冷静と情熱のあいだ

2002年03月07日 | 小説 エッセイ

辻仁成の「冷静と情熱のあいだ」は面白かった。
日曜日の深夜の2時ぐらいまでに読んでしまった。
どうしても最後まで読んでしまいたかった。
江國香織は読了するのが辛かった。

この小説は、あおいという女性と、
順正という男の恋の物語だ。
舞台はイタリア。
順正の仕事が絵の修復士なので、
絵のことについていろいろ書いてあるのが楽しい。

あおいのことを書いたのが江國香織で、
順正の気持ちを書いたのが辻仁成だ。
二人は学生時代付き合っていた。
それが、あることで分かれた。
二人ともそれぞれに現在付き合っている恋人がいる。
しかし、あおいも順正もむかしの恋を引きずっていて、
目の前の恋人に夢中になれない。
結局、うまくいかなくなり分かれてしまう。

二人は大学生のときにある約束した。
「西暦2000年の5月、
 あおいの誕生日に
 フィレンツェのドゥオモで会おう」と。
その約束の日に二人は…。

辻仁成の小説を初めて読んだが、
他のも読んでみたくなった。
そして、イタリアにも行きたくなった。

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