりました。
それも織り込み済みでダイヤを組んでいるのかと思いましたが、お客を下ろすと直ぐに折り返し京都駅行きとなって出て行ったので、意外とカツカツにダイヤを組んでいるようです。ここの運転手は大変ですね。

運転手じゃないので渋滞でイライラはしてないですが、人混みの嵐山を抜けて大覚寺まで来ると、観光客の姿はまばらで、静寂の中、満開の桜を楽しめました。

こちらの庭園は策の外から見るだけでしたが、10分前までのゴミゴミした状況がウソのようです。
人ゴミとはよく言ったものです。

大覚寺から更に東に歩くと、有栖川という小さな川があり
(なんか昔テレビのワイドショーで聞いた事あるw)、そこにも桜が咲いていました。
ここを歩いたのは、次のバス路線の乗り場が離れているからです。

更に歩くと視界が開けてきました。右側に見えるのは高校野球好きなら知ってる北嵯峨高校、ここの横を通って更に東に歩きます。

先ほどの大覚寺から歩いて30分ほどで広沢の池のほとりを歩きます。
実はこの手前にこの後乗るバスの停留所があるのですが、始発は更に先なのでもう少し歩きます。

山越中町という所にバスの転回場があり、ここが終点・始発になっていて、ここから一旦先ほどの広沢の池を通って、大学の博物館前で折り返しで東へ向かいます。
★59系統 山越中町12:56→仁和寺→金閣寺道→今出川→市役所前→14:00三条京阪
この系統は仁和寺・龍安寺・立命大・金閣寺と大勢の客を乗せて、今出川通りを東西に走って三条京阪へ至るルートなので、観光客も当然多いです。

始発停留所から暫くは数人しか乗ってなかったのですが、仁和寺から大量の害人が乗ってきて、この日1番の混雑風景になりました。朝の通勤通学ラッシュよりも酷い混雑です。この満員のままで金閣寺で大量に下車&乗車になるので鬼の修行です。
★12系統 三条京阪14:50+12→東山→祇園→河原町→四条堀川→二条城前→北大路堀川→金閣寺道→15:43+30立命館大学前
このルートは京都一の繁華街河原町通りを東西に走り、堀川通りを南北に貫いて、金閣寺前を通って立命館大学までのルートです。

三条京阪のバス停には最近はなかなか見かけなくなった反転フラップ式の接近案内表示がありました。メンテナンスに費用が掛かるのか、最近は次々と撤去されてますから貴重です。

のっけから12分遅れでやってきました。1本後のバスの時刻です。
つまり立命館大学が起点となって、三条京阪で折り返して立命館大学まで戻るという、2時間の運転をするのですから大変です。
案の定、河原町通りでの渋滞にまみれるわ、どんどんお客は乗ってくるわで、遅れがますます広がります。

満員だった車内も金閣寺道のバス停で一気に害人客が降りて、ここから先は乗客は女子大生?2名と私の3人だけになりました。

立命館大学前に30分遅れで到着。市バスの路線で30分も遅延するとか聞いたことがありません。
1本後のバスが追い付いていました。

この立命館大学前がバスの転回場になっていて、乗務員はここで少しの休憩が取れます。
ちょうど4限目が終わった頃なのか、学生がいっぱい出てきました。
★50系統 立命館大学前16:22→北野白梅町→千本今出川→堀川中立売→二条城前→四条堀川→17:06京都駅
最後は立命館大学と京都駅を直通する系統に乗ります。ここは市バスの他に西日本JRバスも運行していますが、1時間に2本程度しかなく、またここが始発でない(1時間に1本程度快速便が学内から出る)ので、市バスに乗ります。

下校の学生でそれなりに混んではいますが、金閣寺前も河原町通りも通らないルートなので、観光客の公害に見舞われる事無く普通の通勤通学風景が見られるルートで少し安堵しました。

最後は京都から桑名までの乗車券を買うのですが、これも去年京都に来た時は、改札前のみどりの券売機前が大混雑していたので、近距離用の券売機で適当にきっぷを買って入り、下車駅で精算したのですが、今回は時間に余裕があるので空いている切符売り場に回って、並ばずして買えて快適に乗って帰ってきました。

こちらが京都市バスの路線図を白黒にしたもので、その上に黄色の線が去年までに乗っていた路線、そして橙色の線で今回乗った線をなぞりました。
外周の環状線である205・206系統は何度も乗っていますが、それ以外の系統はほとんど乗っていなかったので、今回6系統分乗り潰したのですが、それにしても京都も市バスの系統が多いですね。 南の方なんかは全然乗ってませんし、桂川の西側は均一区間じゃないので、こうした1日乗車券でないと乗る事もなかなかないでしょう。まぁ完全制覇するつもりはないですが、とっておきの暇つぶしとしては面白いと思います。というか他の名古屋・大阪と地元神戸で市バスの乗り潰しもしてるので、また機会があれば書くことにします。