戦場からのラブレター

2010年08月03日 | 健康・病気
クローズアップ現代(NHK総合 19:30 ~ 19:58)
「戦場からのラブレター・妻の涙」を観た。

「熱い熱いキスを君に贈る」。
「今こそ告白します。僕は貴女が好きだ」。
戦場から恋人や奥さんに送ったラブレターが公開され、
その内容に注目が集まっているという。

ある女性は、死んだらお棺に入れもらおうと思っていたラブレターを、
こういう時代もあったと知ってもらいたいために公開した。
おばあちゃんが亡くなって見つかった手紙を遺族が発表した。
今、沢山の“戦場からのラブレター”が公開されているという。

1組の夫婦のラブレターが紹介された。
昭和12・3年の頃、28歳の妻と別れて戦争に行った男。
奥さんはそのあと、赤ちゃんを産んだ。
2人の交換した手紙が悲しかった。
それにしても教養ある文章だった。

あるとき、中国人の捕虜を捕まえた。
奥さんと2歳ぐらいの子供もいた。
上官が、捕虜も妻も子供も銃殺しろ、と命令する。
そのときその人は、日本にいる自分の妻と子供のことを思った。
上官に捕虜を殺さないように頼んだ。
そのときの手紙には、「戦争は罪悪なり」とかいてあった。
なんとか人よりも手柄を立て、早く日本に帰りたい、
と手紙に書いていた男は戦場で、左胸に弾が当たり戦死した。

こんな悲しいテレビ番組を最近観たことがない。
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2 コメント

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戦場からのラブレター (ロス)
2010-08-05 02:22:09
九想さん、私もその番組をみました。ただ付け加えたいのは、戦時下での検閲です。
多くの手紙なので、その検閲を洩れた手紙が
あったとのことですが、その点にもっと触れて
欲しかったです。
今、戦争を知らない人達は、戦時下でもっと正直に反戦を唱えなかった人々に非があるように思われるようですが、反戦思想、行動へのとりしまりが如何に厳しかったか。戦場からの手紙は、軍の係りにより徹底的に検閲を受け、少しでも軟弱姿勢、反戦文書とみなされたら、検閲の対象になります。これは、集団疎開の児童が
父母へ書いた手紙ですら、先生による検閲があったのですよ。だから、ラブレターが届いたこと自体奇跡に近いということをもっと説明してほしかったです。まあ、番組担当者自体が戦争を知らない世代でしょうから無理もありませんが。
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検閲 (九想)
2010-08-06 05:03:34
私は、あの番組で検閲のことは聞きました。
あまりにも手紙が多すぎてすべてを検閲するには人手がたりずに、
“ラブレター”が届いてしまった、と。
私はそれを聞いて、
国が取り締まりたくても、国民の思いはそれ以上に強くあり、
すべてを押さえきれなかったんだな、と思いうれしかった。
しかし、あれだけではロスさんの思いとしては取り上げ方が少なかったのでしょうね。
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