想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

ふくろうが棲んでます

2008-06-03 08:13:34 | Weblog
      えー、主題はとくにありません。
      
      しいていえば、この一枝はカクテル(コクテール)というバラです。
      手入れをしに見回ると、強風で折れているのを見つけました。
      それを見た瞬間いいようもない落胆、なぜだか怒り(何に対して?)を
      覚えます。ちょっとのあいだ、立ち尽くし、仕方がないので
      花鋏で切ってきました。
      蕾がいくつもついていたし、誘引してたはず、なのにと思うけど、
      もっとしっかり結んでおけばよかったと後悔です。

      風の谷では、いつ吹きだすかわからない強風に鍛えられ、
      耐えた樹木だけが育ちます。

      二つ目はのれんの絵。
      ふくろうが枝に止まってます。
      作ったのは染物店の主人「わたしが作りました」といくつも見せてくれた中の一枚。
      京都錦市場のお店でした。
      渋い染色にも惹かれましたが、本音はふくろう。
      いい顔してたので、飼いました(いえ買いました)
      このごろは、家の裏の方からホーホーと聞こえます。
       とても近く。
       好きな声です。

      凝りずに三つ目を紹介します。
      花瓶です。
      ねずみ師にいただきました(へへへへ、自慢? 少しね)。
      国道4号線沿いにあるレストラン「ファンタジア」の
      オーナーは陶芸作家でした。
      若き日のある一時、夕陽を追いかけて撮影していたねずみ師は
      その作品を見に何度か訪ねたそうです。
      ある日突然、記憶のなかのそのレストランが今もあるかどうか、
      見に行きました。なにせ○十年前のことですから‥‥、なくてもおかしくない。
         酔狂なこっです。

      ありました、レストラン営業中。
      当時を知るマネージャーがいて、昔話をしたおりに
      この花瓶をゆずってもらったのでした。
      それが5、6年前のことで、その話を聞いた折にうさこがせしめました。
      ほめちぎって、なでまわして、いいなあいいなあと、つぶやいて。
      今でもその気持ちは褪せません。
         
       ねずみ師は、この青が好きなようです。
      いただいたものの、大事にしすぎて出番がありませんでした。
      そして、カクテルの枝を切らないまま挿せるものが見あたらないので
      使うことにしたのです。そしたら、なんだかぴったり。

      くだんのレストランに、うさこも後日行ってみました。
      いくつかの陶芸作品が展示してはあったのですが、「青」の作品はもう無く、
      世代交代のせいか、今はずいぶん変わったようでした。
      ねずみ師の話にあったような空気はすっかり消え失せていて、
      おっかけよろしく車を走らせたうさこは、がっかりでした。

      物は人の想いを引き受けるけれども
      人が人の想いを引き継げないのはどうしてなんだろうか、ね。
      
      
      

      
     
             
コメント (2)
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