★ 『実の成る樹は庭にはダメ』とかいう。
我が家の庭は戦前の庭師の藤本さんが独りでコツコツと造ってくれた。
『実の成る樹』も『花の咲く樹』もダメだと言って柘植や槇など『実もならない』『花も咲かない』樹ばかりで、
石も『小豆島の石』だと言って、ご自身で納得して造ってくれたのだが、
樹は枯れることもあって、何本かは枯れてしまった。
★そんな後に、私が勝手に植えだしたのだが、
60年も経った今は『花の咲く樹』も『実の成る樹』もいっぱい植わっている。
そんな迷信みたいなことは今では通用しないのだが、
『実の成る樹』とは柿、びわ、ヤマモモ、ヤマボウシ、クチナシ、ユズ、オリーブ、カリン、モモ、アケビなどいろいろあるが、
我が家には、ハナミズキ・ナンテン・梅・千両・万両・無花果・ざくろ・ぶどう・蜜柑などが植わっている。
★ザクロは今花が咲いている。
実の形をしているものもあるが、秋には大きな実になるだろう。
今年が一番多く花が咲いている。
みかんは昨年はいっぱい成ったのだが、今年は実が少ない。
豆粒のような蜜柑、見えるかな?
ブドウもマスカットという栽培のムツカシイのを植えたら、
大きくなったのだが、「花も咲かない」ので思い切って枝を切ってしまって、
来年もう一度挑戦である。
千両も万両も庭にはいっぱいである。
千両は株分け、万両は種が落ちていっぱい自生している。
名前を忘れてしまったが、
昨年植えたのだが、かわいい実がいっぱいついている。
梅の木もサクランボもあるし、『実の成る樹』のほうが多いかも知れない。
庭師の藤本さんは亡くなってしまったが、今の庭を見たら何と仰るだろう?
『実の成る樹』のほうはいっぱいになってしまったが、
『樹は大きくしては ダメだ』と言うのはちゃんと守って、
藤本さんが植えてくれた樹は、幹は太くなってるが、
背丈は60年前のままに剪定して保っている。