過日、「転換点ソフトで小さな転換点シグナル」が点灯するその前から「欧州問題についての世界の政治が煮詰まっている」という森田のつぶやきを連発していました。
その日の夜に、小さな転換点についての「転換点バトル動画」を放映し、その動画では「先物は危ない」「現物株の強い下値抵抗ライン(抵抗ライン指数140p以上)」まで到達した個別銘柄を買いましょう、先物はNYダウが下落したら行きましょうというのが、バトル動画の趣旨でした。
会員のなかには「森田のつぶやきの内容から、もうすぐ転換点シグナルが点灯する」と考えて、いち早く買った人もいました。
結果は、翌日からNYダウが上昇してしまい、先物投資は不発に終わりました。そして、現物株を買うと言ったときも、その晩に再びNYダウが上昇したことで、翌日の東京市場も上昇して買えませんでした。ケンミレでは「買いは下がった日、売りは上がった日」という売買の鉄則がありますので。
結論としては、森田のパターンにはならず、転換点ソフトの勝ちという結果になりました。
森田を信じた方には申しわけありませんでした。
これからの相場展望
まずは欧州問題を材料にした相場が終了し、これからは世界の景気を材料にした相場展開が続くことになると思います。
勿論、折に触れて欧州問題が進展しないことで「世界の株式市場が急落する」という相場は起こると思いますが、相場が政治家に注意喚起をするための下落相場という相場は峠を越したのではないかと思います。
もちろん、政治家の判断が「トゥーリトル・トゥーレイト」の時には、政治家に「ノー」と言うために株式市場が下がるという動きはあると思いますが。
これからの相場は、株式市場の王道である「相場は経済の6ヶ月から1年先を反映する」という相場になると思います。そして、既に「欧州経済」も「米国経済」も「中国経済」もピークアウトして、これから景気鈍化や景気後退に入るのではないかというコンセンサスが「専門家の間では共通認識」になっています。
ただし、株式市場は欧州問題一色になっていましたので、世界経済は「蚊帳の外」に置かれていました。したがって、これからは株式市場が「何時、経済で動くのか」ということが最も注目されることになります。
今日は9月30日で前期の決算日となりますから、色々な思惑で株式市場は動くと思われますが、明日以降は「正常に戻る」と思われますので、明日から「景気の悪化を織り込む下落相場」が起こる可能性が高いのではないかと思っております。
下値抵抗ラインは「これからの景気の方向性がどの程度の悪化なのか」によって変ります。つまり、世界のいろいろな景気に対住めニュースと首っ引きになるのが10月では無いかと思っております。
レポート担当:ケンミレ株式情報 森田 謙一