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ピュイ&キュイの徒然

ポーセリン・ペインティングや美術館・お寺巡り・バードウォッチングのことなどの覚書です

里山の虫たち

2012-08-31 21:37:53 | 日々のこと
山で出会った虫達

クヌギの樹液に集まる虫を狙うチビカマちゃん
待ち伏せてます
樹液にはアルコール成分が入っているので、酔っ払って動きが鈍くなった
虫がいるのです

でも、この後、子供に捕まえられてしまいました・・・
今頃、元気でいるかな?



玉虫
榎や欅の葉を食べます
捕まえるのは簡単なので、この日も手にとって観察。
お腹や足まで全身くまなく、玉虫色できれいです。
観察が終わるのを待ちかねたように飛んで行きました。



夏の虫たちは、そろそろ次の世代に命を繋いで、役目を終えようと
しています。
また、来年!!


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夕立の後

2012-08-28 10:21:35 | 日々のこと
お盆を過ぎた頃・・・セミの声がいつの間にか、
ツクツクボウシやヒグラシに変わっています

子供の頃、ミンミンゼミの声が聞こえてる間は「宿題、まだまだ大丈夫~」
と遊びまわって・・・「カナカナ・・・」と聞こえ始めると・・・
焦り始めた記憶があります

先日の夕立のあと、見事な夕焼けが。。

雲は、刻一刻と表情が変わり、燃え盛る炎のようでした。







夏と秋の空が行合っているようにも見えて・・
「行合いの空(ゆきあいのそら)」と言うそうです

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古事記ゆかりの*葛城古道

2012-08-26 08:51:17 | 古事記
神さびし葛城古道

・・・神々しい、古めかしい、という表現通りの
葛城古道(かつらぎこどう)でした

日本最古の道、といえば、桜井~天理~奈良を結ぶ「山の辺の道」(7世紀頃)
ですが、今回、訪れた葛城古道は、もっと古い時代
・・・古事記に登場する神様の気配を身近に感じられる、そんな道です。

一番行きたかったのが「葛城一言主神社」(かつらぎひとことぬしじんじゃ)

雄略天皇(第21代天皇)が葛城山に出かけた時、
天皇と同じ服装をした者を咎めようとして
名前を問うと「我は一言主の大神(何か文句あるか)」と言われ、恐れて
非礼を詫びて、衣服、持ち物を奉った所、一言主は大層、喜んで、天皇が
帰るとき、見送ったそうです。

身分によって身に付ける物が決まっていた時代のお話です
「何か文句あるか!?」と神様が仰ったかどうかは知りません
・・・私の想像です・・・

古事記・下つ巻に書かれたこの話を読んで、
「一言主ってなんておちゃめな神様!」とワクワクしました。

どんな願い事も、一言だけ叶えて下さる、という神様ですから
お参りの時は、それはそれは緊張しました。
余計な事をお願いしたら、機嫌を悪くされそうです。




天孫降臨の地は宮崎の高千穂が通説ですが、ここ葛城にも候補地が
あります。
高天彦神社(たかまひこじんじゃ)は、お社と背後の山が一体となって
神様の息遣いが感じられる・・・そんな場所でした。
ゾクゾクとする何か・・・・目には見えないけど・・・・
確かに存在している・・・・

秋、涼しくなったら、今度は歩いてみます!!

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かぎろひ・・・で思い出しました

2012-08-25 08:54:00 | 古事記
先日、訪れた宇陀で、柿本人麻呂の歌
「ひむがしの野にかぎろひのたつ見えてかへりみすれば月かたぶきぬ」

そういえば・・・昨年の正倉院展のポスターの背景が・・・
と思い出しました
碧地金銀絵箱(へきじきんぎんえのはこ)の水色との対比が
美しくて写真に撮っていたのです

こんな見事な「かぎろひ」も人麻呂は見たのでしょうね!

天照大御神が天岩戸にお隠れになられて、再び姿をお見せに
なったときもこんな、かぎろひが見られたのかな・・・?
と神話の時代に思いを馳せています




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古事記ゆかりの*宇陀

2012-08-23 11:16:56 | 古事記
古事記・中つ巻に登場する宇陀(うだ)に行きました
神武天皇を道案内した、八咫烏(やたがらす)神社などがあります


森野吉野葛本舗
の裏山にある薬草園に登りました
(昭和天皇も行幸された、伝統ある薬草園です)

途中、宇陀の美しい町並みが見渡せます
住宅地の裏山ですが、驚くほど多くの虫や小動物が住んでいるのに
驚きました

小雨降る中、サンダル履きの軽装で出かけたので、山の中腹まで登り
下山したのですが、今度は装備を整え、また訪れたい場所です!




柿本人麻呂が軽皇子(後の文武天皇)のお伴をして旧暦11月17日、宇陀を
訪れたときに詠んだ歌が
「ひむがしの野にかぎろいのたつ見えてかへりみすれば月かたぶきぬ」

「かぎろい」を見るには、厳冬のよく晴れた夜明けの
日の出1時間ほど前に現れる最初の陽光だそうで、朝焼けとは違うようです

現在でも、同日、同時刻に「かぎろいを見る会」が催されていて
多くの人で賑わうそうです

行ってみたいな・・・と思いましたが・・・
夏と違い、真冬はちょっとツライかも?


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神主さんの案内で・・・

2012-08-20 14:31:06 | 春日大社
早朝、平城京でツバメのネグラ立ちを見届けた後、春日大社で行われている
神主さんの案内で境内を散策する朝のお参りに参加しました

4~10月(7月を除く)の毎土・日曜・祝日の午前6時半から
神主の案内で約1時間にわたり
境内を散策するという企画が行われています。

これは奈良で宿泊された観光客の皆さんに、朝食前の時間に
参加していただくのが目的との事ですが、地元の私達でも充分
楽しくて、毎年参加しています
案内してくださる神主さんが違うと、お話の内容が全然違って、
参加する度、春日大社の奥深さを感じます

お盆休みの期間ということもあって、約30人ほどの参加でした




途中、飛火野では鹿と遊び・・・
オス鹿は角が立派で、鹿の子模様もきれいで、鹿が一番美しい
季節かもしれません

8時前に解散。
まだまだ。早朝ですね!




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平城京*ツバメのねぐら

2012-08-16 23:05:30 | 鳥たち・魚たち
日本で子育てを終えたツバメ達は越冬地に帰る前に、集団を
作ります。
平城京にはツバメ達が集まるネグラがあり、ネグラ入りを
毎年見学に行くのですが、今年は、早朝のネグラ立ちを
見に行きました
8月上旬の最盛期には、約2万羽ものツバメ達で賑わいます。

行った人からの情報では、4時半では少し早くて5時では遅い。
との事でしたので・・・
4時半に現地に着くように早起きしました。
まだ、真っ暗なのに、葦原からはツバメの声が聞こえます
起きているのか?寝言なのか??

天候にもよりますが、4時40分~5時10分くらいの間で
数回に分けて飛び立っていきます。
この日は曇っていましたので、お天気が良いと少し早くなるらしいです

夕方、ネグラに入る時は、上空を旋回していた群れがストン!と
勢い良く入っていきますが、飛び立つときは、煙が沸き立つようでした。
今年は我が家でも5羽のヒナが巣立ちましたので、「うちの子いるかな?」
と上空を見ていると。数羽、頭上を旋回してから、飛んで行き・・・
「もしかして・・・」と嬉しくなったツバメの大家の私でした。

無事に渡りをしてくれることを願います


ボケボケの写真ですが、黒くみえるのがツバメです



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神宿る大和*入江泰吉

2012-08-15 00:14:06 | 美術館・博物館
奈良市写真美術館で開催中の「入江泰吉・神宿る大和」に行きました



入江作品から、古事記にまつわる作品を選んだ展示会です

奈良には「古事記」に登場する神話や伝説の舞台があります

天地開闢(かいびゃく)の舞台「高天原(たかあまはら)」
の伝承地のひとつ御所地方

神武天皇の「神武東征」経路である吉野・宇陀地方

大物主大神(おおものぬしのおおかみ)が登場する「三輪山伝説」の三輪地方

雄略天皇と 葛城一言主大神にまつわる初瀬地方と葛城地方

もちろんこの写真展は、入江泰吉さんのイメージした古事記の世界です。
神様は目には見えないけど、空、雲、風、雷、空気と姿を変えて私達
の前に現れて下さるのだと、想いたくなるような写真展でした


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奈良と鎌倉の絆*頼朝と重源

2012-08-10 16:41:15 | 美術館・博物館
奈良国立博物館で開催中の「頼朝と重源」を見てきました
記事にしているのは今頃ですが・・・
初日に行ってきました。

平重衡による南都焼き討ちにより灰燼に帰した東大寺。
まず後白河法皇の支援のもとで復興が始まります。
その後を受けたのが源頼朝公。
NHKの大河ドラマ「平清盛」では、ちょうどこの3人が
登場しています。

運慶・快慶を中心とした慶派とよばれる仏師たちによって
生み出された仏像を楽しみにしての訪問でした。
迫力ある仏像や貴重な宝物を見た後は、さすがに疲れます・・
(真剣に見るからなのでしょうね??)

「珠玉の仏教美術」という展示も同時に開催されています。
地獄をテーマにした「地獄草紙」「餓鬼草紙」などが痛快で愉快で
一気に肩の凝りがほぐれます

東大寺と鶴岡八幡宮はこの展覧会に寄せて共同のメッセージを出しています。
東大寺と鶴岡八幡宮は、東日本大震災以来、合同の法要を、
鎌倉と奈良の地で執り行なっているのです
今年は、東大寺で行われました。

800年も前からの絆がこうして繋がっていることに感動します。





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