ゆっくりのんびり市町村廻り

何年かかるか、もしかしたらできないかもしれないけど、日本の全市区町村の制覇を目指して頑張ってみる!

139日目 西伊豆の日露友好の地を訪れる 

2015-12-23 23:59:32 | 東海
2015年10月10日(土)


今でこそ沼津市に呑み込まれてしまいましたが、かつて伊豆半島の北西部に「戸田」と書いて「へだ」と呼ばれる村がありました。
私は以前からこの村の存在を知っておりまして、どんな所だろうとかなり興味を持っておりました。
ただ、えらい田舎の廃れた村でつまらない所かな、なんて勝手に想像していたのも事実ですが。

そんな戸田を目前にした「出逢い岬」で一旦停車。そこからの景色を見る。そして私はあっと驚く。
面白い地形、だけど美しい→
天然の良港「戸田港」とヒョロヒョロと海に突き出た砂嘴「御浜岬」。
それまでは戸田をちょっと小バカにしていたのが、ガラリと印象が変わった一瞬。
これは町巡りも期待できそう。

早速、御浜岬へ。
↓そこには「戸田造船郷土資料博物館・駿河湾深海生物館」があります。

ここのサイトによれば「幕末にロシア人と戸田の船大工の協力によって建造された、日本初の本格的洋式帆船「ヘダ号」の造船資料や日露友好の歴史を紹介しています。また、併設の駿河湾深海生物館では、約300種の珍しい深海魚の剥製や標本を展示」している博物館。

話しは幕末時代に遡ります。
ロシア皇帝・ニコライ一世に日本との国交樹立交渉の命を受けたプチャーチンは、「ディアナ号」で来日する。
そして幕府の指示で静岡県・下田でそれは始まったのですが、不幸な事に嘉永7(1854)年に発生した安政東海大地震による津波で「ディアナ号」は大破し、船体の修理のために戸田へ向かうも、強風と大波により戸田港を見る事なく駿河湾であえなく沈没。
「ヘダ号」とは、プチャーチンの帰国のために建造した100tの帆船で、僅か3ヶ月で完成させたのみならず、船大工の優れた技術・道具はロシア人を驚かせたといいます。

時間にして16時を少し回っていましたが、折角なので閉館(17時)まで見てみる事にします。
ただ、写真は「駿河湾深海生物館」しか許されませんでしたので、あしからず。

↓「ディアナ号の碇」は博物館入口横にあるのでこれは取り放題です。


↓「駿河湾深海生物館」内の写真は持ち腐れとなるくらい撮りました。


世界最大のカニ「タカアシガニ」→
脚を広げると何と3m!

↓オスが惨めすぎる「ミツクリエナガチョウチンアンコウ」。


生きた化石「ラブカ」→

↓名前に「サケ(鮭)」とあるけど、どう見てもサケではない。

これが釣れると鮭もたくさん獲れるらしく、だから「鮭頭」なんだとか。体長2.9m。

ところでこの戸田には、駿河湾で獲れる深海魚を料理して提供するお店がとても多いのです(私はそれにありつけなかったけど)。

岬の先っぽ→

御浜海岸より戸田市街の方→

戸田の中心街もブラついてみる。

↓戸田港





看板にある美しい夕日を見てみたかった・・・。

↓大通り(県道17号線)



上の通路で繋がっているこの立派なホテルは今では仕舞屋となっていて、ここだけ薄気味悪い空気が漂っています。





鄙びていてのどかな戸田、とってもいいじゃないですか!
表通りもですが、裏通りの民家が軒を連ねる佇まいもなかなか趣きがありました。
それに深海魚は美味しいんだろうし(ただ、お値段がちと高そうでしたが)、岬散策もいいし、港周辺には温泉もある。
ちょっとした骨休めに絶好の場所と思います。穴場だわ、ここ!

↓でも、ここには泊まらずさらに南の松崎町まで行き、「道の駅・花の三聖苑伊豆松崎」内の「かじかの湯」で汗を流してそのまま車中泊。



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