無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

小休止・・・雑感もろもろ

2013年08月21日 | Weblog
「私の日記は『日記』では無く、私の考えを書いたものなので、日記の最初の方のテーマ1~6は一気読み願います。」

これは、この日記の初めの頃に私が何回か書いたセリフだ。

何故、今頃このフレーズを持ち出したのかというと、私のコメント欄に下の様なコメントが載っていたからだ。


「この国の選挙民の大多数は知性なしの未開国の現実」というタイトル・・・
自民憎しの感情ばかりで、あまり知性を感じませんね。



「この国の選挙民の大多数は知性なしの未開国の現実」は過激な?「日刊ゲンダイ」からそのまま載せたものだが、腹かいたのは「自民憎しの感情ばかりで、あまり知性を感じませんね」の感想。(注:“はらかいた”って分かります?フフフ)

私の日記をきちんと読んで、どこから「自民憎しの感情ばかり」と感じるのか! このコメントには前に書いた「言葉の端はしを取った言葉狩り」と同じ思考形態を感じる。

昔、テレビが普及したとき明治生まれの親父が「そんなテレビばかり見ていると、お馬鹿さんになってしまうよ」と“お笑い番組”や“タレントたちが体を動かして勝ち負けを争うゲーム番組”を見ている私たち子供に言っていた。
テレビでは「国民には低俗番組だけ流しておけばよい」というトップの方針(命令)が出ており、また、テレビゲームやネットゲームをやっている子供の脳波が白痴の人の脳波と同じになっている、と指摘した学者もいたが、本当に「考えない人間」が多くなった。

私はサルトルの「即自」とか「対自」とかいう言葉を用いてあなた達に分かってもらおうとは思っていない。なるべく分かるように「社会生活の基本は『自分がされたらイヤだと思うことを人にするな』ですよ。」といったなるべく分かりやすい言葉で分かってもらおうと書いている。
だが、それでも「全くわかっちゃいないじゃないか!」と唖然とする。

私が世捨て人といわれるようになったのは、私の日記についてくるこんなコメントに愛想が尽きたせいかもしれない。国民生活が苦しくなりますよ、と書けば「自民憎しの感情ばかりで、あまり知性を感じませんね」だし、前に“きっこの日記”から引用したら、そこだけをとって「きっこの応援ご苦労様、(あとは馬鹿だチョンだ、の嘲笑的罵倒的言葉が続く)」といった情けないコメントが付く。




私は、衆参のねじれを解消し、やりたいことが自由に出来る自民党のやろうとしている政策が簡単に実行されますが、その政策が実行されると…、

①「消費税増税」によりあなたの家計が逼迫しますよ、増税により個人消費は落ち込み景気は回復しませんよ、「社会保障」の為、と言いながら実際には前の3%、5%の時と同じく、法人税減税の穴埋めに使われるだけですよ、他国のように消費税25%でも「医療費は無料です、教育費は無料です、退職したら海外旅行や別荘を持つことも可能です」であれば国民はその消費税率に我慢もしようというものですが、日本の消費税であなたはそれが期待できますか? それどころか「社会保障は国民全体で」と老人にも負担を押し付けてきている。

②「TPP参加」はアメリカの経済支配に屈するもので、あなたの生活は破壊される。(前述なので略)

③「憲法改正」は9条改正だけがクローズアップされていますが、自民党の憲法改正草案は「国民に権利には義務がつきものだということを知らしめなければならない」「憲法は国民の行動規範を定めたものとする」としており、自衛隊が国防軍になったら具体的には「軍事裁判所的なものを設立する…『これは国家の独立を守る為だ、出動せよ』って言われた時、『いや、行くと死ぬかもしれないし、行きたくないな』と思う人がいないという保証は無い。だからその時には従えと。従わなければその国の最高刑(わが国の場合は死刑)。そんな目に遭うくらいなら、命令に従おうっていう(ふうにしたいと…具体的な形としてはそのようなことを考えている。)」

この色をつけた部分は、自民党石破幹事長が2013/4/21放映のテレビ「週間BS―TBS編集部」で自民党の憲法改正案について語った内容。

あなたは、この言葉を自衛隊員(国防隊員)だけの話と、他人事のように聞いていませんか?
憲法96条を変えて改憲発議のハードルを低くする位いいだろう、と96条が変えられたら、後は多数の力でやりたい放題(=週刊誌曰く)。
自民党は「世界の多くの国が徴兵制をとっている。今の様に国防がアメリカ任せではいけない。日本はオカシイ!日本もキチンとした国防軍(軍隊)になったのだから、徴兵制を布いて自分たちで自分の国を守る、という普通の国にしなければいけない」と考えているし、橋下徹氏も「男子皆兵」を主張している。憲法96条のハードル下げが、あなたやあなたの子供・家族・親族・恋人にも石破幹事長の言う「出撃命令に従わなければ死刑」が適用されることになるのです。

いつまでもマスコミの作り出す『あなた(国民)を観客席に置いた報道』に騙されていては身の破滅です。

自民党改憲案では至る所に、「他に法律で定める」「公益や公の秩序に反しない限りの国民の権利」となっていて、国民の権利はなくなります。

自民党新設案:第99条[緊急事態]何人も、法律の定めるところにより、緊急事態が宣言されたばあい、国民の生命、身体及び財産を守るために発せられる措置に関しては国・その他公の機関(軍部等)の指示に従わなければならない。(法律文のまどろっこしい表現を翻訳)

要するに、これは戦時中の戒厳令と同じ。

「安倍首相・麻生副総理・石破自民党幹事長らの言動を見ていると、今の自民党が目指しているのは戦前の軍事国家で、それを選挙の圧勝に乗じて既成事実化しようとしているように感じます。深刻な事態が進んでいるのですよ。」(政治評論家・森田実氏)

④社会保障制度の改悪

自民党圧勝選挙のたった10日後「社会保障国民会議」から「少子高齢化のなかで社会保障を維持する為には徹底した重点化・効率化が必要」として、「70~74歳の医療費負担引き上げ」「紹介状を持たない大病院受診者の初診・再診料の引き上げ」「軽い要支援の介護者(約140万人)は介護保険から外しボランティアに任せる」、他に検討事項として「高所得者の介護保険料引き上げ」「年金引き下げの仕組み作り」「支給開始年齢の引き上げ」。

「選挙前に提言を出さず、選挙直後に社会保障大幅カットを打ち出してきた。消費税はいつも『少子高齢化による社会保障費財源不足』との名目で、国民も社会保障の充実に使われるならしょうがないか、と消費税(増税)に消極的な賛成をしてきた。それが消費税増税を来年4月に予定しているのに社会保障はカットする。政府は財政難と言いながら、一方で国土強靭化といって10年間で200兆円もの公共事業を増やす。
そのくせ、増税し社会保障カットでは国民はたまりません」(山井和則衆院議員)

麻生財務相のナチス発言じゃありませんが、日本の有権者は1930年代(第二次大戦前)のドイツ国民と同じです。
自分たちを苦しめるトップを自分たちの手で選んでいる。
実際、安倍首相は合法的に選ばれた独裁者になりつつあります。
党内に逆らうものは無く、野党は力を失い、メディアも応援団になっている。
これから3年間、国民は本当に苦しい生活を強いられると思う。」

「安倍首相の経済政策は、要するに強いものを更に強くする“新自由主義”です。
利益を得るのは富裕層だけ、庶民はほとんど恩恵が無いでしょう。
消費税をアップするのも、社会保障の拡充のためではなく、法人税を減税するためです。
おそろしいのは、大企業のためにTPP参加を推し進めていること。
TPPに参加したら、農業は勿論、中小企業も地域経済も壊滅してしまう。
3年後、疲弊した国民は“まさか、こんなことになるとは”と後悔するでしょうが、そのとき、国民生活はガタガタにされているでしょう。」
(政治評論家・森田実氏)…日刊ゲンダイ2013/8/3より

といった状態になるのが目に見えているから批判し、国民に気が付いてほしいと書いているのです。



あなたが年に9億8800万円の報酬を得る経営者(日本の1%の富裕層)でなかったら、私の日記をもっと読んで、私の日記が「自民憎し」で書いているのでは無く「あなた(国民)に警告を発している」ことに気が付いて下さい。(ほんとはジャーナリストが発信すべき事柄ですが、そのジャーナリズムが日本では無くなってしまっているので…)

今日は、小休止として上の事が言いたかったのです。

今日はここまで、またね。