メンチュホテプ二世のテラス式墳墓

上昇通路入口
ドイツ語圏では七世紀から月圏技術を通じた人間の転送が時期に応じ散発的、集中的、いずれかの相が選ばれつつ、発生していた。
異空間技術は、地球人の人格掌握など、高速、正確で完了出来る。
一秒すら、掛からない。
転送候補として、自らなる挙手を、命ぜられるべし人種の選定も同様に、瞬時に終わる。
星、宇宙空間を隔てず存在する、言わば宇宙意識にとっての、難解修練の果て、いや、超太古よりの、自然、当然現象が例えばこうした、人種選定を、事態への全貌俯瞰者は挙げる。
宇宙意識は、異空間技術とやら、そして宇宙に満つ電磁波粒子、重力波、隕石軌道音、太陽炎の電磁波、これら人間にとっての高次存在、二者及び、二者間の密接な相互連絡によって、被指摘が成立する。
人間との一意識体にとっての、母体存在と言える彼らは人間人格の成立時期以前より、意識と備えている。
彼らは天文学的年月にわたる、人間への医学的介入措置を通じ、自己人格と自在意思へ一切の嘲笑無き、統御価値を人間へ提供しようとしていた。
だらしなさ、からの決別を提案していた。
ドイツ語圏への人間転送に際し、異空間技術は、統御、との価値利益を現地へ投下しようとしていた。
この表現は全く、歴史的、科学的追及へ、容易に耐える事が出来る。
ドイツ語圏人種の人格評価は完了している。
転送される人間は、現地人へ、統御をもたらすべし。
“衝動の拡散速度と、拡散機会の選択性能の破廉恥さの相関が、当該人種人格に対し、未来、不定愁訴をもたらす傾向が一貫。
人格は、統御力を、装備すべし。”
ドイツへの異界からの降臨種、無数種に関する評価は異空間技術にとっては、統一を見ていた。
宇宙を透明で滑空する宇宙船内の異空間座標に存在せし異空間文明群では、多様な人種が日々を送っていた。
一、転送先、候補言語として、全く無機的に、多様な言語に埋没する形で、ドイツ語がそこらで、学習が推奨されていた。
時を経て、ドイツ語を操る人種に関する人格調査が、ある時瞬時に完了する。
婚姻への見合い、が決定した時だった。
こうして、“自己人生黄金化人種”は七世紀以降、ドイツ各地へ転送されていく。
時を経つつ、ベルリンBerlin、政経が複数人種の人格営為、相互相談を通じ、形成されていく。
“自己人生黄金化人種”は、源ドイツ人へ統御をもたらしていたが、その結果は、ベルリンBerlin、政経、毎時代の成長に対し、無効化続けだった。
“シャイセッ”
ベルリンBerlin、政経の成長にとっての中枢因子を、編み続けしは、ベルリンBerlin、を包む、イェーナJena、ケミニッツChemmitz、エーバースヴァルデEberswalde、圏内を集中的領域として選びし新人種だった。
死後、神界からの直接降臨に伴う内臓負荷が、特例により、ほぼ皆無であった、神界からの降臨種が彼らだった。
九世紀半ばから、十三世紀までが、これとの、この宇宙、頻発なる超事故現象の発生期間だった。
純粋白人と似る人種形質を備えしは、内二割で、殆どが、人種捉えに収まらない、無人種だった。
神界からの直接降臨現象が発生した原因は唯一、俯瞰上、いと哀れの相が過ぎたる、言語圏内の大ひずみで、これを起点とする、宇宙の哀れみの涙と、現象は言えた。
類似事態が発生を見ている地域は、イタリア、朝鮮半島の南側、スペインの小面積、イランの海沿いで、ここらには、反動現象と容易分類される形で、現地多数にとって、異界から、反対人種が降臨している。
意識の指向力への貢献資源を、笑顔で明朗に拡充しいく形質が、反対人種に、一貫しているが、ここら全て地域では、多数に無勢ぶぜい、にて、いちいちとした、医学的丁寧評価や外交の相手として、摘出は大難儀也。
見て、いられん筈。
とにかくここらでは、多数に対する反動で、当該地域で、無意味に特濃なる、清純人種が存在してしまっている。
ベルリンBerlin、政経の成長時期、ここの国会議事堂の議席は、三割九分が、神界からの降臨種によって構成されていた。
降臨人数を数えるのは、ダリ。
残り割合が担当は中枢政務に非ず、物流配分政務。

ベルリンBerlin、は遠方への見聞力の増大に伴い、フランス、パリParis、の品目への憧れにより、作為無きまま、自我の放下ほうげ、に至る。
間抜けな脱力に非ずとベルリンBerlin、が主張するこの時代に、“謎の国籍人、謎の裏社会属性”との接点を得る。
ドイツ語への通訳者を三名従えていた彼らは歩みつつ、いちいちとした目配せ、口語指示を伴わずまま、通訳から高品位、高機能翻訳の流入利益への指揮者として振る舞う。
人間力、無言ながらの、高機能融通。
これとのベルリンBerlin、大渇望なる文明にあっては、透明、内分泌功利利益を前に、ベルリンBerlin、の口元にはよだれ。
対話の後に、彼らにより丁寧、少量進呈であったパリParis、品目は、高速貪り。
何を、あなた達ベルリンBerlin、は欲しておられるのだ。
ううう・・・頭抱えの姿勢で・・・うううパリParis、品目と・・・高機能融通力と・・・人間らしい機微が充満する女子高と・・・ううう・・・。
“ベルリンBerlin、は何を欲しておられるのか、言語化に難儀しておられる。”
“ポーランド人ではない、であろう裏社会属性”との関係はベルリンBerlin、ライプツィヒLeipzig、ドレスデンDresden、上層部にとっての実権者に就任する。
意味するところとは、ドイツ語圏、全権者にとっての政務思考の中枢、是、商社振る舞いを仄めかす、国境の横断が生業なる、謎の言語者との対話たるべし、との憲法序文。
ドイツ語圏は、“謎の裏社会属性”による乗っ取りを否定する事を面倒がる。
それどころではなかった。
パリParis、品目、万象との接点が大国是だった。
時代を隔てず、“謎の裏社会属性”はパリParis、品目の一覧索引との、大破廉恥効能価値、政治家の頭部に吹く温かい桃色の風、ばらめくり春画図絵をベルリンBerlin、に提供し続ける。
ある時以降、ベルリンBerlin、政経者はパリParis、品目一覧索引への、頭部没入速度を、政経の専務職位者の眼前で示すようになり、ゆっくりとした吟味と唖然を買うようになる。
(この価値を、分かっているのかお前は、今。
その問いを、人間が、人間へ、伝えねばならないのか。
口で唱えねばならないのか。
その判断を編まねばならないのか。)
ドイツがトゥアウリュとの関係を形成し始め、その中期をやや過ぎた時期以降、異空間技術はドイツ語圏にとっての統御の欠落量への満足措置を実施し始める。
千五百年台半ば以降、“単独、または小集団での野戦演習に服していた自己人生黄金化人種”がベルリンBerlin、から西、ミンデンMinden、からベルリンBerlin、の東、ミュンヘベルクMüncheberg、フルステンバルデFürstenbarde、にかけた東西直線上の各市周辺の野原へ、転送されていく。

十九世紀、千八百年台初頭、当該人種、純粋形質者、つまり混血以前段階者の人数はトゥアウリュとの関係以前に比すと、九・二倍に成り果てていた。