女の子らしい

夕方５時過ぎ、仕事のまとめをしているとき、
ケータイにメールが入った。
見ると女房からだった。

「Ｋから女の子らしいとメールきたよ。久君、
　孫が超可愛い女の子だったら、どうする？」

一日の仕事が終わりかけようとしている。
身体が疲労に包まれている。

「女の子…、か…」
心の中で呟いてみる。
これまで孫が生まれるとは分かっているが、
実感がなく、たいした喜びにつながらなかった。

が、「女の子」と少し孫の姿が現実的になると、
ちょっとちがう。
なにしろ「女の子」なのだ。
私は漠然と孫は男と決めていた。
息子しか育てたことがないし、女の子なんて考えられなかった。
それが「女の子」なのだ。

心配だな…、いろんな意味で。