前回の最後の写真は山桑でした。
植えたものではなく実生の若木です。
以前はなかったので、たぶん小鳥が落とした
種から育ったのでしょう。この夏に急に
背丈が伸びました!
桑の実はラズベリーによく似ています。
桑の葉は蚕の、実は野鳥と子どものごちそう。
甘酸っぱくて、抗酸化作用のあるビタミンEや
ポリフェノールが豊富です。ナツハゼの実と
同じですね。
樹木から、鳥やさまざまな生きものが命を養う
糧を恵まれてきたことを知って触れると、
眺めているときとまた違う気持ちになります。
人と桑の歴史の古さはよく知られていて
身近なのですが、今では実物を見るのは難しくなりました。
樹木の価値は温室効果ガス吸収源として注目
される一方で、森林破壊や環境破壊を招くという
矛盾が露呈してきました。
熱海の土石流災害は、まさしくその人災でした。
再生可能エネルギーとして太陽光発電が急速に広まり、
福島では放射能汚染に悩む地主から牧草地や森林を
事業者が安値で買収し、広大な太陽光発電所が造られて
います。これらは10年前から会津など県内各地で
取り組まれてきた地産地消を目的にした太陽光発電
とは趣旨の異なる商用発電事業です。
地元は造成が済めば雇用もなくなり多額の事業税が
入るわけではないのに、なぜ許可してしまうのか。
安易な気がしてなりません。
放射能汚染で失われた森、田畑を放置したままより
活用した方がいいという意見は、自然の力を無視
したあまりに早計な考えかと思います。
除染の努力を怠ったのは東電と経産省、環境省で
あり、地主の力ではままならないわけでしたが、
樹木を伐採せずに自然が回復する力を見守ること、
環境保全は景観も含めてじゅうぶんに配慮される
ことが、未来を作ることになると考えます。
生きものの気配を消した黒いパネルの海は
殺伐とした未来社会を見るようです。
今年の春からいよいよ本格的に重機が入り伐採と
造成が始まっています。
ついこないだまで道の両側に豊かに葉を茂らせ
強い風を防いでいてくれた雑木群が、すっかり
消えて見晴らしのよい事、少しも嬉しくないです。
遠い山並みがすこーんと見えるようになったと
しても、そこに今度は黒いパネルの海が広がる、
それを想像すると怖気がわいてきます。
完成すると国内有数のメガソーラー発電所になる
とのこと。(上海電力日本株式会社)
写真では広すぎて撮りきれていないのですが、
ここで長いあいだ営巣してきたオオタカは
どこへ行ったのだろうと思います。
手嶌葵の歌うテルーの唄(ゲド戦記)を
を思い出します。
生き物たちは奥へ引っ越しするしかないのですが、
まだ造成に着工していない飛び地にいるとしたら
また突然に重機の轟音に襲われる、心配です。
西郷村ではこの電力事業に対して新しく
条例を制定しました。
「自然環境と再生可能エネルギー条例」
事業者に対して環境に配慮するように
求めるならば、これほど大きなメガソーラーは
そもそも許可しないのではないか、
村では県が許可したのだからと言っています
(村議会議事録)
政治と行政の仕事の質を問いたくなりますが
住民はそれらを監視する役割があることを
自覚せざるを得ないということかと思います。
この発電所に、鳥や生き物の次に近くにいる
のが自分なので。
朝まだ早い時間、朝日を背にしたギボウシを
ギボウシの花は昼ころにはしぼんでしまう、
ちょうど蜂がやってきて、花の奥へ入って
いきました。
植えたものではなく実生の若木です。
以前はなかったので、たぶん小鳥が落とした
種から育ったのでしょう。この夏に急に
背丈が伸びました!
桑の実はラズベリーによく似ています。
桑の葉は蚕の、実は野鳥と子どものごちそう。
甘酸っぱくて、抗酸化作用のあるビタミンEや
ポリフェノールが豊富です。ナツハゼの実と
同じですね。
樹木から、鳥やさまざまな生きものが命を養う
糧を恵まれてきたことを知って触れると、
眺めているときとまた違う気持ちになります。
人と桑の歴史の古さはよく知られていて
身近なのですが、今では実物を見るのは難しくなりました。
樹木の価値は温室効果ガス吸収源として注目
される一方で、森林破壊や環境破壊を招くという
矛盾が露呈してきました。
熱海の土石流災害は、まさしくその人災でした。
再生可能エネルギーとして太陽光発電が急速に広まり、
福島では放射能汚染に悩む地主から牧草地や森林を
事業者が安値で買収し、広大な太陽光発電所が造られて
います。これらは10年前から会津など県内各地で
取り組まれてきた地産地消を目的にした太陽光発電
とは趣旨の異なる商用発電事業です。
地元は造成が済めば雇用もなくなり多額の事業税が
入るわけではないのに、なぜ許可してしまうのか。
安易な気がしてなりません。
放射能汚染で失われた森、田畑を放置したままより
活用した方がいいという意見は、自然の力を無視
したあまりに早計な考えかと思います。
除染の努力を怠ったのは東電と経産省、環境省で
あり、地主の力ではままならないわけでしたが、
樹木を伐採せずに自然が回復する力を見守ること、
環境保全は景観も含めてじゅうぶんに配慮される
ことが、未来を作ることになると考えます。
生きものの気配を消した黒いパネルの海は
殺伐とした未来社会を見るようです。
今年の春からいよいよ本格的に重機が入り伐採と
造成が始まっています。
ついこないだまで道の両側に豊かに葉を茂らせ
強い風を防いでいてくれた雑木群が、すっかり
消えて見晴らしのよい事、少しも嬉しくないです。
遠い山並みがすこーんと見えるようになったと
しても、そこに今度は黒いパネルの海が広がる、
それを想像すると怖気がわいてきます。
完成すると国内有数のメガソーラー発電所になる
とのこと。(上海電力日本株式会社)
写真では広すぎて撮りきれていないのですが、
ここで長いあいだ営巣してきたオオタカは
どこへ行ったのだろうと思います。
手嶌葵の歌うテルーの唄(ゲド戦記)を
を思い出します。
生き物たちは奥へ引っ越しするしかないのですが、
まだ造成に着工していない飛び地にいるとしたら
また突然に重機の轟音に襲われる、心配です。
西郷村ではこの電力事業に対して新しく
条例を制定しました。
「自然環境と再生可能エネルギー条例」
事業者に対して環境に配慮するように
求めるならば、これほど大きなメガソーラーは
そもそも許可しないのではないか、
村では県が許可したのだからと言っています
(村議会議事録)
政治と行政の仕事の質を問いたくなりますが
住民はそれらを監視する役割があることを
自覚せざるを得ないということかと思います。
この発電所に、鳥や生き物の次に近くにいる
のが自分なので。
朝まだ早い時間、朝日を背にしたギボウシを
ギボウシの花は昼ころにはしぼんでしまう、
ちょうど蜂がやってきて、花の奥へ入って
いきました。