逆境なんかぶっ飛ばせ

1999年04月22日 | テレビ

 BS2の10時からの、標題の番組を昨日今日と観た。
 昨日は、「リストラは人生のチャンスだ」という題名で、46歳の田村和之
という人のことを紹介していた。
 46歳、ああ…、私と同じ年齢です。
 大学を卒業して旅行代理店に勤めた。そこで認められ課長までなった。そし
て、建設会社からヘッドハンティングされ、人事部の課長に転身。
 初めはやり甲斐があったが、おりからのバブルの崩壊で、社長からリストラ
つまり人員削減の仕事をまかされた。人事課長という立場では避けようもなか
った。気の進まない気持ちでその仕事をしていたら、いつしか自分がリストラ
されてしまった。
 会社を辞めて、組織につくことを拒否した彼。人事課長という経験を生かす
仕事として、就職コンサルタントを始めた。
 現在は、就職コンサルタントだけでは食っていけないので、悩み事相談なん
かも会社の営業範囲に入れている。
 退職したとき1000万円あった貯金が、現在では半分以下に減っている。
建設会社にいたときは、年収900万円ほどあったのが、今は半分にも満たな
い。
 二人の息子と一人の娘がいる。長男が公立の高校に不合格になった。
「いろいろあったが、会社を辞め独立したことを後悔してない」「会社という
組織のむなしさが身にしみた」という。この言葉、私は分かります。
 今日は、機械設計事務所の社長をしていた人が岩手県に土地を買い、現在は、
稲作と花を育てている風間邦敏という人を紹介した。
 初めはオートキャンプ場をやろうとして移住したのですが、田圃をそれ用に
変えることが難しく、近所の人の薦めで米作りをやることになり、それだけで
は食べられないので、園芸も始めた。
 年収は過去の半分以下になったが、今の暮らしは捨てがたい、といっていた。

 この二人の生活を拝見して、私も出来るのなら会社勤めはしたくないな、と
思う。
 私は、子どもの頃、百姓は手伝っていたので、それほどの違和感なくやれる。
 女房に「UとKがいなくなったら、田舎にでも行くか?」というと、「ヒサ
シくんだけ農作業やって、私見てるから」という。そうなんだ、あいつは東京
生まれで、どんな虫を見ても飛び上がって騒ぐ女だ。
 もうすぐ勤めて1年になる今の会社のことで、どうしょうもない気持ちにな
っている。辞めるわけにもいかず、まいりました。落ち込んでしまい、パソコ
ンに向かう気にもなれず、九想話をサボり続けた。
 ああ…、いやだいやだ、いっさいがっさい投げ捨ててしまいたい。
 といって、桂枝雀のまねはできないしな。
 いい歳して、困ったものです。

コメント
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