ringoのつぶやき

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単刀直言 小沢一郎民主党元代表「橋下維新にお株奪われた」「秋にも衆院解散」(産経新聞)

2012年03月29日 22時50分40秒 | 政治

マニフェスト(政権公約)で国民に約束した政策は、すぐにできるものもあれば、大きな改革となればそう簡単にはできない。そのことは国民の皆さんもよく理解していると思う。

 ただ、自分たちが掲げた政策や主張、理念に向かって一生懸命努力している姿を見せず、実現が難しいからといって、国民との約束を忘れ去ったり捨て去ったりして、今までの流れに乗ってしまった。それが人心が民主党から離れた最大の原因だ。民主党がまじめに努力してくれれば、こんな惨めな支持率になることはなかったろう。

 「今までの流れのまま」とは、長い自民党政権下の官僚行政におんぶにだっこで官僚機構に乗っかるだけの政治になってしまったことだ。今や「自民党政権より悪い」という批判さえある。しかし、自民党への期待が増えたわけでもない。

 橋下徹大阪市長のいう「維新」が本来の民主党の主張であったのに、民主党が忘れてしまったので橋下さんにお株を奪われ、人心はそっちに流れてしまっている。そこに最大の原因がある以上、政権交代の原点に返り、国民の皆さんに訴えたあのときの思いをもう一度思い起こして、努力することが大事だ。

 今からでも遅くはない。まだ衆院任期満了まで1年半近くある。野田佳彦首相はじめ政府・民主党の要職にある人たちは、その気持ちをもう一度思い起こして、みんなで頑張るというふうになってもらいたい。

 政権交代後最初の予算は自民党政権下で作られた概算要求基準を基に編成しなければならなかったが、鳩山由紀夫政権は全国のさまざまな要望も取り入れて、われわれが思っていたことをかなりやり、民主党らしい「芽」は出た気がする。

ところが、それがまた元に戻ってしまった。その後の民主党は政権にいること自体が目的化したというか、居心地が良くなったのだろう。

身を退いたら…

 

 鳩山さんに退陣を促したのは(平成22年の)参院選を控え、参院の人たちがもたなくなったからだ。役員会で参院側から「このままでは困る」という話が強く出された。参院選で過半数を取れば、衆参共に過半数を握る安定政権が実現できるからその大義のためにわれわれが少しでもマイナスになるなら一緒に身を退こう、ということになった。

 それなのに参院選後の結果はご覧の通りだ。しかも、菅(直人前首相)さんは参院選に負けても首相を続けた。トップは主権者の判断で負けたら辞めるのが当然なのに、けじめのない話にしてしまった。

 さらに、昨年3月の東日本大震災だ。僕は震災直後から「福島第1原発ではもう炉心が溶融している。非常に危険だ」と言い続けてきたのに、政府がメルトダウン(炉心溶融)を認めたのは2カ月後だ。要するに、なるべく真相を隠そうとする、いわゆる「事なかれ」の手法だった。

 今も「収束宣言」などとのんきなことを言っているが、何にも収束していない。今でさえ危ない。国が自ら前面に立って原発事故の対応に当たらなければならないのに、それができなかった。

 それでは、民主党代表、すなわち首相として適任ではないのではないか。それが(昨年6月の菅内閣不信任決議案に同調しようと考えた)要因だった。

「増税単体」だ

 

 僕は、消費税の論議を否定しているわけではない。むしろ、一番先に消費税は必要だと主張していた一人だ。自由党のときは、基礎年金と高齢者医療、介護を消費税でやる、その場合は直間比率を見直して所得税と住民税を半分にするとも言った。

 しかし、民主党は、前回の衆院選で消費税の増税はしないと国民に約束した。消費税を上げる前に、まず日本の統治・行政の機構を根本的に改革して、官僚支配の中央集権体制から地域主権体制へと大転換する。それによって行政の無駄を省いて主要政策を実行するための財源を生み出そう。新しい時代に対応できる仕組みを作り上げよう。こう主張した。そのマニフェストが支持されて、民主党は政権を与えられたんだ。

 野田さんたちは「社会保障と税の一体改革」というが、社会保障は全然姿が見えない。増税だけの「単体」ではないか。マニフェストでは、最低保障年金と所得比例年金による二階建て年金の確立、医療・介護の改革も約束したのに、どこにもない。「増税単体」では全く話が違う。ウソをついてはいけない。

 世論調査では国民の6割が消費税増税反対だが、実際は8、9割の国民が反対だ。旧来の仕組みを前提にして、カネがないから上げなければいけないというのは自民党政治と同じだ。今までと同じようにやるのなら財源など出てくるわけがないし、政権を代える必要があったのか、となる。

賛成できない

 

 「大改革なくして増税なし」「社会保障のビジョンなくして増税なし」「経済の再生なくして増税なし」だ。それを全部無視した議論はまったく間違っている。単なる消費税の大増税には賛成できない。

 亀井静香代表が言っているように国民新党が消費税増税法案に反対すれば連立解消になるし、国民の反対の声はもっと強くなる。そんな中で閣議決定を強行すれば、いろいろと問題が生じるのではないか。

 (党員資格停止が解除されたら)「われわれが目指したものは何だったのか」「われわれの大義は何だったんだ」-それを実現するために、一兵卒であれ何であれ、一生懸命、最後のご奉公をする。僕自身が首相になりたいという気は別にない。2年半前の政権交代でホッとしたが、残念ながら民主党政権は、政権交代可能な民主主義が定着したといえるような評価ではないから、もう一度、それを定着させるための作業をしないといけない。その役に立つなら、天の命ずるままに何でもする。

9月まではもたない

 

 野田さんは今国会での法案成立に「政治生命を懸ける」と言ったようだけれど、どういう意味か分からない。通らなかったらどうするの?

 例えば、橋本龍ちゃん(故橋本龍太郎元首相)は(平成10年の)参院選で負けたら首相を辞めた。自民党にはそういう最低限の「憲政の常識」というものがあった。ところが、民主党ではそれが通じないから推測では判断できない。

 

野田さんが党内でも国民の間でも反対が多い増税法案を成立させようと強行すれば、党内の支持基盤がなくなるのではないか。党内の大方の意思を無視して強権的な政治行動をしたら、「これでは代表として困る」となりかねない。最終的には党内と国民がどう考えるかだ。では、法案が成立しないまま9月の民主党代表選まで行ったときに、国民が野田首相のままで「ああそうですか」と言う? 何もしないで9月まで過ごすことは多分国民が許さない。

 民主、自民両党の大連立という話も、政治家が考えるのはご自由だが、自民党との連立は民主党内で多数ではない。野田さんに「民主党の反対派を切れ」と迫る谷垣(禎一総裁)さんも、今の自民党を見渡せば他人のことを言っているような場合ではないだろう。

 恐らく衆院解散・総選挙は今年の秋にもあるのではないかと思う。来年の衆参ダブル選挙とはいかないのではないか。そのときに民主党がちゃんと今の形であるかどうかも問題だ。

 (野田内閣不信任決議案が国会に提出されたときの対応については)国民がどう見ているかだ。あくまでも国民の動向次第だ。他党などと糾合して政界再編することも、他に選択肢がなくなった場合は別だが、僕らが民主党を出る理由はまったくない。もし離党するなら、国民との約束を忘れた人たちが出ていけばいい。僕らは本当の民主党を取り戻すために努力する。

 (4月26日の政治資金規正法違反事件判決については)裁判所として公正な結論を出していただくことを期待している。

(今堀守通、山本雄史)


民主党・小沢一郎元代表 「野田降ろし」本格化との見方示す 

2012年03月29日 22時21分38秒 | 政治

民主党の小沢一郎元代表が産経新聞の単独インタビューに応じ、野田佳彦首相が30日の閣議決定を目指す消費税増税関連法案について「単なる消費税の大増税には賛成できない」と反対を重ねて表明。「野田さんが国民の間でも反対が多い増税法案を成立させようと強行すれば党内の支持基盤はなくなる。党内の意見を無視して強権的な政治行動をしたら『これでは代表として困る』となりかねない」と述べ、成立阻止に向け「野田降ろし」が本格化するとの見方を示した。

 小沢氏が産経新聞の単独インタビューに応じたのは平成18年9月以来となる。

 小沢氏は「首相が今国会での法案成立に『政治生命を懸ける』と言ったようだが、どういう意味か。通らなかったらどうするのか」と批判。「法案が成立しないまま9月の民主党代表選まで行ったときに国民が野田首相のままで『ああそうですか』と言うのか。何もしないで9月まで過ごすことはたぶん国民が許さない」とも述べた。

 社会保障と税の一体改革についても「社会保障は全然姿が見えない。増税だけの『単体』ではまったく話が違う」と批判。「世論調査の6割が消費税増税反対だが、実際は8、9割の国民が反対だ。旧来の仕組みを前提にカネがないから(消費税を)上げるのでは自民党政治と同じだ。政権を代える必要があったのかとなる」と語った。

「衆院解散は今秋にもあるのではないか」との見通しを示し「そのときに民主党が今の形であるかどうかも問題だ」と党分裂の可能性を示唆。大阪維新の会を率いる橋下徹大阪市長を「お株を奪われた」と評価しながらも、新党結成による政界再編については「他に選択肢がなくなった場合は別だが、僕らが民主党を出る理由はない。国民との約束を忘れた人たちが出ていけばいい」と述べた。

 

 


米金融緩和の継続は新材料とはならない。1.33ドル乗せでも、ユーロは戻り売り戦略!

2012年03月29日 21時38分29秒 | 為替

2012年03月28日(水)東京時間 12:57 松田 哲

 

目先の相場では、FRB(米連邦準備制度理事会)のバーナンキ議長が「金融緩和は雇用の大幅拡大をもたらすために必要」と発言したことで、ユーロ/米ドルは、「ユーロ買い・米ドル売り」に反応している。マーケットで、米国の金融緩和政策が継続するとの期待が高まったためだ。

 しかし、米国の金融緩和策が継続されることは、以前からバーナンキ議長が明言していることであり、新たな材料とは言い難い

 あえて言うならば、「米国の『QE3(第3次量的緩和策)』が、いずれ実施されるのではないか」といった期待が高まったということだろう。本当に実施されると、米ドルが余剰となるため、米ドル売りの材料となる。

 つまり、目先の相場は、そういった思惑でフワフワとした値動きになっているように感じる。

■月足では、現在は「高値圏での乱高下」を見せている

 個人的には、基本的な考え方を変える必要はないと考えている。以下、このところのコメントと同じ内容であることに、ご留意いただきたい「欧州の『ごまかし』『詭弁』に惑わされるな!ギリシャ問題は小康状態のように映るだけ」など参照)

 大局で判断すれば「ユーロ売り」で戦うべきである。

ユーロ/米ドル 月足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 まずは、ユーロ/米ドルの月足チャートからご覧いただきたい。

 ユーロ/米ドルは、0.8200ドル近辺の安値から1.6000ドル近辺まで大きく上昇した。そして、1.6000ドル近辺で高値をつけてからは、安値は1.2000ドルレベル、高値は1.6000ドルレベルのゾーンで、大きく上下動を繰り返している。

 この大きな上下動については、個人的には「高値圏での乱高下」だと判断している。いつもではないが、一般的には、この「高値圏での乱高下」は「売りシグナル」となる。

 つまり、この大きな上下動は、いずれ、ネックライン(下限)を下に割り込むという示唆と推測している。当然ながら、1.2000ドル近辺のネックラインを割り込む場合は、その後に大きく下落するだろう。

■2007~2008年頃から、頻繁にトレンド転換が起きている

 続いて、ユーロ/米ドルの週足チャートをご覧いただきたい。

 ここで留意していただきたいのは、かなり長い期間の週足チャートを見ても、上記の月足チャートで見た「高値圏での乱高下」の部分だけしか表示されていないことである。

 つまり、ユーロ/米ドルは、2007~2008年頃から現在にいたるまで、かなり激しく大きな上下動を繰り返しているということに注意が必要だ。

 言い方を変えれば、2007~2008年頃から現在まで、かなり頻繁にトレンド転換が起こっているということだ。

 通常は、これほど頻繁にトレンド転換は起こらない。現在の相場は、異常な状態なのである。

ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 ユーロ/米ドルは2011年4月上旬に、赤の破線で示した中長期のレジスタンスラインを上抜け、その時点で「買いシグナル」を発した。赤の破線(細線)は赤の破線(太線)の平行線である。

 だが、2011年5月5日以降は大きく急落し、中長期のレジスタンスラインとして、青の破線(太線)が改めて出現した。青の破線(細線)はその平行線である。

 俯瞰(ふかん)して見ると、ユーロ/米ドルは2010年6月安値の1.18ドル台を起点に、ピンクの破線(太線)で示したサポートラインに沿って上昇した。なお、ピンクの破線(細線)はピンクの破線(太線)の平行線である。

 結局、ユーロ/米ドルは、青の破線(太線)のレジスタンスラインとピンクの破線(太線)のサポートラインに挟まれて、大きな「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成していたと言える。

そして、2011年9月9日に、このピンクの破線(太線)のサポートラインを下に割り込んだ。つまり、ピンクの破線(太線)を明確に下に割り込んだので、「売りシグナル」が点灯した。

 ユーロ/米ドルはその後、「売りシグナル」のとおりに1.31ドル台まで大きく下落したが、2011年10月下旬に、ユーロ危機に対する包括案が合意に達したことを材料にして、1.42ドル台まで急騰した。

 だが、大局で見れば、週足チャートに表示した青の破線のレジスタンスラインを上抜けない限り、トレンドは変わらない。

 1.42ドル台まで急反発したものの、2011年10月31日に1.38ドル台まで急落したことによって、改めて「売りシグナル」を発したと考えている。

ユーロ/米ドル 週足(再掲載・クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 その後も下落が続き、1.26ドル台まで急落しており、シグナルどおりに動いたと言えるだろう。

 目先では、1.26ドル台を見てから大きく反発上昇しているものの、今のところ、これは調整の反発に過ぎないと考えている。改めて、トレンドに従って下落するだろう。

 なお、2011年5月5日以降の大きな下落について、右下がりではあるが、サポートラインを緑の破線(太線)で加筆した。緑の破線(細線)は、その平行線である。このサポートラインの傾き、スピードで下落していることをご確認いただきたい。

■「ヘッド&ショルダー」が完成する可能性が高まった!

 続いても、ユーロ/米ドルの週足チャートをご覧いただきたい。

 ユーロ/米ドルは中長期のチャートの形状から「ヘッド&ショルダー(※)」の可能性を考えていたが、1.18ドル台から大きく上昇しているので微妙になっていた。

 だが、その後の値動きにより、今現在で見れば、「ヘッド&ショルダー」が完成する可能性が高まっていると考えている。

(※編集部注:「ヘッド&ショルダー」はチャートのパターンの1つで、天井を示す典型的な形とされている。人の頭と両肩に見立てて「ヘッド&ショルダー」と呼び、仏像が3体並んでいるように見えるため「三尊」と呼ぶこともある)

ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 2011年5月4日の高値である1.4940ドルが右肩の高値となるケースを想定して、「ヘッド&ショルダー」の「3つの山」が示唆されている。

 「ヘッド&ショルダー」は、それが完成した時点で粛々と対応すればよいのだから、現時点でも「ヘッド&ショルダー」を想定するのは時期尚早なのだが…。 完成するまでは、時期尚早の状態が続くこととなる。

 「ヘッド&ショルダー」はネックラインを明確に割り込んだ時点で対応するべきで、「ヘッド&ショルダー」を作るかもしれないといった予見(予測)でポジションを取ると、失敗することがよくある。

 しかし、当初考えていたパターンよりも、完成する時期は大きく先送りされたものの、「ヘッド&ショルダー」が完成する可能性は十分に高いと考えている。繰り返しとなるが、「ヘッド&ショルダー」は、それが完成した時点で粛々と対応すればよい。

 なお、右肩の高値である1.49ドル台ミドルから、すでに大きく下落しているが、ここからネックラインの1.2300ドル、または、1.1850ドルを下に割り込む場合は、さらに急落する可能性が高くなる。すなわち、「売りシグナル」が点灯するということになる。

■結果的に、昨年7月の売りシグナルは「フェイル」だった

 今度は、ユーロ/米ドルの日足チャートを、次のページでご覧いただきたい。

 ユーロ/米ドルは2011年5月上旬に、高値を更新して上昇した。通常だと、高値更新は「買いシグナル」となる。

 しかし、その際に高値圏での乱高下に映る値動きが見られた。必ずではないが、「高値圏での乱高下」は天井を示唆する場合がある。

 結論から言えば、2011年5月のケースは、事前に察知したとおりに、「高値圏での乱高下」が天井を示唆していたことになった。

 俯瞰(ふかん)すると、2011年3月頃から9月上旬までの間、下値が1.39ドル台ミドル、上値が1.49ドル台ミドルの「ボックス相場」を形成していたと言える。

下のチャートには、ピンクの水平線で「ボックス相場」の下値と上値を示し、約1000ポイントの「ボックス相場」を紫の破線で囲んで表示した。この「ボックス相場」の下値を明確に下にブレイクする場合は「売りシグナル」が点灯する。

 その場合、「ボックス相場のセオリー」に従うと、ボックスの高値と安値の値幅分、ボックスの下値から約1000ポイント下落したところがターゲットになる。計算すると、ターゲットは1.2900ドル近辺となる。

ユーロ/米ドル 日足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 実際のところ、日足チャートのように、2011年7月12日に1.3968ドルを割り込んだ。これにより「売りシグナル」が点灯し、1.3836ドルの安値をつけた。

 だが、この時点では、ギリシャ問題に対する対症療法的な政策がなされたため、1.3836ドルから大きく反発上昇した。

 結果的に、2011年7月中旬の「売りシグナル」の点灯は、典型的な「フェイル(だまし)」となった。

■「ボックス相場」を下抜けた場合のターゲットを達成した

 「フェイル(だまし)」であるのか、否かは、後でわかることで、その時点ではわからない。だから、「フェイル(だまし)」であろうとも、ここは「売り」でついていくところだった。

 こういったケースでは、ストップ・ロス(損切り)がついて実損が出るだろうが、それでよい。個人的には、こういったところで損を出さないと、利益も出せないと考えている。

 日足チャートを見てのとおり、2011年7~8月の夏休み相場を経て、9月上旬に1.3968ドルを割り込み、その時点で「売りシグナル」を発した。

 さらに、2011年7月12日の安値である1.3836ドルも割り込んだ。安値更新の時点で、再び「売りシグナル」を発したことになる。

 1.3836ドルを割り込んでからも下落が続き、1.31ドル台まで急落した。しかし、ターゲットである1.29ドル台には届かずに反転した。

 調整反発の上値メドとして、日足チャートに示した1.3968ドル(あるいは1.4000ドルレベル)を見ていたが、現地時間2011年10月26日に行われたEU(欧州連合)首脳会議で、ユーロ圏の債務危機打開に向けた包括策が合意に達したことを材料に、節目の1.4000ドルを上抜けた。

 この時点では、売り方はいったん損切りを敢行し、改めて売り場を探すところだった。

 大局での「ユーロ売り戦略」に変化はないが、最近のユーロ/米ドルは、欧州債務危機に関する材料で大きく振幅しており、無理をするのは危険だ。

 ところが、日足チャートに示したように、緑の破線で示した短期のサポートラインを割り込み、「売りシグナル」を発した。

 あまりにもアップダウンが激しく、右往左往するが、ここは「ユーロ売り」でついて行くところだった。

 これだけ振幅が激しいのだから、改めて、1.41ドル台や1.42ドル台があれば、そこも売る覚悟がないと、1.38ドル台で売るのは難しい。ストップ・ロスは戻り高値である1.4246ドルよりも上に置く必要があった。

 また、1.41ドル台や1.42ドル台、あるいは1.40ドル台でも売ることができるように、ポジションをコントロールするべきだ。

 1.38ドル台で再度「売りシグナル」を発したが、ストップ・ロスは1.42ドル台に置かざるを得ず、かなり遠い。よって、1.42ドル台にストップ・ロスを置くにふさわしい水準でも売れるように、ポジションをコントロールするべきであった。

 なお、ユーロ/米ドルは、2011年12月14日に節目の1.3000ドルを割り込み、1.2945ドルまで下落した。

 これにより、下値が1.39ドル台ミドル、上値が1.49ドル台ミドルの紫の破線で囲んだ「ボックス相場」を下抜けた場合のターゲットを完全に達成したと判断している。

■大勢は「ユーロ安・米ドル高」のトレンドで変わらない

 ギリシャなど欧州の不良債権問題には、いろいろと対応策が出ている。だが、関係各国や関係機関の思惑が一致せず、根本的な解決策とならないものばかりだ。

 EU財務相会合では、ギリシャに1300億ユーロの追加支援を実行することで合意がなされた。これで、ギリシャは3月に期限を迎える国債の大量償還を乗り切れたため、この時点での国家破綻は避けることができた。

 しかし、この時点の国家破綻を回避できただけで、何も問題は解決していない。

 ギリシャ問題を解決できなければ、欧州の不良債権問題はイタリアや周辺国に拡大する可能性が高い。その旨、このコラムでも何度も記述してきたが、実際にイタリアや周辺国にも波及した。

 基本的には、「ユーロ売り・米ドル買い」の方向でポジションを作るべきだ。

ユーロ/米ドル 日足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 上の日足チャートに、青の破線で短期のレジスタンスラインを加筆した。ユーロ/米ドルは昨年10月下旬以降、この短期のレジスタンスラインに従って大きく下落していたが、目先では上抜けたので、「買いシグナル」を発した。

 もし、高値圏で「ユーロ売り・米ドル買い」を行って、持ち値のよいポジションを持っていた場合は、いったん「利食いの買い戻し」を行い、次の「ユーロ売り」のタイミングを計るところであった。

だが、多少のリバウンド(反発上昇)があっても、大勢は変わらずに「ユーロ安・米ドル高」のトレンドである。だから、「ユーロ売り」で戦うべきである。

 「値ごろ感でのユーロ買い」は、やらないほうがよい。そういった「アヤ狙いのユーロ買い」は目先でうまくいっても、悪いクセが残り、最終的には致命傷に至る。厳に慎むべし、と考える。

引き続き、1.3500ドル近辺がレジスタンスとなっている

 欧州の不良債権問題は根本的な解決策に向かっておらず、大きな流れ(大局)での「ユーロ安・米ドル高」のトレンドを変えることはできない。やるならば「ユーロ売り」である。

 目先では、ユーロ/米ドルは1.26ドル台の安値をつけてから、調整反発をしている。リバウンド(反発上昇)を待っているときにリバウンドがないこともしばしばあるが、今回は調整反発が起きている。

 ここで気をつけなければならないことは、事前には、リバウンドの大きさと時間は誰にもわからないということだ。

 したがって、あくまでも個人的なカン(感覚)に過ぎないが、リバウンドしても上値のメドは1.3300ドルあたりで、1.35ドル台がマックスだと考えていた。

 以前、このコラムでも解説したが、ユーロ/米ドルは700ポイントで「ボックス相場」を作るケースが多い。安値を1.26ドル台とすると、そこから700ポイント上は1.33ドル近辺であり、この水準が上限になる可能性が高いと考えていた「ユーロ/ドル(EUR/USD)は[700ポイント]で変動する」など参照)

 しかし、実際のところは1.33ドル台前半を上抜けて、その時点で「買いシグナル」が点灯している。

 それでも、1.3500ドル近辺のレジスタンスは、依然として有効である

 したがって、ユーロのショート派(売り方)は、1.35ドル台ミドルあたりにストップ・ロス・オーダー(損切り注文)を置いて、改めての「売り場探し」である。

 このような調整反発局面で「売り」で戦う場合、便宜的なストップ・ロスを入れておき、ストップがついた場合には、改めて持ち値のよいところで売り直すといったテクニックが要求される。

 対応が難しいのは十分に承知しているが、そういった対応をすべきだ。

■1.35ドル台ミドルにストップを置いて、少額でユーロ売り!

 最後にもう一度、日足チャートをご覧いただきたい。その右端に、短期のサポートラインとして緑の破線を3本加筆した。

 目先の相場では、リバウンド(反発上昇)の高値を更新して1.33ドル台をつけたことから「買いシグナル」が点灯したのだが、上値は2月下旬につけた1.3500ドル近辺にとどまり、そこでアタマを抑えられた格好だ。

 引き続き、緑の破線で示した短期のサポートラインを下に割り込む場合は、「売りシグナル」が改めて点灯する。体制を立て直して、改めて「売り場」を探すところとなる。

 1本目の「短期のサポートライン(1)」を割り込み、その時点で「売りシグナル」を発したが、今度は2本目の「短期のサポートライン(2)」が現れた。

 その後、この2本目の「短期のサポートライン(2)」も割り込み、その時点で「売りシグナル」を発したのだが、再度、1.3000ドル近辺でサポートされて、3本目の「短期のサポートライン(3)」が現れている。

 もちろん、この3本目の「短期のサポートライン(3)」を割り込む場合は、改めて「売りシグナル」が点灯する

ユーロ/米ドル 日足(再掲載・クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 今のところ、戻り高値は2月下旬につけた1.34ドル台後半までで、1.35ドル台には乗せていない。戻り高値がいくらになるのか、事前には誰もわからない。

 そのため、適当に1.35ドル台ミドルにストップ・ロスを置いて、少額で「ユーロ売り・米ドル買い」がよいと考えている。

 そして、このストップ・ロスがつくようならば、改めて、そこから「売り場」を探すべきである。

 なお、1.35ドル台に乗せてすぐの1.3500ドル近辺、あるいは、1.3520ドルといったところのストップ・ロスは近すぎる。1.3550ドルを超えたところにストップ・ロスを置くのがよい。

 目先の相場では、1.3000ドル近辺でサポートされた格好になっているが、2本目の「短期のサポートライン(2)」を割り込んだことで、「売りシグナル」が持続した状態である。

 ちなみに、この「売りシグナル」は1.3500ドルを上抜けると消滅する。だから、現時点のチャート分析での明確なストップ・ロスは、1.3550ドルを超えたところにすべきだと考えているのだ。

 だが、現状レベルで「ユーロ売り・米ドル買い」で参入する場合、1.35ドル台ミドルのストップ・ロスでは遠過ぎる。そのように感じるのは理解できる。

 したがって、100ポイント上や200ポイント上に、便宜的なストップ・ロスを置くといったテクニックを使うべきである。

 「リスクを小さくして、リターン(期待利益)は大きくする」といった、自分にだけ都合のよいテクニックは存在しない。

(2012年03月28日 東京時間03:05記述)

 

 


勝ち組投資家になるための年間目標と売買履歴の残し方

2012年03月29日 17時54分26秒 | ケンミレコラム

 

■今回のまとめ

1)米国でVIX指数(恐怖指数)がリーマンショック以前の2007年水準に低下。
2)売買履歴を残すことで自分の癖を知る。
3)年間の利益目標を設定すると、損切りもできるようになる。

買いたい衝動を抑えることは、勝つためにとても重要です。そのために、自分の投資手法を明確にしておくことが損失の回避につながります。今回は、負けないための効果的な売買履歴の残し方と年間目標利益の設定の重要性についてレポートします。

■ 楽観に支配されつつある現在の株式市場

米国では、VIX指数(恐怖指数)が2007年のリーマン前の水準まで低下しているという小さい記事がありました。先月27日に大阪証券取引所に上場した日本版VIX指数ともいえる日経VIX指数も底ばいの動きとなっています。

大きな調整もないまま、日経平均は年初の8000円台前半を安値に約2000円の上昇となっています。投資家心理としては、いわゆる「持たざるリスク」を感じる投資家の方も多いと思います。

そこで、過去の「売買履歴」をつけている方は、過去の自分の投資行動を振り返ってみてください。もしかすると、過去にも高値で「もっと上がりそう」と考えて、高値つかみをして負けてしまったことがあるかもしれません。いつもしている検証もせず、焦りと雰囲気に流された投資は、結果的に損をしていることが多いと思います。

今まで「売買履歴」をつけていない方は、時間の許す限り、将来の自分のために出来るだけ「売買履歴」を残して、自分の取引を振り返って欲しいと思います。

■ 売買履歴は続けることが何より大事!

売買履歴をつけるときは、振り返る項目を決めて、毎回同じ項目について書くことが重要です。毎回同じ順序で投資行動を決定することで、自分がどんな情報に左右されやすいのか、どうして利益確定がうまくいかないのか、転換点だけで投資をすると決めていたのにどうして、違った投資をしてしまったのかなど、自分の癖がハッキリしてきます。

■ 投資に必要な覚悟

利食い、損切り、どちらも株式をしている人ならば知っている言葉だと思いますが、どんな投資家でも買った銘柄を損切りする時がきます。「損切りをしたことがない」という人は、株式投資をほとんどしたことがない方か、投資の神様でしょう。そうでなければ、上がった銘柄以外は売らない「塩漬け株コレクター」ではないかと思います。「絶対」がない投資をする以上、損切りは避けては通れない道です。

損切りをうまく出来る人は、勝ち組投資家といっても過言でないくらい重要です。うまくできない方は考え方を切り替えて、損を確定するのではなく、「現金化」もしくは、「軌道修正」と考えましょう。1回1回の勝ち負けにこだわってしまうと、年間の利益目標を達成することは困難になります。

■ 年間の利益目標を立てましょう

1回1回の勝ち負けにこだわらないために、年間の利益目標を立てることがポイントになります。1年間の運用成績や長期の運用成績として考えれば、一番怖いのは投資資金を1度に大きく減らしてしまうことだということに気が付きます。

一回の取引で仮に投資金額が半分になってしまったとすると、元の状態に戻すだけでも、元手を倍に増やさなければなりません。

このようなことを避けるため、年間の目標利益をしっかり定めて、1回あたりの損失許容額や年間の取引回数などをじっくりと考えるべきです。


DJ-【マーケット・トーク】ユーロ、緩衝地帯に入った可能性:RBC

2012年03月29日 17時23分45秒 | ユーロ危機

16:53(ダウ・ジョーンズ)RBCキャピタル・マーケッツは、ユーロが100日移動平均の1.3173ドルと上値抵抗水準
1.3375ドルに挟まれた緩衝地帯に入ったと指摘する。今週は主要な経済指標の発表予定がないため、再度、投資
家心理の悪化により売られやすくなっているという。同社によると、29日にはドイツの3月雇用統計とユーロ圏3
月の消費者信頼感指数がある程度市場の注目を集める可能性があるが、スペインではゼネストのため、債権国か
ら求められている緊縮財政と経済成長の必要性をめぐる対立が際立っているという。「ストは、前週の選挙結果
を受けた緊張を高めている。選挙結果は、緊縮財政に反対の意向を示すものとなった」という。ユーロは現在、
1.3334ドル付近をつけている。
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DJ-ECBの大規模資金供給、民間部門に行き渡らず:ECB統計

2012年03月29日 16時28分39秒 | ユーロ危機

フランクフルト(ダウ・ジョーンズ)欧州中央銀行(ECB)が実施したユーロ圏の銀行システムに対する大規模な
資金供給は、まだ実体経済に行き渡っておらず、ほとんどが銀行による自国の国債購入に充当されている。ユー
ロ圏の銀行による民間部門向け融資が減少していることが、これを証明している。

28日にECBが発表した統計によると、ユーロ圏2月の企業と家計に対する融資の伸びは、年率ベースで前月よりも
急速に鈍化した一方、政府に対する融資の拡大には拍車がかかった。

調整前のこの統計では、2月の民間部門向け融資は0.7%増にとどまった。1月の伸びは今回改定されず、1.1%だ
った。

ECBの資金が民間部門に波及している兆候があるとしても、「これまでのところ期待はずれだ。民間部門からの
限定的な信用需要に応じることができるにしても、引き締まった信用状況は依然としてユーロ圏の成長見通しに
とって懸念材料だ」と、IHSグローバル・インサイトのエコノミスト、ハワード・アーチャー氏は言う。

2月の銀行の企業向け融資の伸びは0.4%と1月の0.7%を下回り、家計向けの伸びは1.2%で前月の1.3%からほぼ
横ばいだった。

一方、政府に対する融資は2月に6.0%拡大し、1月の4.9%を上回った。銀行はECBの3年物長期資金供給オペ(L
TRO)で調達した資金の一部で、高利回りの国債を購入している。

今回の統計によると、ギリシャとポルトガルの銀行による国債の買い越しが特に顕著だった。ポルトガルの銀行
は2月、同国の国債を42億4000万ユーロ相当購入した。1月は5億4300万ユーロだった。また、ギリシャの銀行の場
合、1億2800万ユーロ売り越しだった前月から転じ、ユーロ圏の国債を41億2000万ユーロ相当買っている。

ECBは今月はじめに公表した最新の月報で、LTROが民間部門向け融資を押し上げるにはまだ数カ月を要するかも
しれないと述べた。

ユーロ圏の銀行は、ECBの2回目の長期資金供給オペを最大限に利用し、5000億ユーロ以上の資金を借り入れた。
ただ、このオペが行われたのは2月末日の29日だったため、同月の銀行融資統計に反映されるには間に合わなかっ
た。

ECBは3月の月報で、「マネーや信用の伸びに関する直近の統計は、足元の低調な経済活動にも照らして吟味され
るべきだが、両者の伸びはこうした3年物資金供給を受けて加速する前に、さしあたり低水準にとどまる可能性が
高い」と指摘した。

3年物の資金供給は信用の供給状況を緩和したが、家計や企業は政府の緊縮財政措置に苦しんでいるため、それ
ほど多くの信用を求めていないのだとアナリストらは説明した。

一方、ECBが28日に発表したユーロ圏2月の広義のマネーサプライ(M3)は、前年同月比の伸びが1月の2.5%(改
定前)から2.8%に加速し、昨年9月以来の水準を記録した。これは、ECBが昨年12月に実施した3年物資金供給オ
ペの結果である可能性は極めて高い。2月のM3の伸びは、ダウ・ジョーンズ経済通信がまとめたエコノミストの中
心予想の2.4%をはるかに上回った。

ドラギECB総裁は26日、M3や民間部門向け融資の伸びについて、ユーロ導入以降の平均的な伸び率に比べると低
水準にとどまっていると指摘した。

昨年12月から今年2月の3カ月の平均M3は前年同期比2.3%増となり、1月までの3カ月の同2.0%増を上回った。ま
た、ダウ・ジョーンズ経済通信が実施したエコノミスト調査での中心予想の2.1%増をも上回った。

3カ月移動平均の伸びは、ECBがインフレ率を中期的に2%弱とするという物価安定の使命に整合すると考えてい
る「基準値」の4.5%を優に下回っている。つまり、ユーロ圏のインフレ圧力は引き続き抑えられ、おそらく年内
は利上げの必要がなくなることを示唆している。

「ECBは緩和的な金融政策姿勢を少なくとも年末までは維持し、2013年3月から段階的な利上げに着手する公算が
大きい」と、ベレンベルク銀行のエコノミスト、クリスチャン・シュルツ氏は指摘した。
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ほお~


DJ-米企業の設備投資計画、様子見姿勢を維持

2012年03月29日 16時26分07秒 | 社会経済

ニューヨーク(ダウ・ジョーンズ)米国の景気回復が加速すると予想していた人々にとって、28日に発表された
2月の耐久財受注の結果は期待外れだっただろう。耐久財受注は1月に前月比で3.6%減少していたが、2月の伸び
はわずか2.2%にとどまった。

注目度が高い、航空機を除く非国防資本財も市場予想を下回った。同資本財の新規受注はわずか1.2%増となり
、出荷も1.4%増と小幅な伸びにとどまった。

耐久財受注統計は月次の振れが大きいことで知られるが、こうした振れをならした3カ月移動平均で見ると、受
注と出荷のどちらにもそれほど勢いが感じられない。むしろ、2011年半ばから停滞が続いている。

これまでのところ、1-3月期の資本財出荷は2011年10-12月期の平均水準を下回っている。3月はこの差をいくら
か縮めるかもしれないが、企業投資は昨年を通じて10.2%増加したものの、今年に入ってから減速しているよう
だ。

では、設備投資の伸びが抑えられているのはなぜだろうか。

考えられる説明の一つとしては、昨年は企業が減税措置の恩恵を得るために一部の投資を前倒しで実施した、と
いうことが挙げられる。全体の需要が引き続き堅調ならば、将来的に企業は老朽化した設備を刷新する必要が生
じるため、設備投資はさらに増えるだろう。

さらに、昨年の大規模投資を背景に、企業が投資対象を設備から人材にシフトしていることも考えられる。足元
の雇用急増は、新しい設備をより長く稼働させるために交代要員を増やすなどして、企業が需要拡大に対処すべ
く人員を拡大していることを反映している可能性がある。

いずれの説明も景気見通しにとって注意を要するものではない。事実、雇用への投資シフトは景気回復にとって
最も好ましい動きの一つになるだろう。

危険なのは三番目の説明、つまり企業が再び慎重になり始めているということだ。世界的な成長減速、政策と医
療保険改革法をめぐる不透明性、さらにガソリン価格の上昇は、企業の「様子見」姿勢を促す恐れがある。

そうなれば、企業が設備投資計画を断念するだけでなく、雇用も停滞するだろう。米経済は昨年と同じく、夏場
に景気減速に見舞われることもあり得る。

Tロウ・プライスのエコノミストらは、2月の設備投資の伸びが鈍かったのは、一時的な停滞にすぎないと主張す
る。

それを裏付ける最も有力な証拠は、耐久財出荷と、ダラス、ニューヨーク、フィラデルフィア、リッチモンドの
4地区連銀の製造業景況調査で示された設備投資計画を比較した結果だという。

6カ月先の予測では、設備投資計画は足元の出荷減速を予想していた。だが、将来的に設備投資が増えるとの見
通しも示しており、これは米景気にとって朗報といえるだろう。
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DJ-【マーケット・トーク】ユーロ上昇、上値抵抗水準1.3375ドル

2012年03月29日 16時25分04秒 | 為替

15:49(ダウ・ジョーンズ)ユーロはロンドン市場の寄り付きでドルに対し上昇している。投資家は、月末を控え
てユーロを買っていると、大手邦銀のシニアトレーダーは言う。上値抵抗水準は1.3375~1.3380ドルとみられる
。一方、ドルは輸出業者からの売りが続き、円に対して下げていると、みずほ証券のFXストラテジスト、鈴木健
吾氏は言う。下値支持水準は82円00銭付近だという。円は、アジアの株式市場でリスク志向が後退する中、安全
通貨として他通貨に対し買われている。ユーロは現在、1.3333ドル付近、ドルは82円51銭付近をつけている。
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DJ-【マーケット・トーク】円、日系企業のリパトリで上昇:トレーダー

2012年03月29日 06時42分33秒 | 為替

12:48(ダウ・ジョーンズ)日系企業はバランスシート強化目的での資金の本国送還を、期末前の最後の瞬間まで
待っていた。大手投資銀行の円トレーダーによると、期末まで残り3日となった28日、複数の企業がオーストラリ
アドルと米ドルを大量に売っている。円はドルに対して前日終値の83円17銭から82円77銭へと上昇。ユーロに対
しても110円74銭から110円04銭へと上げている。オーストラリアドルに対しては1%を超える上げ幅を記録し、8
5円82銭前後で取引されている。
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DJ-スペイン、年内に金融支援が必要になる可能性も:シティ

2012年03月29日 06時41分30秒 | ユーロ危機

マドリード(ダウ・ジョーンズ)シティグループのチーフエコノミスト、ウィリアム・ブイター氏は、ユーロ圏
第4の経済国であるスペインは債務再編を回避できる見込みだが、年内に何らかの金融支援を必要とする可能性が
高そうだ、との見方を示した。

有力エコノミストのブイター氏は28日に発表した報告で「ソブリン債務の再編は回避できるが、そのためにはよ
り抜本的な財政・構造措置を実施する必要がある」と主張した。

ラホイ首相率いる新政権が明らかにした財政赤字の数字は、これまで考えられていたより「大幅に悪い」と懸念
を表明。ラホイ政権は切望される構造改革に積極的に取り組んでいるものの、追加の財政緊縮措置を先送りして
いると指摘した。

スペイン2011年の財政赤字は国内総生産(GDP)比8.51%に達し、社会党前政権が設定した目標の6%を大きく上
回った。この点についてブイター氏は「ギリシャと同じにおいがする」と表現。目標未達は期待外れに終わった
経済活動の結果というより、合意した財政緊縮措置の実施を怠ったことが大きな原因だと述べた。

新年度予算の発表を今月30日に遅らせた政府の決断は、アンダルシア州地方議会選(25日実施)前に新たな歳出
削減策の発表を回避するためだったとの見解を示し、「世界の金融市場におけるスペインの信頼向上にほとんど
寄与しなかった」と、冷ややかな視線を送った。

ブイター氏は、地方政府予算に新たな管理手法を導入する動きや労働法改正に向けた取り組みについては称賛し
たが、現在23%近辺というスペインの高失業率は「労働市場が過去最大規模の広範囲に及ぶ改革を必要としてい
る」ことを物語っていると語った。

問題への対処を怠れば、スペインは年内に欧州委員会、欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)から何らか
の金融支援を必要とする事態に陥る可能性があるという。スペインは金融市場から締め出されるか、ECBが同国の
銀行の追加支援にあたり国際機関が求める措置を政府に受け入れるよう条件付ける可能性もある、と警告した。
 

スペインはECBが実施した3年物資金供給オペで大きな恩恵を受けた国の一つで、同国の銀行はこの資金を利用し
て国債を購入している。
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DJ-バイトマンECB理事:支援基金の拡充で危機は解決できない

2012年03月29日 06時40分22秒 | ユーロ危機

ロンドン(ダウ・ジョーンズ)ドイツ連邦銀行(中央銀行)総裁を務める欧州中央銀行(ECB)のバイトマン理事
は28日、支援の枠組みを拡大するだけでは危機を解決できないとの見解を明らかにした。

バイトマン理事は英王立国際問題研究所(チャタムハウス)で講演し、「危機を押さえ込むだけでなく、解決し
なければならない」と述べた。30日にはユーロ圏財務相会合が開かれ、財政基盤の弱い加盟国に対する支援基金
を少なくとも一時的に増強することが承認される見通しだ。

米国などの主要国からはここ数カ月間、ユーロ圏が危機の食い止めに十分な方策を講じていないと批判の声が上
がっている。これらの主要国はまた、ユーロ圏が加盟国の債務問題の囲い込み努力を一段と強化しなければ、支
援に貢献しないという態度を示している。

「危機を囲い込むことは賢明な取り組みだが、“バベルの塔”や“お金の壁”で天国にはたどりつけない」と、
バイトマン理事は述べた。「壁を高くし続ければ、財政的にも政治的にも、現実的な限界にぶち当たるだろう」
とした。

バイトマン理事はドイツで頻繁に用いられる論理を繰り返し、内部に不均衡を抱えた通貨同盟においては、予算
規模が大きく、経常赤字を抱える国に調整の負担がかかると指摘した。ドイツを含む経常黒字国が提供する金融
支援は、適切な負担を共有するという十分な証拠だと述べた。

「一部の国々が満喫している競争力の優位は、対価なしに得られたものではない。往々にして、労働者や企業の
痛みを伴った調整の結果だ」と語った。

バイトマン理事は、調整に必要な過程とデフレを混同すべきではないと警告した上で、いずれにしても市場で信
頼を失った国々は公的債務を減らす以外の選択肢がなかったと話した。同理事は、ECBの金融緩和策の一部を声高
に批判している。
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3月28日(水)のつぶやき

2012年03月29日 03時23分43秒 | ユーロ危機
06:50 from gooBlog production
DJ-ユンケル議長:EU、金融取引税以外の方法を模索すべき goo.gl/kTjmE

12:38 from ついっぷる/twipple
春ですね~ニャンコが脱走したと、飼い主さんたちが、探しにきました。なんでもうちのジャングルに逃げ込んだそうです。猫だってジャングルが好き~~?でも見つかるといいですね^^

15:19 from ついっぷる/twipple
今日も投信ですね。変なの買われてる。なんでこういう高値を買うの???昨年の夏の野村のゲームファンドと同じ。投信設定=その銘柄の天井。日本の証券屋は投信の素人です。禁止すべきです。だって、投信で儲かって、家、建てた人います?

15:20 from ついっぷる/twipple
関東はこれから雷だということで、お外、片づけてきます。

by ringo1244 on Twitter