ピュイ&キュイの徒然

ポーセリン・ペインティングや美術館・お寺巡り・バードウォッチングのことなどの覚書です

盆藤展*2012

2012-04-30 21:39:12 | 奈良公園
国立博物館の向かいにある国際奈良学セミナーハウスで開催中の
盆藤展に今年も出かけることができました

藤の甘い香りに誘われて、ミツバチがたくさん飛んでます








鉢、鉢を置く高卓(たかじょく)、花台と藤との調和、また盆藤を置く部屋との演出・・どれを
見ても主催者のご苦労と想いが伝わってきます

会場の建物は興福寺の一部でした。
興福寺は藤原氏の氏寺。その藤原氏の象徴は藤の花。藤原氏ゆかりの場所で
夢の様な時間を過ごせて久しぶりに感動しました
また、主宰の方のお話も聞く事ができ、展示してある鉢の倍の鉢を世話されてるそうです
その中で、状態の良い鉢を選んで展示して下さってます(今回は約35鉢の展示)
(5月3日まで開催)


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奈良八重桜

2012-04-29 21:55:58 | 奈良公園
いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな
                      
                       伊勢大輔

百人一種でも有名なこの歌に詠まれてるナラノヤエザクラ
・・・奈良に咲く八重桜 ではなくて桜の品種の名前です

いつもの年にはもう既に咲き終わっていますが、今年は寒さのお陰で
今が見ごろになりました

ツボミはピンク。
花が咲くと、白くなり
咲き終わると、またピンクになり
花ごとバサッと散ります

枝先にボールのように、たわわに花を付ける一般的な八重桜と違い
繊細で可憐な八重桜です






雄鹿も角が伸び始めました
そッと触らせて貰うと、スェードのような感触で暖かい~
カメラを向けても、触っても、知らんぷり。
どれだけ人馴れしてると言うのでしょうか??



大仏殿には遠足の子供達の可愛い帽子でいっぱい





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レンゲ草を描いてみて・・

2012-04-21 22:29:25 | ポーセリン・ペインティング
レンゲのイメージは農作業が始まる前の、雑草だらけの田んぼの中で
懸命に茎を伸ばして咲いている可憐なピンクの花・・でした

スケッチする為に花を摘んで気がついたのですが、この季節、日増しに
雑草の草丈が伸びるのに、レンゲは埋もれるどころか、しっかりと
頭を出して、堂々と咲いています。

根元は、どうなってるのか?と抜いてみたら、驚き!!
信じられないくらい太い茎。大きな葉。何層にも枝分かれして
背丈を伸ばしていたのですね。

春の初めは10センチくらいの草丈で茎は爪楊枝ほどでした。
それが今は、30センチ以上の草丈で割り箸のような茎に成長してます。

レンゲやタンポポは太陽の光を感じて花を開きます
外ではこんなに咲いてる花も・・・



家に持ち帰り、1時間もすると・・・
夕方と勘違いして花を閉じます。一度閉じてしまうと
蛍光灯の真下に3時間くらい置いて、ようやく開いてくれるので・・



大急ぎ、特徴だけをスケッチ!!



見慣れた物や風景を別の角度から見てみるというのも大切なのね、
と感じてます。
思い込みはいけません!

もうすぐ、田んぼの肥料として鋤きこまれるレンゲ
今のうちにしっかりと見ておきたいです
そして、また来年の春、会える時を楽しみに・・・

    レンゲ草の花言葉・・・感化 私の幸福 心が和らぐ


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ときめきの七宝

2012-04-20 10:38:08 | 美術館・博物館
京都・東山にある「並河靖之七宝記念館」へ。
繊細な七宝工芸が大好きでいつもは清水寺参道の「清水三年坂美術館
に行きますが、こちらには初めてです
並河靖之の自宅兼工房を記念館として平成15年に開館しました
作業場や窯場も見学することが出来きて、臨場感を感じます

並河靖之の有線七宝技法は、金属の素地の上に、細いテープ状の金属線を
下図の輪郭に沿って貼り付けていき、その中に釉薬を流し込み、焼成します

金属線、とわかっていても、筆で輪郭線を描いたように柔らかく繊細な線。
驚く程の緻密さ。。。
欲しいな~!と浅ましい物欲が・・・
いえいえ、その前に、私も作ってみたい!!
窯はある!東急ハンズで七宝のキットを買えば真似事は出来るかも~?





趣のある庭園



懐かしい縁側



並河靖之ゆかりの品々も展示されていました。
観光客で賑わう表通りの喧騒とは無縁の静寂な空間です

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奈良九重桜

2012-04-14 20:56:26 | 奈良公園
奈良公園に「奈良九重桜」という桜があります。
奈良八重桜とは違う種類です
一般の八重桜より一回り花が小さくて、八重桜より早く、ソメイヨシノ
よりやや遅く咲き始めます



幹に名札が付けられています
それにしても「九」の札って・・・単純・・・



興福寺・南円堂裏のしだれ桜
全然枝垂れていませんね・・・
おかっぱ頭みたいに刈り揃えられてます



犯人はこの子達
届く枝や葉は全~部食べちゃう!



お腹の大きなメス鹿ちゃんもたくさん居ました
来月にはバンビが誕生します~
楽しみですね


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マイセン磁器の300年展

2012-04-09 21:40:21 | 美術館・博物館
大阪中ノ島にある東洋陶磁美術館で開催中の
マイセン磁器の300年展に出かけました



一年前、東京で始まり、大阪に巡回して来る日を心待ちにしてました。
初日という事もあり、比較的空いていて快適です。

試行錯誤の上、緻密に計算された条件で製作された美術品
の数々・・・
改めて、窯で焼成する事の難しさ、楽しさを感じた展示会
でもありました

ここは、東洋陶磁器を蒐集する美術館ですので、平常展で
日本・中国・韓国の陶磁器も見ることができます

自然光を取り入れた展示室には・・・
あの油滴天目茶碗!
今まで見てきた絢爛豪華なマイセン磁器が束になっても
くすんでしまうほど輝いていました。
ガラス越しでも吸い込まれるように美しく、銀河の中の
星々に囲まれているように錯覚します
(プラネタリウムとか、そんな物の比ではありません)

たった一つの小さな茶碗。
現代の技術でも、同じ物は二度と作れないといわれています
偶然なのか・・火の神様の気まぐれか・・・

マイセン展に行ったはずが、油滴天目の妖しい美しさが
強く印象に残ってしまった一日でした。

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佐保姫さま

2012-04-05 20:49:27 | お寺・神社

白く柔らかな春霞の衣をまとう若々しい女神・佐保姫の季節です

春の女神を「佐保姫」 秋の女神を「竜田姫」
(竜田姫は少々妙齢の女神様・裁縫の神様でもあります)

夏は「筒姫」冬は「黒姫」
と呼ばれますが、平城京から見える山に由来するそうです
(諸説あるみたい)

佐保川の桜、きれいですよ!(女神さま同様、樹が若い!)
花びらが散る様子は本当に「佐保姫が織りなす春霞」そのもの。


先日の薬師寺には
岐阜県梶尾村から寄進された「薄墨桜」が2本あります
咲き誇る花にニホンミツバチの群れが来ていました
広い境内の中、どこかに巣があるのでしょう・・・




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薬師寺・花会式

2012-04-03 14:46:56 | 花会式
薬師寺で行われている花会式(はなえしき)に出かけることが
できました

花会式(修二会)とは 国家の繁栄と五穀豊穣、
万民豊楽などを祈る春の行事です。

「奈良に春を呼ぶ」行事といわれている
東大寺修二会に「お水取り」という通称がついているように、
薬師寺修二会は「花会式」と呼ばれ、
「奈良に春を告げる行事」として親しまれています

花会式が終わると本格的な春の訪れです。

ご本尊に「梅・桃・桜・椿・山吹・牡丹・百合・杜若・藤・菊」
の10種類の造花(つくりばな・と読むそう)をお供えすることから
「花会式(はなえしき)」と呼ばれています
(日本で造花を作った起源との説も)

金堂の前に設えられた舞台がより一層、華を添えてます



午後1時頃、雅楽の演奏を伴い、中門から入堂されます

東大寺の修二会(お水取り)と違い、とても開放的です
女性だって金堂に入る事ができますし、読経も大音量!!
(境内にはスピーカーで流しているみたい)
絶叫に近い読経だけでも圧倒されるのに
法螺貝、鐘、太鼓などが鳴り響き、荘厳な空気に包まれます



日中、日没の行が終わると、大蔵流の狂言「伯母ヶ酒」が奉納されます



その後、観世流の「半蔀(はじとみ)」が奉納されます
(源氏物語「夕顔」を題材にした内容)



昼間は、まったりと法要が行われますが、夜は別世界だとのこと
鬼気迫る迫力に魅了される人も多いと聞くと、うずうずしますね。
一度、拝見してみたいものです

時間調節の為、広~い境内を歩き回ってりると修学旅行の高校生に
法話が行われていました。
後ろ半分は、興味がないのか、携帯をいじったり、話に夢中。
そんな子たちもそのうち、話に引き込まれたのか、楽しく話を
聴き始めるようになります

この薬師寺はいつもどこかで、若い僧侶がお話をされています
きっと聞き手に飽きさせないよう研鑽を積んでおられるのでしょう

ここにも鹿がいたら、もっと楽しいのに~!!


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法華寺・ひな会式

2012-04-01 00:52:17 | お寺・神社
法華寺では4月1日から「ひな会式」が行われます

「ひな会式」というのは、法華寺のご本尊 十一面観音像の前に
55体の善財童子をおまつりする法要のことで、
善財童子の小さな人形(高さ20~30cm)が
「ひな」と言われていたことに由来して、そう呼ばれています。

「雛まつり」の語源になっているそうです

前日の3月31日、出かけてみましたら
準備が整っていました!

55体の童子達にもお会いする事が出来ました



サンシュユ(山茱萸)が見ごろ。
遅咲きの梅、早咲きの桜、ミツマタ、椿、木蓮などが美しく
咲く境内は、総国分尼寺(尼寺の中心となる寺)としての
格式の高さが感じられます
尼僧寺院だけあって、隅々まで掃除や手入れが行き届いていて
いつも我が家を振り返り、反省・・・



また、お守り犬 を買いました
いつも買うのですがその都度、安産のお守りに、と
差し上げているので・・・

一番小さいのは小指の先ほどの小ささ!!
尼僧達が一つ一つ手作りされているのです
愛らしく、可愛くて、心がこもっていて・・・



門跡様(ご住職)は昨年ご遷化されました。
(享年91歳)
明治天皇のお后、昭憲皇后の姪だったお方。
皇室に縁のある女性が門跡となられるわけですが、
今の時代、次の門跡様がすんなりと決まるとも思えなくて・・・
私が生きている間に決まって下さると嬉しいのですが。

そんな俗な考えはいけませんね。。

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