無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

1億総お馬鹿さん

2008年09月25日 | Weblog
今日まで、事故米=汚染米=猛毒米を中心に疑問に思っていることなど、思いつくまま書いてみる。
次回からは、途中になっていた基本的な"西洋文明の常識”と日本人について書いて行きたい。

(1)海外から日本を見た目

「政治の透明度ランキング」で日本は世界で18番目の国との評価。
「報道の自由ランキング」で日本は世界で51番目の評価。

どちらもあまりいい評価ではない。

政治批判をしている人に「おまえは日本が自由の国だからそんな(勝手な)意見が言えるのだ。北朝鮮に行って政府を批判することが出来るのか!(自由勝手に言える日本をありがたく思え、お前に北朝鮮で政府を批判する勇気があるのか!)」というコメントが付いていた。こういう人たちは自分で自分の首を絞めていることに気が付いていない。

(2)テレビより“麻生太郎と小沢一郎の長男対決!”のタイトルが流れる。…どちらが総理にふさわしいか?結果、麻生氏50人対小沢氏28人。街角インタビューで中年のオバサン「(どちら?)麻生さん。(理由?)カッコイイから」。

M:自民党は憲法を改正して「女性の家庭での地位を昔に戻し(憲法の“家庭での男女同権”は日本には合わないので)、昔のように“女性は産む機械”にしよう」としています。つまり、女性を家庭に縛りつけ、地方自治へ協力させようとしているのです。麻生氏を支持することは女性の権利がなくなることを意味します。

(3)テレビ・新聞等のマスコミは農水省:“三笠フーズ”の汚染米の事件も、労厚省:“社保庁”や防衛省:“山田洋行”や国交省:“姉歯”の様に何も解決させないで国民の記憶から忘れさせようとしています。

M:どうせ国民の頭から忘れ去られる“出来事”になってしまうであろう、農水省の大犯罪(故意にしろ無作為にしろ大犯罪)ですが、これに対する私の疑問とマスメディアの国民に対する犯罪(マインドコントロール)を列記しておきます。

疑問1:何故マスコミは農水省がいつから三笠フーズに事故米を出していたか、を調べないのか?報道しないのか?
「三笠フーズとの取引は2003年からの5年間の資料しか残っていません」という農水省に「はいそうですか」で済ますのか?

M:マスコミ報道の例を少々…。

*三笠フーズは5年前からメタミドホス等の農薬に汚染された中国産のもち米を食用に転売していた。

M:もう、どのマスメディアも「5年も不正転売」に統一されている。島田化学しかり…。「2003年から…〇〇トンの事故米がでんぷん粉として…」
その前、及び公開されている事故米購入業者17社?全社を追求していない。

*最近でも(三笠フーズ強制捜査の記事)「三笠フーズが不正に転売した事故米…流通業者から回収した中国産もち米から基準値の2倍~5倍のメタミドホスが検出され…。」

M:悪いのは汚染米を食用・飼料等に転売した(ばら撒いた)農水省と事故米購入業者である。そのことから目を逸らし、メラミン問題等を大々的に報道し“中国は悪い国”を強調し国民を洗脳している。

■毒性を表わす単位にLD50というのがある。

これはある物質を実験動物に投与した時に、その半数が死に至る投与量をその動物の体重Kg換算した値である。少なければ少ないほど毒性が高い。

毒性LD50比較

青酸カリの毒性LD50=7mg/Kg

メタミドホスの毒性LD50=16~21mg/Kg

メラミンの毒性LD50=1000~3000mg/Kg

アフラトキシン(B1?)の毒性LD50=0.00093mg/Kg

もう一度言うけれど、この値が小さいほど毒性が強いのである。
比較した値の信頼性はとも角として、アフラトキシンB1を0.015mg/Kg投与したラット全数が肝臓ガンとなった実験結果がある。

そのアフラトキシンB1が検出されている事故米が5年間だけ、しかも三笠フーズだけで9.5トンも「工業用ノリ」の原料として払出されている。

アフラトキシンB1の毒性を調べていたら、こんな“お馬鹿さんブログ”があったので、参考までに題名だけ載せておく。

「ヒトは大きなラットではない(アフラトキシンB1の場合)」
「ビールは発がん性の飲料で、その毒性はアフラトキシンの260倍以上」

同じ人が書いたブログでデータを元に理論を展開。アフラトキシンB1の検出された事故米はビールより安心でありガタガタ騒ぐな、との意図が含まれている。
「今もビールを飲みながら書いている」と言うこの人にアフラトキシンB1が検出された事故米を食べさせたいという悪意の衝動に駆られる。

「人は大きなラットではない」と今の毒物・劇物等の毒性を決めている基準を否定して何を言いたいのか? 本当の毒性はヒトで人体実験するしか分からない、のは誰でも理解していることである。数字のマジックというかトリックを使ってアフラトキシンをビールの260分の1の毒性としている。

話を元に戻して、アフラトキシンB1とメラミンの毒性の差を見られた方は、今のテレビで騒いでいるメラミン騒ぎを「アレッ?」と思われることだろう。
アフラトキシンは1960年イギリスの七面鳥10万羽以上が死んだ原因物質として発見された猛毒のカビ毒である。その16種類ほどあるアフラトキシンの中でB1が一番毒性があり、自然界の中で最強の発がん物質と言われている。

三笠フーズ(農水省)の事故米転売事件が発覚した当初、テレビではこのカビ毒を取り上げていた。それからスグに圧力がかかったか自主的にかは知らないが、テレビ局は、「中国ギョーザから検出されたものと同じメタミドホス等に汚染された事故米」との表現に変り、一番猛毒のアフラトキシンB1の報道を止めてしまった(みのもんた氏が最後まで騒いでいたが最近トーンダウン)。

その問題のアフラトキシンB1はベトナム産・アメリカ産・中国産の輸入米から検出されており、決して中国産だけではない。
中国を敵国にしようと(日本国民と仲良くさせないために)、中国はヒドイ、中国は信用出来ない、中国は悪い国、中国は日本を併合する、等々とテレビ報道し、国民の洗脳に躍起になっている。
こんなことを書くとネトウヨと呼ばれる“お馬鹿さんブログ”を書いている人たちからスグに“中国の手先”と呼ばれそうである。(笑)
中国の悪いところは悪い、私もそう思っている。ただ今のテレビが偏った一方の報道の洪水になっていることは、(私の聞いた)戦前の世相と似ている。

「メラミン混入」となっているネットニュースの記事を見ると、今のところ全て「メラミン混入の疑いのある」であり、自主回収で大々的に「どこどこに何10万個出回った」と詳しく騒がしく報道された商品から今のところメラミンは検出されていない。メラミンが検出されてもアフラトキシンほどの問題ではないのに、検出される前からのこの過剰かつ異常な報道ぶり。
一方、アフラトキシンB1の報道(5年以上前はどのくらい、どの業者に出ていたのか、焼酎以外に出ていないのか、との追求報道)が全くなされていない。

アフラトキシンB1のトレーサビリティで農水省が公表したのは三笠フーズの5年間の取引1,779トン(内、アフラトキシンB1=9.5トン)だけである。

ここまで書いて、切りが無いので私の疑問点と“お馬鹿さんブログ”にたいする反論を書いておく。

疑問1:アフラトキシンの実験で「加熱調理しても残る」等テレビ放映されていたが、最後に水にアフラトキシンB1(今後AFB1)を入れたフラスコを沸騰させ蒸気を他のフラスコで冷やして蒸留水を作る実験をして、アフラトキシン検出されず、「100℃ではアフラトキシンは蒸発せずもとのフラスコに残るので検出されなかったのだ。だから焼酎も大丈夫。」としていたが、本当に大丈夫なのか?

疑問2:ある焼酎メーカーで検査した結果メタミドホス・アセタミプリドは「検出せず」AFB1は「陰性・検出せず」となっている。AFB1検査結果を、単に「検出せず」とせず「陰性」と付けた意味・違いはあるのか?
また、もっと基本的な話をすると、犯罪者が自分の罪を暴くような検査をするだろうか?(検査対象=焼酎・AFB1出荷先…等、私が犯罪者だったら自分に都合の良いところだけ検査し公表するが…。)

疑問3:前回も書いた通り、この三笠フーズの事故米不正転売が報道される数年前の国立ガンセンターの資料に、

「肝臓ガンは西日本に多く、大阪府や福岡県などの肝ガン死亡率は秋田県や新潟県の約3倍も高い数値を示している。」

と載っている。

三笠フーズの本社が大阪府にあり、三笠フーズの工場が福岡県にある。

この奇妙な?符合!

【参考】ちなみに肺がん死亡率全国2位の佐賀県には三笠フーズの(工業用糊製造というダミーの)会社がある。

地上最強の発がん物質AFB1が国民の口に入るもの(食用)に使われてきたのである。何故、農水省は三笠フーズと何年前から取引していたのか公表しないのか?
輸入米を決められた量だけ買わされるようになったのは、15年前である。
また三笠フーズの宮崎非常勤顧問が10年位前に三笠フーズに事故米の営業権を売った時に宮崎顧問は「その10数年前からやっていた」と言っているので足し算すると20数年前から汚染米が西日本の人たちの口に入っていたことになる。

全国の肺がんによる死亡者数は20年前位から急上昇している。
また、真偽の程は定かではないが、きっこの日記では「20年前までは西日本の肺がん死亡率は全国のそれと変らなかった。西日本の他のガンによる死亡率は全国とさほど変らないのに肺がんの死亡率だけが20年ほど前から西日本で高くなっていった。」としている。

さて、皆さんは「これらから推察されることはハッキリしている」とは思いませんか?

疑問4:疑問3の疑惑を否定できる資料はないか?と探してみた。下記の様なブログが見つかったが、疑問が増えただけで解決にはならなかった。

日本は先進国の中では最も肝ガン患者数が多く、特にC型肝炎由来の肝ガンが多発しています。
この理由として、専門家は第二次世界大戦後の社会的混乱が原因だと指摘しています。減菌や消毒の不十分な器具を用いた医療、ウイルス検査を経ない輸血、経静脈的覚醒剤(ヒロポン)のまん延などがC型肝炎ウイルスの拡散を招いたと考えられています。
日本肝臓学会の調査によると、C型肝炎ウイルスへの感染から肝ガンになるまでに平均30年かかります。戦後から60年代にかけて感染した人が肝ガンになっているため、患者数が増えているのです。…国立ガンセンターの資料より(前にも書いた)

前も書いたように「西日本の肺がん死亡率が高いのはAFのせいではありません」とするブログには、

①今の肺がんの80%がC型肝炎ウィルスによるもので、10%がB型肝炎ウィルスによるもの、他の10%の原因はアルコール等による肝機能障害(肝硬変から肝臓ガン)によるものです。として

②C型肝炎ウィルスは注射針の多用によりC型肝炎ウィルスのキャリア(保菌者)から移されます。他にも輸血、覚せい剤(注射)等により感染します。
C型肝炎ウイルスの感染率が西日本で多い理由は、もともとそうだった(風土病だった)のと、上記、医原性の感染が考えられる。

M:国立がんセンターの記述にも?マークの私ですが、西日本に何故集中しているか、の理由を「もともとそうだった」としているブログをみて、昔、水俣に奇病(水俣病)が発生しその原因が分からなかったときの専門家の意見「もともとそうだった」を思い出した。

あの病気はそこに住む住民の「生まれつき、そうだった」せいであり「生まれついての体質」のせい(今で言う“遺伝子”のせい)で発生する水俣地区特有の風土病なのです、とされた。

従って、この西日本の肝臓ガン多発の原因を“風土病”のせいとする意見では納得出来ない。

また、C型肝炎ウィルスの保菌者(キャリア)は、20~30年で肝硬変となり、(その後)30~40年で肝臓ガンとなる。ただし発病せずに一生を終わる人もいる。と書いてある。

事故米のせいではない、とするブログに「1994年に統計の取り方が変り、肝硬変による死亡が肝臓ガンによる死亡に取り込まれたせいで1995年に肝臓ガン死亡率が急増したのだ」(従って三笠フーズが事故米を転売した時期と重なるが、断じて事故米のせいではない)と書いてある。

それによると、1994年までは肝硬変として死亡率統計にのったはずである。
それが肝硬変による死亡統計は1970年から今日までほぼ横ばい(多少微増)である。

C型肝炎ウィルスは肝硬変から最終、肝臓ガンとなる病気であり、1995年から肝硬変による死亡が肝臓ガンの死亡率に取り入れられたとしたら、1980年前当たりから1994年まで肝硬変死亡率は増えてもいいはずでないか?その間、少しも増えずに肝臓ガンだけが急増しているのは何故か?

どなたか、これらの疑問に答えてくれる人はいませんか?コメント下さい。

一つ、こちらから回答。

(西日本に肝臓ガンが多いのは風土病のせい、として)事故米の転売のせいだったら、全国に広がるはず。という意見に対して、

西日本(関西・九州)と東日本では農政局のテリトリーが分かれていて、食用米の合格基準も違っている。従って、西日本の米屋(三笠フーズ等)は西日本に販売することになる。それは今回明らかにされた三笠フーズ流通先377社のリスト(事故米の給食等食用としての流通先リスト)をみても歴然としている。かな?
この件に詳しい人はコメント下さい。

今まで書いた事をまとめてみた。(纏まっていないが…)
私の言わんとするところを汲んでいただけたらと思いつつ、今日はここまで…またね。