想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

雨、雨、雨の夏が逝く

2017-08-17 03:46:33 | Weblog

時計を外して出かけることができる。
いや、スマホがあるからね、という
話ではないよ。
今の人はそうらしいけど、じゃない人
だから。

お盆の始め、山のなかで過ごした。
ずっと雨だった。
仕事漬けの脳みそをほぐすには3日間
では足りなかったが、よく眠れた。
ひさしぶりに昼寝もした。
たまらん…。

洗濯が好きである。
洗剤が切れたままになっているのに
気づいて、しかたないから麓のコンビニへ。
セブンイレブンは、帰省した村人で混雑
していた。もっと先の大型スーパーまで
行く気になれないので、ここで済ます。

にわかに増加した人の吐息でなんだか
村全体の空気がゆだっているよう、
清涼な空気は失せて都会的活気なんである。
息を止めて、急いで山へ戻った。

洗濯機を回しながら、雨であることに
思い至る。
しかたない、乾燥機を回そうと気を
取り直すが、乾燥機禁のマーク発見。
で、扇風機を回して当てることを
思いついて、我ながらエライと褒める。

しかし、そんなことで乾くほど山の
暮らしは楽ではないのである。
夏の湿気ときたら、雨ときたら、
延々と続き、ああと思っている間に
逝ってしまう、そういう夏である。

それでも、夏を愛しんで味わう。
いきものに戻り、ここちいい。
脳みそほど重いものはなーいと、
外して降ろして扇風機に当てた。

その間、ごろ寝の枕元に置いた本を
めくる。全部詩集である。
漢詩も一冊、江戸時代の女性の詩人。
詩人てのはやはり切ないいきもの、
いや存在だとしみじみする。
人がしない苦労をわざとしたりして
労しいかぎり。

すこーし湿気が取れた脳みそを
乗っけて、盆明け残暑を乗り切る。
ああ、軽い軽い
…元々そう詰まってはいないし。




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午前11時2分 明日は我が身

2017-08-09 09:20:01 | Weblog
今日はナガサキの日。
72年経ちました。
赤ん坊のまま焼かれた人は72歳…
生き残った人は、放射能障害と
ケロイドを抱えたままの人生を
背負って生きていくことになった、
あいにく、他の場所より少しだけ
雲が切れて晴れ間があったという
長崎の街。

朝日新聞、asahi.com

8月の長崎は暑いです。
18、19、20歳と3回、長崎へ行き
ました。
始めての時、大きな平和祈念像の前で
みんなで写真を撮りました。

いくつかの会に別れて平和への議論
がなされていましたが、わたしは
そこを抜け出して、町なかを
ほっつき歩いて過ごしあとで怒られました。

ちゃんぽんを食べたり
カステラのお土産を買ったり
わたしは長崎を歩き
何を思っていたのか。
19歳の時も町を歩いた。
「わがひとに与ふる哀歌」を
手に持って。

反原爆闘争と反核運動とが同じ
長崎の地に集いながら別々にテント
を張り袂を分かっているのはなぜか。
不可解に思うことをなんでも口にして
しまって、先輩たちにあらぬ疑いの
目を向けられていたので、自分は
そこにいない方がいいとも
思ったのでした。

わたしの反原爆、反核の思いは
いま反原発となり日々の暮らしの
どまん中にあります。
平穏を奪われた地に住むひとの
悲惨は、身と心の両方を傷つけ
何ひとつ取り返すことはできないと
いうことです。
傷ついたまま、生きていくには
どうしたらいいのか、目を閉じずに
開けて、下を向かずに!
どうしたらいいのか、に答えられる
人などいません。


核の平和利用を唄い日本列島をぐるり
と囲んで建てられた原子力発電所!
この恐ろしさを、福島の爆発事故で
学んだはず、だった、
とすでに過去形になっている今、
今日くらいは、長崎のあの日に、
心を寄せてほしいと思います。


今朝のネットニュースには原爆の日
の文字がありませんでした。
広島の日は一日じゅう伝えられて
いましたが。


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しあわせについて Nobuaki Hichijo sings 七条信明古今の名曲を歌う

2017-08-08 09:12:36 | Weblog

しあわせについて Nobuaki Hichijo sings 七条信明古今の名曲を歌う


8月の、平和を祈るうた。
だから、聞いてみてと教えて
もらって、初めて聞いた。
初めて? そう、初めて。
本家より素敵です(笑)

のびやかで包まれるような声。

となりにいる人に
これから出会う人に
遠くで待つ人に
贈りたい歌ですね。

互いの幸福を心から祈る歌。
諍いなどやめて、と。

さださんは有事になると
音楽が一番に切り捨てられると
言っていますが、
音楽は奪えないもの、とつい昨日
友人と話していたのでした。

苦しみの中、何ひとつ残されていない
時でも人が歌うことは奪えない
歌うことは生きていることの証
のようなものだと。

声に出さなくても
声を奪われても
人は歌をうたいます。



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ガッコ出てないからなんなんだ、

2017-08-05 09:40:12 | 

字がよめないからなんなんだ、
トクを身につければかみさまは
はたらいてくれるのだから
すなおにしょうじきに
生きていれば
いいんだよ



ヘタなこと考え余計なことを考えすぎ
考えたあげく
自分でいいと思って
間違える!
間違えてばかりいるのだから。

ガッコ出てないからなんなんだ!
と言ってくれたのは源宗先生でした。

徳の本ができました。
うさこじゃない方が書きました。
いえ、古伝にあったのをまとめただけ。
先代旧事本紀大成経伝、三冊目です。
8月の終わり頃、書店に並びます。
まだ予約受付も始まっていませんが
追記/(amazon 受付中になりました)

宗徳経 先代旧事本紀大成経伝(三)
ソウトクキョウは音読み、やまとことば
では、かんつもとのおしえぶみ です。
ネット通販はアマゾンではなくhontoや
楽天や紀伊国屋書店のほうがオススメ
です。
町の本屋さんからも書名で注文できます。

アマゾンにも配本はされます。
しかし在庫を置かない主義になったので、
初期仕入れを売り切るとすぐに高値に
なっていて、びっくりします。
古代憲法が6000円なんてね、
他店では定価1500円+税で買えるのに。
このまえ問合せしてこられた方は
うさこに抗議されましたが、アマゾンの
営利主義のせいなので…いかんとも
しがたく…直販か他ネット書店では
買えますと説明しました。
ついでに言いますと楽天はポイントが
つきますね、hontoもキャンペーンが
ありますね、送料無料とか。
脱アマゾンへ向かいつつある版元集団
の回し者ではありませんが、一般読者
は知りようがない謎々なので書いて
おきます。




かんつもと は神津元 かみさまの
もともとのこころ、神さまが人に与えた
恵みの諸々がここにあります。
それを徳といい、その一番最初の徳、
源の徳だから宗徳ということだそうです。

大学で国文学を学びたかったのですが
間違えて! 放浪しました。
たくさん間違えて、苦しんで、
三十才の時に出会った源宗先生に師事
(いえ、弟子はとらない先生ですが)
することができたのは、これも徳だと
思います。

徳のある人というのは良い人を指して
言いますが、徳はそもそも誰にもある
ものです。
それに気づくことが学び、自らの徳を
生きることが人はみな誰にもでも
できるのです。

学んで、徳の方へ向きを直していくと
だんだんとひねくれた根性が消えて
もともとの素になって
肩の力も抜けていきました。

恨むことも憎むことも羨みも
消えていきました。
自分も消そうと努力しました。

徳が残ればいいからです。

書いているとき、学び直すことができ
その間はとてもすがすがしく
生きていることがうれしく
勇気のような(あまり縁がない勇気!)
力が湧いてきているのを感じました。
(だそうです)

広い宇宙の塵のような
広い世界のありんこのような存在が
すこしも孤独ではなく
自分ちの庭で遊んでいるような
楽しさを感じました。
(それはうさこにもよくわかる)

漢文は難しいですが、現代語訳が
ついています。

最後に付け加えると宗徳経は神道の
いわゆる教義です。
神道とは何かに明確な答えがないまま
自然崇拝をかんながらと言ってきた歴史
がありますが、そうではなくこれが教義
だと序文に示されています。

序文は大好きな秦河勝さまが書いて
います。会ったことはないけれど
ふだんは「かわかっちゃん」と呼んで
います。
いつか「かわかっちゃん」の話を詳しく
書きたいものです。

まだ書影が手に入らないので、次回に
載せます。
どうぞ、読んでやってください。








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