青龍神界鏡

次はまた首相してみんかお前。
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速記掲示板 その五百二十八

2021年06月12日 16時37分15秒 | 投稿

陸軍と取引先達は長い期間にわたり、兵器の開発状況周辺の懸案事を共有すべくの、定期的面会関係にある。
双方の渉外担当者はある時、やり場の無い当惑に包まれる。
懸案とは、陸軍に到着していた異端諸元に満つ兵器の図面だった。
図面は、兵器業界を包む政治意思を刺激せぬべく業界が設けし、差出人の匿名性を問わない郵便受けに入っていた。
“兵器業界内、懸念弾薬、摘出機構”が郵便受け被りの体裁上の名。
図面は、明朗な黒板提案に満ちていたが、それへの察知ごととは、陸軍が過去から自認していた開発上の得意、不得意分野、及び素材の融通力にまつわる政治的苦境だった。
明朗さと相まって、図面は、開発して欲しい、とのなまめかしい抱き着きの相。
陸軍は訝いぶか、しがる。
“これほど陸軍の内情へ通暁しつつ、次世代の主力戦車の開発環境を、政治象限も含めて注視可能であった取引先は僅かだ。
何故こうした経路を経て、開発提案を伝えて来る事にしたのだろうか。”
そこで陸軍の渉外担当者は取引先に図面を見せる事にした。
“そちらがこちらに、機構を通じて郵送せざるを得なかった図面だと思いましたが、違うのでしょうか。”
“うちは、違います。
よそではないでしょうか。
図面の詳細諸元には郵送経路はそぐわないと見ます。
何故、どこのよそが、こんな事を。”
“この図面が現在の兵器開発状況周辺の懸念ですよ今や。”
“ええ、分かります。
この図面に設計が従っていこうとすれば、組織は瞬時に膨張してしまう筈です。
図面からは攻撃の意思は伺えませんが、設計者は常識の方を詳細には分かっていないのでしょうか。”
“この兵器の開発決定直後、すぐに組織内職員の指示裁量と、指示によって始まる計算動態の二者はそれぞれ、放浪癖教師と、受験合格に向けての日章鉢巻き締めての四年合宿中の学生に至る筈です。
放浪教師を勤勉さで突き動かしていく合宿学生は、四年は報酬を放浪側から貰えようにはありません。
その間、教師が宿に帰る度に、暗記文の暗唱のような指示を教師から受けていく筈です。
何故、図面は陸軍にしつように開発を迫ってくるのか不明です。”
ほぼ時を同じくし、陸軍の別の渉外担当者は別の取引先に対し、別の図面を紹介していかざるを得ない立場にあった。
その取引先は陸軍が伏す組織病床ぶりを知っており、陸軍へのいたたまれなさを抱えている。
意外な事に今回陸軍は、爆笑ではない朗らかさと共に淡々と図面を机に並べてくる。
二者間の現況を共有す、が面会の主題だが、陸軍曰く“現在、陸軍が正式受注を検討している次世代の主力戦闘機を選定する過程で、大勢の取引先との良好な関係により、このような図面を二者共有に向けてご紹介出来る段階です。”
“これでは現況は共有され得ない。
時代が陸地だとして、図面とは大気圏外を飛ぶ。
浮き過ぎな様がやたら鋭流えいり、。
それと陸軍担当者の表情も。
これほど時代から浮いている図面を、何故軽妙な笑顔で進呈して来れるのだろうか。
頬は成層圏ぐらいか。
設計社が匿名であるこの図面を社に持ち帰ったところで、利益はあるのだろうか。
異星人との交際の宿の間で伏し喘ぐ謎の同業への怪訝印象が、陸軍の隣で沸く事になる。
しかし陸軍の周囲で、いたたまれない状態にあると見る業界はやはり健全化はしない筈。
図面へは健全な大量愕然を浴びせた上で、嫉妬を避けるべくの廃棄に処するのが賢明と見る。
誰かの頭が揺れれば、社が危険だ。
しかし重役には正式報告すべきだ。
陸軍にとってのある取引先が異星人文明による随伴を恒常的に得ている、と。
我が社は戦闘機市場には無関係であり、武器市場から追い払うべくの威圧が図面紹介の趣旨ではなかったのは確信出来る。
あの軽妙な笑顔は何だろうか。”
陸軍の渉外担当者の人生は、怪我をしていた。
郵便受けに大量漂着の図面と、これらへの吟味会話、驚愕により。
常識に深く刺さった、理性、成層圏滑空爆笑の茎が対面で咲かせたのは失笑の花だった。
陸軍周囲の取引先達は、痙攣気味の無言を強いられていく。
大柄な取引先省庁が放つ、根深いらしい奇態の声量によって。
陸軍の胸の徽章の傾き具合への鋭敏な気付きに関する左脳の無機能は、陸軍側でも同様だった。
陸軍は取引先に対する組織の大小に訴え、陸軍深奥発のinspiringによっては、取引先を伴いつつ、突き動かされていくようになる。
この推移にあっての内心曰く、“信頼と興奮を長く帯同しているが故、美麗映像への茫然の時を紹介するのは当然”。
陸軍側が、誘い言葉を口から投げている。
“検分への民間人枠なら、ございますがいかが、・・・でしょうか。”
この時、漏れている言葉には参加を誘いたいとの意思は籠っておらず、言葉はただ状況へ尽くすべく機械的に配列されている。
俯瞰上、妥当な翻訳は、“今まで推移してきた二者の関係にあってはそちらは、一切の不快さは無く足を進めていく筈ですよね。
こちらが映画館の暗がりへの通路を示したとあらば、客の手のポップコーン箱として”。
取引先は既に憶測によって疲弊していた。
陸軍が放つ言葉の深奥に籠る、八重花の茎の堅き事、地球外文明による濃密後見への。
“地下に展示されている新型戦闘機の検分とは実のところどうでもいい”、が事前の内心だった。
“二者間の状況把握への対話の機に、何故陸軍は火力を隠さないのか。
現在の組織動態が早い事を自覚していない、いや察知はしているが華々しい人事式典会話への無言及は組織の利に適わない、双方状態の語調が交互に発生している。
何故、状況把握対話で火力をこうも隠せない組織なのか。”
取引先高官、計十七名は夜間を走る二十七台の戦車群に搭乗している。
ネバダ州の基地領域内で口を開けている搬入口構造から、戦車群は地下に進入していく。


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たくあんと

2021年06月12日 00時00分00秒 | 投稿


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