ある離婚

2002年10月13日 | 友人

昨日、天気がよかったので、
頭もすっきりさせようと思って、床屋に行った。
12時過ぎ、床屋から帰ってきたら、
行く前には寝ていた女房が起きていた。

「みきちゃんが離婚したんだって!!」
いきなり女房がそういう。
「みきちゃんって、あのみきちゃん」
「そう。午後2時に小手指駅で会うことにしたの」
私の心にただならぬ衝撃波が広がった。

みきちゃんは女房の友人で、
この公団住宅に住んでいた。
息子たちが幼稚園に行ってたとき、
娘さんも同じ幼稚園で、それで友だちになった。
息子たちが小学生に上がった頃、
西武池袋線の所沢から4、5番目の駅の
マンションを買って引っ越した。
みきちゃんの旦那さんが友人と会社を起こし、
収入が増えマンションを買ったことを聞いた。
3DKのマンション。
私たちには夢の世界だった。
新しい家具があり、娘さんの部屋もあった。
その頃、私たちは築40年近いテラスハウスの2DK。

そのマンションの横を入間川が流れていて、
引っ越してから2、3年は、
幼稚園で仲の良かった3家族が集まって、
毎年春に河原でバーベキューをした。

もうひとりの友人の旦那さんは、
国立大学を出て、
誰もが知ってる大きな会社に入っていた。
やはり、子どもが幼稚園を出た頃、
川越の先に建て売りの一軒家を購入していた。
うちは…、今でも公団住まい。

息子たちが中学生の頃か、
みきちゃんの旦那さんの会社が傾いた。
マンションを売ってその金を、
会社の資金繰りに回したとかいう話を聞いた。
初めてバーベキューに行ったとき、
嬉しそうにマンションの部屋を案内してくれた
みきちゃん夫婦の姿を想った。

夕方、女房が帰ってきたとき、私は布団に寝ていた。
(ああ…、怠惰な休日をまた過ごしている)
「みきちゃんの旦那さん、自己破産したんだって。
 ふたりで自己破産しなくてもいいように、
 離婚したんだって」
「それじゃ、へんなことで別れたんじゃないんだね」
何年かしたら元の鞘に収まるかな、
と思ってほっとした。
いや、それは分からないだろう。
娘さんは高校を出て就職しているという。
一度“離婚”という状態になってしまったら、
やはり難しいかな。

うちだってこれまで、
こういうことがなくはなかった。
紙一重の人生を送っている。

………………………………………………………………

昨日は夕方から、
インターネットにアクセス出来なくて困った。
深夜までいろいろやったが復旧しなくて
九想庵を更新出来なかった。
ルーターのせいだとは分かっていた。
息子が朝帰りしてきて、直してくれた。
立場が逆転している。
嬉しいような、哀しいような。

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