六甲1号の出撃にっき

撮影ロケの出撃模様のほか、日々の雑感なんかも綴ったものです。

氷点下22度での撮影 石北本線

2022-02-28 |  出撃 at 北海道地方
 .予定を組み替えて石北方面へ
 撮影2日目となる2/19(土)は、当初の予定では釧路近辺でSL湿原号や特急おおぞらを撮影する予定でしたが、2/21(月)におおぞらと北斗を兼ねた撮影で室蘭本線・石勝線周辺で撮ることにして、予定を宗谷本線のラッセルなどの撮影にすべく、新得町での撮影を終えた後に富良野経由で旭川に到着しました。
 しかし20日以降の天気予報がどうも悪そうで、晴れる日が明日2/19しか無さそうなため、2/20に予定をしていた石北本線方面を先に撮影することにして、さらに旅程を組み替えることにしました。こういう事があるので、予め宿を取る旅程が組めないんですね。

 旭川から稚内方面なら何度かラッセル撮影で走っているのですが、北見方面へは冬場は走ったことがないため、時間的な見通しができないので早々に出発することにし、旭川では結局ネットカフェでシャワーを浴びて3時間程休憩をしただけにして、午前0時半に出発しました。
 真冬の夜間に大雪の峠超えをするのはさすがに運転もしんどいと思うので、20kmほど遠回りになりますが、旭川紋別道路を走る事にしました。無料の高速道路なので、クネクネと39号線を走るよりは楽かと思ったからです。図の青いルートが国道39号線、灰色のルートが旭川紋別道路経由です。
 上川から先は「凍結50km規制」が出ていましたが、遠軽まで2時間、留辺蘂まで3時間程で到着。西留辺蘂にあるローソン隣の広い空き地?で2時間ほど休憩して夜明けを待ちます。

 .遂に氷点下22度の世界へ

 遠軽から留辺蘂へ向けて走っている時に、道路脇にある温度表示が-21℃と表示されており、車に付いている温度計を見たところ、やはり-21℃を示していたので、かなり車の温度計は正確なんだなと思って信頼しておりましたが、朝6時を回って更に1度下がって-22℃の表示になりました。放射冷却でもっと下がるのかも。

 西留辺蘂の西側にあるカーブの踏切に到着。
 太陽が出てきましたが、気温は-22℃のままです、実は2017年の出撃の時に、旭川から稚内に向かっている途中に士別市内でやはり温度計が-22℃を示した事があったので、どんなものかと車から出ようとしたのですが、3秒で撃沈。恐ろしく寒くて体半分出しただけですぐに車のドアを閉めました。その時の寒さの記憶があるので、どれだけ寒いのか分かっているのですが、今回は撮影のため車の外で最低5分は居ることになります。写真を撮るだけなら踏切が鳴ってからカメラを持って車の外に出ればいいのですが、ビデオパン撮影をするため、三脚を立てて「水平出し」の作業が必要ですし、踏切が鳴り始める音も入れるとなると、列車の通過の結構前からカメラを回す必要があるので、それの画角調整作業のためには余裕を持って10分前にはスタンバイしたところ。
 意を決して車の外に出ました。・・・・・・あれれ、そんなに寒くない。
 外へ出ると全くの無風状態、確かにキンキンと冷える感じはしますが、以前感じた恐ろしい寒さはなぜかありません。
 三脚を立てて、パン撮影の準備をして、寒かったら一旦車に戻ろうと思ったのですが、結局そのまま外で待機できました。風が吹いていないという事がどれだけ有難い事か実感しました。


 7:08 183系による特急〔オホーツク2号〕がやってきました。
 正面から撮ると完全逆光になりますが、後追い側で撮れば顔だけですが順光になります。

 7:17 続いて遠軽発網走行きの普通 4653Dがやってきます。
 単行かと思いきや、豪華3両編成でした。ちょうど北見地域の通勤・通学輸送を担っているからでしょうか。
 2本撮影して次の場所に移動します。結局-22℃の外に30分も居ました。

 .憧れのたまねぎ列車 直線撮り
 たまねぎ列車については牽引機がDD51の時代に2度ほど来たことがありますが、いずれも常紋峠での撮影に終始し、北見盆地での平らな所での撮影の機会はありませんでした。機関車は変わっても、一度ストレートの区間で順光撮影してみたかったので、今日の2ヶ所目は留辺蘂ー相内で撮ることにしました。

 8:30 まずは西留辺蘂発の下り4657Dがやってきます。送り込みとなる西留辺蘂行も逆光ながら撮りました。
 なお西留辺蘂駅は単線ホームのため、この駅で折り返しをするのではなく、次の金華信号所まで行って折り返すので、先ほどのカーブの場所でも撮ることはできます。

 8:45 いよいよやってきました8071レ
 雪煙を上げてたまねぎ列車(回送)がやってきました。快晴・バリ順で最高です。
 雪煙のため後方の機関車は残念ながら見えませんが、もう通った瞬間に感動物です。しかし鉄道写真を撮りに来たのではないので、ここで興奮するのではなく、落ち着いてカメラをパンして列車が通り過ぎるまで録画を続けます。
 完全に列車が通り過ぎて踏切が鳴り止んで、録画ボタンを止めるまでが勝負なのです。録画ボタンを止めてようやく「ハァ~、やったぜ!」

 9:12 最後は今日2本目となる、183系の特急〔大雪2号です〕
 こちらも西へ向いて進むため、正面は影になりますが、側面が日を浴びて美しく光ります。
 気温も-15℃まで上がってきて、寒さもいか程か和んだ感じは・・・しませんでした。
 これで北見地区での撮影は終わりにして、来た道を逆方向に帰ることにします。

 10:52 途中の生田原の山の中で下り特急〔オホーツク1号〕を撮影、261系ラベンダー編成でした。
 気温も-5℃まで上がってきて、結構温かく感じるところがもう感覚マヒでしょうか。

 ということで、自身2度目の-22℃を体験して、しかも外で30分もじっと列車の通過を待つとか、通常では考えられない経験をしました。基本的に寒いのは苦手なので冬の季節は大嫌いなのですが、甘い物だけは別腹、いや冬の北海道だけは別です。
 この日の午後の模様は次の記事で。
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町じゅうで応援 上川

2022-02-26 |  出撃 at 北海道地方

 石北本線の撮影で上川町に入ってきたところ、何か家々の前に旗?幟?が立っているのが見えました。
 何かな?選挙でもあるのかな?
と思ってその幟に寄ってみたところ納得。

 北京茶番ピック、いやオリンピックに出場している高梨沙羅選手を応援する幟です。
 家や商店の前にこのように立てて、町ぐるみで応援しています。
 上川町と言えば、昔はジャンプの原田選手でも有名になりましたが、あの頃もこのように応援してたのでしょうか。
 既に五輪は閉幕してますが、名残惜しなのか23日になってもまだ掲げてあったので、パラ大会終了まで掲げるかも? 見れるのも今のうちですね。

 町の玄関であるJR上川駅にもこのように幟が立っています。
 もう1本の青色の幟は同じくスキージャンプ出場の勢藤優花選手のもので、高梨選手とは中学まで同級生ですから、同じ上川町の出身で、数は少ないものの、青色の幟も町の所々に立っていました。数の差は成績との関係なのかな?

 幟には何パターンかあり、一番多いのは下にローマ字でSARAと書かれたものと、次いで勢藤選手と同じく「上川から世界の頂点へ」と書かれたタイプの他に、消防団の名前が入った物などもありました。さすがに顔写真入りのやつはないかw
 今さら気付いたのですが、はしご「髙」なのか φ(..)メモメモ。どうでもいい情報でした。まぁこうやって町じゅうで応援してくれるのはとっても有難いことですね、町民にとっても誇りだし。都会だったらこんな事はありませんから。

 次の五輪では彼女たちも29歳になり、若い選手が次々と出てきているこの世界だと、次の出場があるか分かりませんが、葛西選手のようにレジェンドを目指してほしいですね。そうしたら世界中から尊敬されて、今回のように狙い撃ちで填められることもなくなるかな?
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283系おおぞら 最後の撮影

2022-02-25 |  出撃 at 北海道地方
 今春のダイヤ改正で完全に消えるのがキハ283系、それと十勝地方を走るキハ40形気動車の2種類。キハ40形は上川地区でも大幅に本数を減らすので、この2地区での記録をしておきたい所ですが、最優先は特急おおぞらに入っている283系でしょう。
 283系おおぞらは1日3往復6本入っているうち、日中撮れるのは実質2往復4本となります。これは2月後半で日が長くなったので、何とか4本目も十勝管内で撮れそうですが、12月や1月だったら下りの7号は石勝線の西部あたりでないと難しかったでしょうね。それだけ日が長くなったのは有難いことです。
←時刻表のうち、右側にオレンジ色の線を引いたものが283系での運用になります。

 時刻表と睨めっこして、最初は釧路の手前で、上りの4号・そして下り1号を撮り、少し時間が開くので、この間に移動して帯広近辺で上りの6号を撮って、更に西に移動して、最後に十勝清水近辺で下り7号を撮って終わりにするというパターンとしました。

 翌日2/19(土)は予備日として、釧路近辺でSL湿原号なども入れて回ろうかと思っていましたが、来週初めの天気が雪マークなので、先に石北や宗谷のラッセルも撮っておいて、旅程最終日の2/21(火)に室蘭本線のキハ281系北斗と兼ねて石勝線あたりで撮ろうということにして、2/19~2/20は旭川起点で撮るため、今日は撮影終了したら、そのまま国道38号を西へ走って富良野から旭川へ抜ける予定です。



 ちなみに昨夜から本日の走行ルート、昨晩20時頃に千歳を出て、途中新夕張で23時まで停車(ETCの深夜割引適用待ちの時間調整とラジオで女子フィギュアスケートの実況を聞くため)、そこからは十勝清水まで高速を使った以外は下道をずっと走って朝2時過ぎ浦幌に到着。ここで4時間ほど休憩して夜が明けたら再び東へ走り白糠町が今回の東端。10時半まで撮影した後は西へ西へと移動して16時台に新得、18時台に富良野、19時半ごろに旭川に到着。

 .海沿いを行くシーンを撮る
 十勝平野や石勝線の山の中を走るイメージが強い特急おおぞらですが、唯一釧路管内で海沿いを行くシーンが見られるので、是非とも撮っておきたいところであるが、海が南側にあるので、なかなか順光で撮れる場所はないのが実情です。

 最初に来たのが「音別の丘」
 ここは墓地がある丘で、尺別のようにきれいに広がっていないのですが、東側から鉄橋を渡ってくるシーンが撮れるのと、尺別だと朝は逆光になるので、こちらの音別の丘に来てと、ロケハンをしているうちに上りの2号がやってきてしまったので、慌ててコンデジで撮影。
 音別の丘から南を向いて撮っているので、側面は影です。
 今回の北海道遠征でも鉄道写真は撮らないため一眼レフは持って来ておらず、基本的には4Kビデオカメラと特撮機材での撮影か、あとはスマホでのスナップ写真になります。コンデジも予備機扱い。横長の画面は全て動画からの切り出し画像です。

 8:50 遠くの踏切が鳴って、上りの4号がやって来ました。
 音別の鉄橋を渡って、カーブをして丘を避けるように周りを回っていきます。写真であれば奥の鉄橋を渡った辺りで撮れば順光で撮れたかもというような場所なので、私以外に誰も撮影者はおらず、静かに撮影が終わりました。

 続いてやってきたのが、海沿いの音別ー古瀬間。
 昔ここで夜行の183系特急まりも号を撮って以来、14年ぶりの訪問となりました。
 最初に9:56に下り貨物列車が通って、特急は10:32に通過、既に太陽が西に動いているので、正面が完全な順光にはなりませんが、カーブした先頭形状のおかげで1/3ほど順光で撮れました。
 せっかくの数少ない海沿いの撮影場所なのに、他に2人やってきた撮影者は、こんな場所でなんと正面ドカン写真撮ってましたw 何のための海沿いの撮影地かと首をかしげます。

 .十勝平野を行く

 十勝平野を行く列車を撮るのは意外と場所がなく、大きな川の堤防などから撮ろうとしても、川の堤防自体が雪に埋まっていたり、樹木に遮られて堤防から線路が見えなかったりしますが、この場所は何とか堤防にも入れて、築堤を上ってくる列車を撮ることが出来ます。反対側はトラスの十勝川鉄橋なので、写真には撮れませんがビデオとしては撮れます。

 12:44の特急に続いて、幕別駅で交換した下り普通列車が12:51に通過、キハ40タラコ色の単行でした。
 次の283系おおぞら7号の通過は16時台になるので、この時間を使って帯広の西側に移動します。

 次にやって来たのが御影ー芽室間のカーブ。
 車両は261系ですが、14時10分頃におおぞら5号が通過するので、ここで撮ってみます。
 この近辺で有名なのが、芽室ー大成間の道路陸橋からの俯瞰撮影で、既に撮影者が1人いましたが、完全ド逆光だったのでスルーして、こちらの場所にやってきました。既にかなりの強風になっていて動画の撮影は厳しい状態で、最初に踏切脇に立ってみたのですが、光線が悪いので、30mほど離れて陽が当たるサイドに立って何とか撮りました。先に来て車の中で待っていた爺さんが私が踏切脇に立ったのを見て「チクショー取られた!」の如く慌てて車の中から出てきて、私がのいた後にすかさず同じ踏切警報器の場所に立って写真を撮っていましたが、多分正面真っ黒の糞写真だったでしょうね。
 撮影後ようやく昼食でカレーのお店へ(前記事掲載) 

 .いよいよ見納めの283系おおぞら
 芽室で遅めの昼食を食べて、さて16時台にやって来る本日最後の獲物をどこで撮るか? 車を西に走らせてロケハンします。
 ここで問題になったのが、西側にそびえ立つ日高山脈。これに太陽を遮られて早く陽が暮れてしまします。帯広側に戻ろうかとも思いましたが、列車通過時刻が17時近くになるので、状況が不利になります。
 そのため車を更に西に進めて新得の町に入りました。この辺りに着くと曇ってきたので、光線はあまり関係なくなってきましたが、時刻が遅くなると明るさ自体が落ちるのでこれも問題です。
 狩勝峠の幾つかの撮影地へ通じる道はことごとく除雪なしの冬季閉鎖路となっているので、カンジキ付けて歩くしかないのですが、今回はそこまでの準備はないので、車で入れそうな場所で撮ることにします。と言っても車を降りて数分歩きますが。

 16:33 定刻より数分遅れて下りおおぞら7号がやってきました。
 日暮れの時間帯は1分1分が非常に大事で、列車が遅れるごとに辺りがどんどん暗くなってきます。手前から少し見下ろした感じでの撮影もできたのですが、暗くなってきたので車両主体で撮ることにしました。

 なお2/21(火)に予定していた、281系特急北斗との兼ねた283系おおぞらの補完撮影は大雪による運休で列車自体が走らなくなったため、283系による特急おおぞらを見るのがこれで最後になりました。

    さようなら283系特急おおぞら
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帯広の味 インデアンカレー

2022-02-25 |  出撃 at 北海道地方
 撮影1日目となる2/18(金)は朝から根室本線を西へ移動しながら特急おおぞらの283系運行車両分を撮影。朝は釧路の西側で2本撮った後、昼頃に帯広の東側で3本目を撮り、更に西へ移動して十勝清水か新得辺りで16時台の下り列車を狙う予定ですが、まだお昼を食べていなかったので、14時過ぎに芽室近辺で車を停めてあの店へ。

 帯広出身の政治系YouTuber~KAZUYA氏が何度も「帯広のソウルフード」と語っていた(最近は見てないので今も言っているのかは分かりませんが)インデアンカレーです。帯広市を中心に近隣と釧路にも店舗展開していて、市民の馴染みの味になっています。
 平日の昼下がりなんで空いていると思ったら、大学生らしき団体が1列占拠してて結構賑わっていました。

 カツカレーを注文。おおぉ、ルーが全掛け状態で、白いご飯が見えない、大阪カレーみたい。
 しかもビーフ味のルー。あれっ東日本って豚肉ベースじゃなかったのか?
 味はというと、玉ねぎたっぷりで煮込んでるのか、もっさり感が強く、立ち食いそば屋でカレー食べたら美味かったみたいな、あの手のカレーに、どっしりとしたカツが乗っているという感じでしょうか。
 ちなみに、ルーが3種類(ベーシック、インデアン、野菜)の3種類あるので、それぞれの味を制覇したくなりますね。

 帯広は通過ばかりで、なかなか寄る機会が少ない地域の一つなのですが、次に寄る機会は、あるかな・・・
 ちなみに2019年6月にタウシュベツの撮影で帯広へ寄った際は、夕食時だったので柏林台にあった まいどおおきおに食堂(現在は撤退)を利用しました。 

 なお関西でインデアンカレーというと、100パーあのカレー店の話になりますw
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地獄絵図の千歳空港

2022-02-23 |  出撃 at 北海道地方
 2/21の暴風雪、昨日の大雪から3日目、さすがに今日23日は飛行機は動くでしょうというところですが、私が予約した便は20時台の名古屋行きスカイマーク便なので、出発まで丸1日ありました。
 その間どうするかというと、天気もマシになりそうなので、1日レンタカーを借りて撮影に出ることとしました。既に千歳市内のホテル・旅館は満室で空きがない状態で、昨夜みたいに、地道のバスを乗って札幌まで行っていては、またまた大渋滞の中、片道5時間もかけて空港に来る苦行なんて二度も味わいたくないですからね。まぁさすがに明日はJRも動くだろう(しかし23日も全く動かなかった)と。
 レンタカーであれば撮影に出ることも出来るし、車の中で泊まることもできる。さらに空港とお店の間を送迎もしてくれるので、寒い中タクシーを何時間も待つ必要はないので、まさに3文の得。
 そのレンタカーも予約の空きが少なく、借りられたのは空港近辺ではなく、千歳駅よりも北側にあるお店の最後の2台枠でしたが予約を入れられました。
 レンタカーを使った撮影模様については後日記載します。

 タクシーを待つ人の列、どこが先頭なのか分からない、しかもここが最後尾ではなく、さらに空港の建物の中まで列が続いていました。

 こちらは出発ロビーがある2階ですが、これが何の列かというと、あの大渋滞の5時間コースの空港連絡バスに乗る列で、列が1階では収まりきらず、2階にまで上がってきている状況。これを捌くには一体バスが何台いるんだという話。

 飛行機が動いたら動いたで、これから乗る人・降りてきた人でごった返しております。
 空港内にこれだけの人がいるため、早々に夜間開放のアナウンスが入りましたが、受験生らしき子らの姿も見えて、こんな所で夜明かしして風邪でもひいたら受験どころじゃない、地元の道民であれば、渋滞の中、親が迎えに来るまで待てばいいが、北海道の大学などの受験で内地から来た受験生などは本当可哀想。
 JRもこの区間は最優先でという話だったのですが、23日中の運転再開も難しそう。(なおこの後、JRがようやく24日午前3時に運転再開するとのこと)

 また飲食の提供も蔓延防止措置が延長・さらに時短が1時間強化されていることから、元々店舗を休業している店もあれば、従業員が通勤できないのか、モスバーガーなどでは「今日は臨時休業」と張り紙している店もあった、ここへ一時7,000人もの滞留者が取り残されたらどうなるか、そう、食べられるものは売り切れで手に入らない。

 ようやく私も36時間遅れで北海道を脱出することができました。もっとも、JALなどの便に乗ればもう少し早く出れたでしょうが、さすがにJALの正規運賃44,500円はさすがにキツい。スカイマークの正規運賃23,610円でもしんどいのに。

 ということで、これが北海道最後の晩餐。
 機内で配られるキットカットとやチョコレートと土産物店に置いていた饅頭で乗り切ります。レンタカーを返却する前に、近くで食べておけばよかった。比布町のセイコマでおにぎりとフライドチキンを買ったのが14時台だったのがせめてもの救いか。
 空港内の飲食店は全てクローズ、空弁もなし、2件あるローソンも弁当・おにぎり・パンなど一切残っておらず、空港内で夜を明かす覚悟を決めた人たちがすでに買い込んでいた模様。

 ということで、ドタバタと悲惨な北海道遠征の最後を迎えたのですが、次の記事からは、空港の混乱の話は終わりにして、遠征本体の中から幾つかお話を書く予定です。 
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八方塞がりで詰んだ千歳空港

2022-02-22 |  出撃 at 北海道地方
 2/21は暴風雪で朝から道内のJR全てが止まり、新千歳空港発着の航空便も僅か数便を除いて殆どが欠航となりました。
 大概12月~1月にかけて強烈な寒波が襲来して、しばしば新千歳空港は閉鎖になるのですが、2月ともなると比較的安定していることから、北海道への出撃は欠航リスクを避けて2月の後半に来ていました。今回もそれにならって例年通りの計画だったのですが、思わぬ災難に遭いました。

 翌2/22は朝8時台の中部行きの便に乗って帰路につくため、18時にレンタカー店に返却して空港に戻って来たのですが、ここで大事な事を抜かしていました。
 今夜の宿の予約です。数日前に千歳市内の数件をピックアップしていたのですが、予約するのを忘れてました。撮影の合間はひたすら車を運転しながら、次の撮影場所の事を考えていたりするので、宿の件が抜け落ちていました。

 出発ロビーの案内表示は欠航がズラリ、そんな中奇跡的に広島行きだけが搭乗手続きをしていました。他がほぼダメなのに、17時台に一時的に晴れた時があって、その時に降りられたのかな?
 電車は動いていないので、空港からは地元の路線バスで千歳駅まで出て、そこで市内のホテルに当たったのですが、これが全滅。まぁそうですわな。
 となると泊まる場所は札幌市内などになるのですが、22日も電車が動かないとなると飛行機に乗れないので、電車以外の交通機関の選択肢も要ります。
 そうしているうちに19時25分となっていて、千歳駅から地下鉄福住駅行きのバスが出てしまいました。これに乗れば福住駅で地下鉄に乗り継いで札幌駅まで行けるルートです。
 次のバスは20時50分の最終バスで急行札幌ターミナル行きとして、札幌駅の近くまで行くのでこれに乗ることにして、近くのイオンにある王将で晩飯としました。

 急行バスと言えども車両はただの路線バスで、札幌までの間に相当な数の停留所に止まり、こんな時刻にも係わらず途中のバス停からポロポロ乗ってきます。中には自衛隊員の姿もあり、かなり遠くまで乗って行きました。

 途中の福住で地下鉄に乗り継ぐ人らで一気にバスはガラガラになりましたが、最後の数人は札幌ターミナルまで乗りました。
 札幌市内はホテルも開いているのですが、明日は早朝から勝負になりそうなので、駅近くのネカフェに滞在し、作戦を練ってるうちに眠気も催さず、殆ど寝ずに出陣としました。
 やっぱりJRは動いていないので、昨日のようなバスで空港へ向かうのです。
 札幌ー新千歳空港を結ぶバスは、高速道路を通るのが1日4本だけで、それ以外は昨日乗ったような市街地を小まめに停まってお客を拾います、車両は観光バスタイプです。
 朝一番は札幌駅前発5:15、5:20の2本、これに狙いを定めます。

 20分前の4:55にバス停に来たのですが、すでに30人程が並んでいました。吹雪の中、鞄も帽子も直ぐに雪で真っ白になります。気温は氷点下ですが、昨日までの氷点下での滞在で慣れたのか、さほど寒くはありません。
 バスは5分遅れて発車し、札幌の市街地を順調に走ったのですが、隣の北広島市ひ入るとなんかノロノロ走るようになります。そして遂に殆ど動かなくなりました。数メートル動かしては止まりを繰り返しが続きます。かなりの大渋滞に巻き込まれていました。
 その渋滞の先頭は除雪車でした。除雪は必要ですが、ここまで渋滞が酷いと少し時間帯を考えて欲しいなと考え物です。しかしまた渋滞に嵌まりました、今度は自然渋滞で、そもそも札幌から千歳空港へ向かう道が国道36号しか実質的になく、高速道路も通行止めなので、あらゆる車がこの道に集まって来るからです。

 札幌駅前を出て3時間、恵庭市内の道の駅でトイレ休憩のために止まります。よく皆さん文句も言わずじっと耐えているものだと。このバスに乗るか1万円以上出してタクシーに乗るしかないですから。途中のバス停でドアを開けるも「すみません、満員ですから。」と乗車を断られる姿を見ると、この1番バスに乗れた私たちはある意味勝ち組だと思っていたからでしょう。
 しかしその後次々と欠航の情報が入ってきて私の乗る便も早々と欠航。取り敢えず職場に連絡して、今日の夕方からの勤務は間に合いそうもない事を伝え、代理の勤務者を立てて貰いました。
 14時台のJAL便に空席があり、これに乗れば3時間程遅れて勤務に入れるかも知れないのですが、このJAL便も運航するのか微妙な感じです。

 10:15 札幌駅前を出てから5時間掛かってようやく新千歳空港に着きました。通常なら80分程で着くのでとんだ苦行でした。

 当初は昼前後にも滑走路の除雪は出来る見込みと言われてたのが、15時頃に変わり、14時台の名古屋行きJAL便をはじめ午後かなり遅くまでの便が欠航のアナウンスが入りました。

 昼過ぎまで人でごった返していた出発カウンターも、今日の全便欠航の決定を聞いて、3時過ぎにはご覧の通り、ガラガラになりました。夕方前のANAのブースでこんなに人が居ないのも欠航ならではと感心してる場合じゃありません。
 既に明日のエア・ドゥの名古屋行きは満席で乗れないので、他社便にするしかありません。そして明日の運航もどうかという話まで入って来たので、みんな気が気じゃありません。
 道内の他の交通機関が動いていれば、函館から新幹線や飛行機、旭川へ行けば空港があるのですが、JRも高速バスも運休で他の空港へも回れません。たまらずレンタカーを借りて函館へ行こうとした人が、途中の国道で通行止になってて引き返してきたと、もう完全に陸の孤島と化しています。
 ニュースによると、千歳空港開港以来初めて滑走路の積雪が1mを超えたと事で、この雪を徹夜でどかせる予定とのこと。

 さすがに明日23日は動くと思うが、既にエア・ドゥの振替便が満席で、カウンターのお姉さんに聞くも24なら空いてるですが~と、さすがにそれは無理なので払い戻しの手続きをして、23日夜に1本だけあるスカイマーク便を購入しましたが、果たして飛んでくれるのか・・・
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やる気無しのJR北海道

2022-02-21 |  出撃 at 北海道地方
 今回の北海道旅行は、今まででもかなりの危機的な状況に陥りました。以前は夏場の大雨で室蘭本線が不通になって、鉄道を使って本州へ戻れなくなった事がありましたが、不通区間は室蘭本線の一部(と言っても函館方面と札幌を結ぶ列車は全面運休、その時の記事がこちら)でしたが、今回は影響範囲が北海道全域ですから、全道でマヒ状態に、今月の6日にも大雪で列車が1日半止まったばかりなのに、また止まってしまいました。
 冬の北海道は何度も行っているのですが、大雪災害のリスクが高いのが12月と1月で、2月も後半になれば天気も安定してくるので、この時期を選んで予定を組んでいたのに、さっぱりワヤです。
 前記事の最後に書いていた日程も1日目(2/18)だけが予定通りにこなせて、2日目(2/19)に石北本線の撮影として、3日目(2/20)に宗谷本線としたのですが、3日目から大幅に予定が狂いました。

 3日目(2/20)は宗谷方面は朝から暴風雪の予報が出ていたのと、既に宗谷ラッセルは何度か撮っていて、今年はまだ残る可能性があることから、石北ラッセルを優先して、この日も終日石北本線で撮影しようと考えていました。その石北本線も夕方から特急が止まり出すですが、明るいうちに撮れる183系とラッセル車さえ撮れれば十分と思っていたのですが、何と、大雪ではなく、レール破断で上川ー遠軽間が不通となり、旭川・網走の両駅で発車待ち中の特急列車が運転取りやめ、おいおい!
 そして肝心のラッセル車までが運休となってしまいました。
 このため、3日目は区間運転で走っているキハ40の普通1本と、宗谷本線の下りラッセル・上りH-100型だけ撮って終了。明日は全道で特急列車が運休するのと、札幌近辺の普通列車も運休となることから、運休情報の出ていない、旭川近辺で普通列車を撮るべく、旭川市内のホテルで滞泊として様子をみることに。

 4日目(2/21)は朝からテレビの道内ニュースにかじりついて見ていたのですが、不要不急の外出は控えてくださいとか、結構危険だと報道されています。

 列車の運休情報を示す画面、あっ、やっぱり旭川周辺の一部だけ、ここに入っていないので、これなら午前中に撮影して、昼からは千歳へ向かって戻ればいいと思っていたのですが、このNHKの情報は更新されていない古い情報だったのでした。

 JR北海道の7:41更新の情報を見ると、宗谷本線が昼から動くみたいな事を書いているだけで、その他の列車は全面運休となっていました。
 これで今日は完全に詰みました。

 ちなみにホテルの窓から外を見ると、目の前に小学校があり、登校の生徒が列をなして歩いています。
 ちょっと風が強いものの、全然暴風雪とは関係なさそうな平常の風景が展開していました。

 旭川駅に行っていました。全然人通りが無い感じ。そりゃ列車動いてないもんね。

 改札口の前に来ると、函館本線は電光表示が消えていますが、富良野・上川・名寄方面は列車の時刻が表示されていましたので、駅員に聞いてみると「いや、今日は終日動かない」と。

 みどりの窓口にもこのような張り紙がしてありました。そして

 暴風雪警報が発表されたので、明日は終日全道で列車の運転はお休みします。会社や学校へは他の交通機関をご利用ください。

 これがJR北海道の現状。
 列車で通勤・通学する人は大変です。警報が出たら学校は休みと思いきや、路線バスは普通に動いているので、みんな何とかして会社や学校に行こうと大わらわなんですが、JRときたら全くやる気がないですな。金が無いから、まともに除雪車すら動かせない惨状。金さえあればやる気も出るのかな? 
 これ、道民から相当怒りを買っていると思ったんですが、どうやら怒りを通り越して、もう見放さ(見捨てら)れている存在と化しているのかも。逆に言うと、1民間企業にこれだけのインフラ整備を押し付けて、運休したら文句だけ言う、国交省の役人や道議などの方が質が悪いのかも。そりゃぁやる気出ませんよ。

 でもJR北海道の現場には苦情は入れないで下さい。彼らには除雪車を維持する資金はありません。国交省か議員にジャンジャン苦情を入れてやりましょう。

 2/22は千歳空港を朝8時台の飛行機に乗らなければならないのに、快速エアポートは昼頃から動きそうだとか、フザけた事言ってます。おかげでこちらもどうやって脱出するかの必死の作戦を考えなければ・・・
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初めてのエアドゥで北海道へ

2022-02-17 |  出撃 at 北海道地方
 計画していた通りに4連休を使って北海道へ行くことにしました。
 いつもならスカイマークを使っているんですが、早々と午後の便が運休になってしまったので、今回初めてエアドゥを使うことにしました。

 いつも乗る名鉄μスカイも昼間は運休しており、一般特急しか走っていないので、1時間に2本しか列車がないので注意です。

 日中デイタイムに快速特急のμスカイが全く走っていない理由がこのガラガラ具合で納得します。
 大きな機材を持って過去に何度も保安検査場で問答して大汗だくだくになる保安検査場も今回は
若干少なめなのと、保安員も特殊な機材に手慣れたのか、最近はすんなり通過できます。

 15時15分発のADO135便、札幌新千歳空港行きが待機しています。
 北海道行きはコロナ前の2019年以来約3年ぶりとなります。

 定刻にタキシング開始。
 最初は左の窓側だったのですが、直前に座席変更が出来て、右側に座れました。

 雪雲が岐阜辺りまで流れ込んで来て、名古屋市を過ぎると直ぐに雲に隠れましたが、長野~新潟県境辺りで一瞬下が見えたものの、また雲に隠れました。

 安定飛行に入り飲み物のサービスが始まります。
 コンコースのガラガラ度合いとは裏腹に、意外と乗客が乗っています。6割ぐらいでしょうか?

 ホタテスープといきたいところですが、多分喉が乾くだろうと思って順当にコーヒーにしました。インスタントなので、砂糖も入れましたが無くてもよかったかな?

 次に陸地が見えてきたのが秋田上空で、ここから内浦湾を跨ぐまでの間は下が見えました。青森もしばらく行っていないな。

 飛行場は順調に飛び、北向の風のため、直接苫小牧側からランディングになって、10分程早く着きました。

 新千歳空港16:55到着、約100分の旅が終わります。

道内の予定は、
2/18(金) 釧路帯広方面で283系撮影
2/19(土) 道北方面でラッセル又は183系
2/20(日) 石北本線で183系など
2/21(月) 室蘭本線などで281系
2/22(火) 朝の飛行機で帰路→出勤
というつもりですが、撮れ具合や天候などで急きょ変わる場合もあります。
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田舎の駅じゃありません

2022-02-12 |  出撃 at 近畿地方

 寒さが続く冬の時期、駅で列車を待つのは辛いですが、待合室が無い都会の駅などではプラスチックの椅子がキンキンに冷えていて、座るとお尻が悲鳴をあげるものですが、田舎の駅であれば、近隣の住民の方たちによって、座布団を置いたりして乗客にもホッとするような気遣いをされているのが羨ましくなりますが、ここ大阪府下のある駅でもまさかの光景が見られました。

 2枚目の写真を見るとどこの大手私鉄の沿線かは分かります(というか椅子の上の広告看板でどの辺かは察しがつくと思います)が、このような都会の駅にも椅子に座布団が置かれて、お尻に優しい空間を提供されている風景にほっこり。1席おきに置かれているのは、ソーシャル・ディスタンスに配慮されたと思いますが、一部はカップル向けに隣同士に置き直されています。
 この座布団が置いてあるのは広告看板に書かれている八尾市ではなく、お隣の柏原市にある駅で、柏原市内で待避線のある駅となれば、あの駅であることが分かると思います。まぁ大阪の中では田舎っぽい所かも知れませんがw
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