最後の赤をあの人へ奥の楓の木(イロハモミジかヤマモミジか定かでないけど、うちではモミジちゃんでいいことになってる)もうすっかり葉は落ちてしまった。今年も美しかった。ありがとう、楓たち。...
朝陽に照らされて、霜が融けるように心もやわらぐ。
しかし今年の初雪は3週間も早いのだ。なにがどうなったん?
唐突に、解散します、ぼかあ嘘つきじゃありませんって野田氏
が意地を張ったので選挙戦が始まった。
と思っていたらあれよあれよと一夜明けるごとに新党が新党に
なり、「日本未来の党」が生まれた。
脱原発の勢力を結集しようということだ。
原発問題は原発のみ(シングルイシュー)ではなくその他諸々
のTPPや増税や脱官僚支配なども含んでいる。だから脱原発で
結集していいのである。
オレがオレがの性分や目立ちたがりがあたりまえの政治の世界、
一つにまとめるのは大変なことなのだが、さすがに小沢氏辣腕、
まとまってしまった。
嘉田滋賀県知事を党首に結成された新党へ、消費税増税に反対
して民主党を離党して成った「国民の生活が第一」(小沢代表)
は解党し、新たに入党という手続きを踏んだ。
これは簡単なようでそうそうできることではない。党首や代表
、幹部という立場にしがみつく人間が多いのであるからして、
小沢氏は民主党鳩山代表の時もそうだったがそこに固執しない。
まず何よりも政権奪取し、政策を実現するために行動する。
志をどこに置くかという点で、小沢氏の筋の通しかたは今の
日本に失われつつある美徳である。残念なことに志ではなく
利害だけでぶら下がる者が多すぎて民主党の時は分裂した。
その醜さをこれでもかとみせつけられてきた国民が、再び
新・新党に期待を寄せるというのはいささか複雑な境地だ。
維新などと嘘ぶいている連中はこの新党に吹き飛ばされ、
我らも脱原発だなどと迷走しているが石原慎太郎は極右だ。
原発どころか核兵器のシュミレーションをしろなどと言って
いるので考えるまでもない、害虫は選択肢に入れなくていい。
政治など好きではないといいながら、この選挙の成り行きを
見ぬふりはできないという人が周囲に少なからずいる。
彼らの話の共通点は小沢氏の大胆な新党戦略の明暗について
である。
民主党政権が人の裏切りをあまりにもあからさまにし、偏向
した報道がテレビから毎日垂れ流されたこの2年間。
明るい未来というより厳しき未来、それでも進むしかないと
いう意味での応援をしている。
選挙には行くけれど、私に投票権のある選挙区にはろくな
候補者はいない。民主党中枢で内閣にいたバカ野郎がまた
出る他は共産党と自民党から女性候補者。
期待の日本未来の党は候補者が立つかどうかまだわからない。
今回の選挙では投票したいと思う人がいない地区があちこち
あるのではなかろうか。もともとそれで棄権する人が多いの
だろうけれど、今回ばかりは選挙に行くべきである。
小選挙区でなくとも比例区で党名を書けばいいわけだから。
(11月11日雨の中、国会大包囲の日)
左手には抗議に集まる人波、お堀側には雨に濡れて走る
皇居ランナーの群れという風景、走るより抗議だろと思った)
昨年から官邸前デモ、反原発大集会と脱原発の運動は大きく
前進し、日本人の8割が脱原発を希望する段階まできた。
そして、脱原発を旗印に結党しそこへ他党から結集するという
想像だにしなかったことが起きた。
これだけ考えると捨てたもんじゃないという気もする。
あとはそこから目をそらさず主権者として市民は監視する役目
を怠らないことだ。そのために選挙へ行かねばならない。
原発は命の問題、あらゆる命の問題なのである。
いざ、カマクラである。
葉を落とした樹々を眺め、スマンスマンと謝っている。
ええよ、だいじょうぶよ、と聞こえる。
勝手で意地悪なのは人間だけである。