土づくり

2009年03月29日 | 健康・病気
今日は、施設で陶芸などの講座の指導員をしている
Kさんと一緒に、花壇の土をつくった。
Kさんは、中学校の校長をしていた人です。
その人の指導で土をつくった。

昨日、近くの農協関連の店でKさんと、
腐葉土・牛肥・赤玉土などを買ってきた。
それらを一輪車に適度な量を入れ(赤玉土はいれなかった)、
玄関横の花壇のところに運んだ。
それを花壇の上にふりまき、鍬で耕した。

Kさんは、ここ何年か施設の花壇の世話をしていて、
毎年この時期、土づくりをしているそうだ。
春になったら、花壇に花の咲く植物を植えるという。
(私の勤める施設のあるところは、まだまだ冬です)
プランターにも朝顔などを植えて玄関に置くそうだ。
私は、そういうことは業者に頼んでいるのかなと思っていた。
全部、施設で働く人たちでやっている、と知ってビックリした。

それにしても、小さな花壇(部屋でいえば六畳ほどです)を
鍬で耕しただけなのに、私の体は疲労困憊。
もともと腰痛持ちの私にとってあの作業は辛かった。

私は、父のことを想った。
百姓を長いことやっていた親父だった。
この時期、煙草の苗代をつくっていた。
冬の間、山で木の葉を集めておいて腐らせ、
それに肥料を混ぜてつくっていた。
私は、高校生になってもそれを手伝わなかった。
親父は私に手伝えとはいわなかった。
苗代どころではない。
田んぼでの田植えも手伝わなかった。
夏の初めの麦刈り、夏の終わりのサツマイモの収穫や
秋の蕎麦刈り、稲刈りはやったことがある。
吹奏楽部の活動は一所懸命やっていたけど、
百姓の仕事はあまりやらなかった。
考えれば親不孝な私でした。

父も母も読書などには縁がなく、家に本はなかった。
両親から教育的・文化的な言葉などいわれたことはない。
そんなことが私の教養の低い原因だと親を恨んでいた。
酒を飲めばいつも母をいじめていた父だった。
「寝ることが、いじばん幸せだ~」といつもいっていた母だった。
そんな親を、高校生の私は軽蔑していた。
しかし今日、あれだけの花壇を耕しただけでまいってしまった私。
ほんとうに、情けない親不孝な息子です。

読書がなんだ。教養がどうした。
田畑を耕し、米・麦・煙草・さつまいも・じゃがいも・ごぼう・
大根・とうもろこし・こんにゃく・ねぎ・白菜・キャベツ・スイカ・
ほうれんそう・蕎麦・落花生、などなどつくっていた両親。
なんと私は小さい人間なんだろうと思った。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする