ringoのつぶやき

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マーケット心理と外部環境をどうみるか?(森田コラム)

2012年03月02日 22時41分51秒 | ケンミレコラム

 

多くの投資家は「株式市場は上がるのか、下るのか、どちらか決めてほしい」と思っているのではないかと思います。そう思うと「イライラする」と思います。そして、そう思うことが株式投資の判断を誤らせる第一の原因でもあります。では、どう思えばよいのか?

株式市場は自分がどう思っても、自分がどう思ったかを考えてくれるわけではありません。株式市場は「なんらかの根拠」に基づいて上がったり下がったりしています。つまり、当てもので考えるのではなく、今の株式市場をとりまく環境をチェックして、上がる確率が高いのか、下る確率が高いのかを導き出すことが、上がるか下がるか迷うイライラを解消する方法であり、安定的な資産運用の結果を出す秘訣でもあります。

■株式市場を上昇させた要因

世界の株式市場が上昇した要因は「欧州危機」にあります。欧州危機によって昨年半ばから一旦は世界的な株式市場の暴落が起こりましたが、この欧州危機に対する防衛策が次々と出たことを材料に、世界の株式市場は2011年10月から上昇に転換してきました。
この上昇要因はギリシャ救済やイタリア救済などで、政府が口先コメントを出したことが最初で、その後に本格的な金融緩和政策に転換したことによって、昨年末からは一段高となりました。

一昨年の米国のQE2から始まり、昨年の欧州危機のカウントダウンによって世界経済が落ち込み、この景気悪化を防ぐために世界各国が金融緩和を行ったことで始まった金余り相場は、インドの利下げ、米国の緩和表明、日本の緩和表明、中国の利下げ、ECBの約50兆円の資金供給という流れの中で一段高となりました。

つまり、今回の株式市場の上昇は「金融緩和による過剰流動性相場」であったわけです。ところが、直近になって様相が変わってきました。

オーストラリアの金融緩和終結宣言に続き、世界の金融政策の要と言われているイスラエルも金融緩和から据え置き政策へ転換と言ってきたことで、世界的金融緩和が終焉、これからはECBと中国が金融緩和を続けると思われますが、米国と日本を初め、世界の国々は据え置き政策に次々と転換してくると思います。

米国経済は景気後退に落ち込むと言われていましたが、バーナンキFRB議長がグリーンスパン元議長と同じように「強烈な金融緩和政策」をとったことで、専門家の予想とは逆に、景気が底を打っておだやかな上昇を開始してきました。

本来、ECBの50兆円の資金供給で株式市場は調整局面に入る予定でしたが、調整局面に入っていないのは「米国の景気指標が市場の予想を超えて好転している」ことです。

もう一つのプラス要因は中国問題です。これまで不動産バブルを鎮静化させるために中国は金融引き締め政策をとってきました。それが、欧州危機によって中国経済も鈍化しだしたことで、中国は2月に利下げを行い、これからも中国景気を内需によって回復させるために金融政策と景気対策を行っていくと思われます。つまり、再び中国が世界景気の受け皿になるかもしれないという期待感も世界の株式市場の調整を止めている要因になっていると思います。

日本についても、第三次補正予算で10兆円以上の景気対策を盛り込んでいますが、これが4月以降には実施されることになります。つまり、日本経済にも景気対策によるお金が入ってきますので、自動的に日本の景気を底上げすることになります。これは日本独自の材料ですが、日本の株式市場がしっかりしている要因の裏側には景気対策があると言えます。

■結論

1つ動かしがたい事実があります。それは、世界の株式市場が既に20%以上も上昇しているということです。株式市場は上がれば下がりますし、大きく上がれば大きく下がります。一番上昇率が小さいのは日本市場で21%くらい、他の市場は25%から30%も上昇しています。

したがって、目先調整、調整終了後には再び上昇というのが一番客観的な分析結果ではないかと思います。

この常識的な分析を覆す要因としては、

第一に金融緩和が終わったというコンセンサスが世界の市場に出ること

第二に欧州危機が銀行危機からデフォルト危機へ移り、デフォルト危機から財政再建による経済危機に発展した場合

第三に4月中旬に予定されているイラン制裁によってイランがホルムズ海峡封鎖という暴挙に出た場合

と思います。

上記の3つの懸念材料をチェックし、それらが起こらなければ株式市場は調整後に再び上昇するというシナリオを前提に対処すれば良いと思います。つまり、目先は売りから入るか、下るのを待って買うかのどちらかになると思います。問題は下るのを待ったときの「買いのタイミング」をどうやって探すかになってくると思います。

為替の話については「森田のつぶやき」で書きます。

レポート担当:ケンミレ株式情報 森田 謙一


蛇足人さん 2012/03/02 15:25 のつぶやき「ダウ・ジョーンズレポート 」

2012年03月02日 22時35分41秒 | ケンミレコラム

ダウ・ジョーンズレポート 欧州危機に対して非常に詳しいレポートがありました。


国際通貨基金(IMF)は3月1日、欧州中央銀行(ECB)に対し成長促進のための追加利下げを求める。また、他の主要中銀は、ユーロ圏危機の悪化に備え市場支援策の拡大態勢を整えておく必要があると訴えた。

ECBは昨年、インフレ急騰を懸念して利上げに踏み切ったが、その後11月と12月に2回利下げし、政策金利を1.5%から1.0%に引き下げた。

インフレ急騰を懸念して利上げに踏み切ったが、その後11月と12月に2回利下げし、政策金利を1.5%から1.0%に引き下げた。 しかし、ECBは更なる利下げ余地があるとIMFは指摘した。

ECBの主要政策金利は、米連邦準備制度理事会(FRB)の実質的なゼロ金利よりもはるかに高い。FRBの政策委員会内部にインフレ懸念を指摘する委員もいるが、まだ金融緩和によるインフレを引き起こしていない。

IMFはFRB、日本銀行および英中銀イングランド銀行に対し、欧州で大きな下振れリスクが出てきた時は「非伝統的な支援策を拡大する準備を整えておくべき」だとした。

長期国際金融協会(IIF)は先週、ユーロ圏12月の企業融資は前月から年率10%減、家計向け融資は25%減となり、月間ベースで過去最大級の減少率を記録した。

ECBが約50兆円の資金供給オペによって、信用が逼迫(ひっぱく)した欧州域内金融システムに待望の資金を注入したことをIMFは称賛した。

しかし、今回の50兆円の資金供給は、足元の信用動向に完全には反映されておらず、欧州全域の銀行間融資の回復にもつながっていないとした。さらに、昨年12月の大幅な落ち込みに続いて1月も低迷が目立った域内の民間信用が改善する可能性は低いとの見方を示した。

こうした現状を踏まえ、ユーロ圏の指導者らは現在の計画よりも強大な救済ファイアウォール(防火壁)を構築する作業を「加速」させるはずだとIMFは述べた。

G20は先週末の財務相・中央銀行総裁会議で欧州に対し、ユーロ圏が対応するまでG20はIMFの資金基盤拡充には動かないとし、欧州独自の債務防御策を強化するよう強く要請した。


■森田の見方

ここから推測することは、銀行の資金調達力はまだ弱く、ユーロ圏12月の企業融資は前月から年率10%減、家計向け融資は25%減となり、月間ベースで過去最大級の減少率を記録しており、欧州は景気てこ入れのために「更なる利下げ」行うべきだと言うこと。

FRBや日本銀行、イングランド銀行は欧州危機再発に備えて、常識的ではない、緊急避難的な対策を準備すべきだとIMFが指摘するほど、欧州危機は内情は「切羽詰まっている」ということ。

米国や日本に比べて欧州の金利はまだまだ高く、インフレを恐れて金融緩和を遅らせると欧州経済危機になるので、インフレに対する過剰反応を止めて、早急に利下げすべきだと言うこと。

最後に、IMFは「IMFが指摘したファイヤーウォールを欧州が行わない限り、50兆円の追加資金の実行は行わない」と言っています。

以上から考えますと、欧州の経済危機が「そこまで迫っており、欧州、特にドイツはインフレを抑えて、手遅れにしてはならない」というIMFの必死のメッセージのように思われます。
予想よりも早く、銀行危機、デフォルト危機に続く、経済危機が表面化するかもしれません。


3月1日(木)のつぶやき

2012年03月02日 19時51分39秒 | ユーロ危機
09:54 from ついっぷる/twipple
SXLってエス・バイ・エルと読むんですね?昨日、チャートチェック中発見したのですが。なぜかしら??

11:04 from ついっぷる/twipple
お?SXL売れてました。15000円取り戻せました、嬉しい。。。。^^

19:11 from gooBlog production
確定申告終わったぁーーーー! blog.goo.ne.jp/ringo1244/e/b3…

19:46 from ついっぷる/twipple
岡三ドケチ!1枚以上にしなさい^^「2012年3月1日(木)から5月31日(木)までの期間、ユーロ/米ドルの月間取引枚数が1,000枚以上あったお客さまに、取引枚数に応じて1枚あたり10円~25円をキャッシュバックいたします。 」

19:52 from ついっぷる/twipple
そうだ・・・松坂牛、もらえなかったみたい・・・・20枚も売買してあげたのになぁ・・・・200円×20枚=4000円。松坂牛の切り落としぐらい買えてたよね?騙されたぁぁぁーーーー!><もう岡三なんかでクリ為しないもーーーん。

by ringo1244 on Twitter

DJ-マクチECB理事:インフレは十分固定されている

2012年03月02日 07時23分30秒 | ユーロ危機

ブラチスラバ(ダウ・ジョーンズ)スロバキア国立銀行(中央銀行)総裁を務める欧州中央銀行(ECB)のマクチ
理事は1日、ユーロ圏のインフレは十分に固定された状態が続いているとの見方を示した。またECBが長期流動性
供給オペ(LTRO)を再度実施する予定は現時点でないとも語った。

マクチ理事はある会議の席で、「インフレが中期的に十分に固定されているという見解をわれわれが変えるとは
思わない」と述べ、「向こう3年間のインフレに対する脅威」は認められないと付け加えた。

また、ECBが3年物資金約5000億ユーロを供給したLTROは、国債向けの資金になるのではなく、欧州の非金融部門
を支援し、成長を促進することになるはずだと述べた。

企業の資金需要はあり、融資するかどうかは商業銀行次第だと指摘した。

マクチ理事は、ECBが来週の理事会で非伝統的措置からの出口戦略を検討する可能性が高いとしつつ、それはこ
うした手段の利用をやめるという意味ではないと述べた。

また、こうした非伝統的措置をあらためて使用したものの、来週の次回理事会では、追加措置を協議するのでは
なく、こうした手段からの脱却に集中して協議すると語った。

「(非伝統的)措置の終了に備える必要がある。だが、それは来月または来年に終了するという意味ではない」
と語った。

ユーロ圏の長期的見通しについては、最も望ましく、かつ実現性が極めて高いシナリオは、ユーロ圏が危機を乗
り越えることだと述べた。一方、加盟候補国がマーストリヒト基準を満たすことができないため、ユーロ圏の拡
大は当面先送りされるとの見方も示した。

さらに、債務危機が他国に波及するリスクは2年前には非常に高かかったものの、現時点では低いと述べた。
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