ピュイ&キュイの徒然

ポーセリン・ペインティングや美術館・お寺巡り・バードウォッチングのことなどの覚書です

やっと、完成!

2010-01-19 19:20:03 | ポーセリン・ペインティング
昨年のクリスマスのお皿がようやく完成しました(生徒さんの作品)
もう完成した、と言うべきでしょうか。
今年のクリスマスに間に合いますね!

 

この方は教会ではなく、風車を。石造りのアーチ橋を描きたい、、と
好みがはっきりされています

ドイツ、ロマン派のカスパル・ダーヴィト・フリードリヒの「聖堂のある冬景色」
に描かれているモミの木を参考にデザインしました
彼の描く絵は、厳しく、冷たく、鋭く、哲学的な風景画なのですが、彼自身ストイックで
孤高の画家だったようです。澄んだ空気や光を感じるのはフリードリッヒの自然にたいする畏敬
が伝わって来るのだと思います
実は描いてみたい絵の一枚なのです。いつの日か、、、描けたらと思ってます。


 

この方は、のどかなスイスの村の教会にあるようなベル。というご希望。。。
手持ちのカードやイラスト集などを参考に相談しながらの作業。
この時間、大変ですが、ある意味、一番楽しいひとときです。



まつぼっくりが描きたいの!という事で・・・初心者の方にも描ける様にアレンジ。

好みは各々違うようですが、お互い、影響を受けておられますね
ベルのお皿の柊とか、、、細い赤いリボンとか、、、

アトリエ・ラ・ヴィータ

THE ハプスブルク

2010-01-07 14:12:44 | 美術館・博物館
京都国立博物館で開始中の「THE ハプスブルク」に行ってきました。




明治時代に建築された、美しい建物。

展示は、明治天皇がオーストリア・ハンガリー二重帝国に贈った、
蒔絵棚と画帖から始まります
その跡、デューラー、ベラスケス、ルーベンス、ラファエロ、ティツィアーノ、
ゴヤ、クラナッハ・・・
教科書で見た事や聞いたことのある有名画家の絵がずらり!
「ベラスケスもデューラーもルーベンスも、わが家の宮廷画家でした」
といったところでしょうか。



今回の一番人気は、なんといってもヴィンター・ハルターのエリザベートの肖像画でしょう。
あまりにも有名な絵ですが、本物を見たのは初めてです。
絵もとても大きく(高さ2メートル以上?)ドレスの美しさにうっとり。きれいでした。
一般に肖像画は実際より美しく描かれるものですが、写真のエリザベートと同じなんですね



チケットにも使われている、ベラスケスのマルガリータ王女
クリクリの巻き毛、バラ色のほっぺ。かわいらしいです。
6年生の姪と一緒に行っていたのですが、この絵の前で「マルガリータ??ピザ??」
と大きな声で聞いてきます。。。会場は一瞬、静まり、その後、皆さん笑って下さり、、、
本人は何で笑われているか、ちんぷんかんぷん。私は恥ずかしかったです。。
19世紀、イタリアのマルガリータ王妃の名前をピザに付けたそうです
イタリア国旗と同じ配色(赤・白・緑)になっています。と姪に説明しました。

その後、ルーベンスの絵の前で、「ルーベンス??フランダースの犬?」
と一人で喜んだり。。子供の新鮮な感性はステキです。

マルガリータ王女、成長するに従ってどんどん面長になっていきます
ハプスブルク家の特徴ですね。



メラーのマリア・テレジア
あの恰幅の良い女帝も若かりし頃はこんなに可憐で華奢だったのですね
この絵は何度も見た事がありますが、最初、17~18歳?と思っていたら
なんと11歳!!大人っぽく描かれているのでしょうけど、女帝としての風格が
伝わってきます
それにしても・・・尋常ではないウエストの細さです


ヤン・ブリューゲル(父)の風景画
濃厚な宗教画や肖像画の中に、こんな風景画を見ると、ほっ、とします
この時代に自然な風景画は珍しいですね

大好きなジョルジョーネ、デューラー、ヴィンターハルターの絵、
もっと見たくなりました。
最近、絵画保護の為のガラス等を無くした展示が主流なので、嬉しいのですが、そのため
今までより会場が暗く、冬でも暖かくありません。
独り言です。。(もう少し明るくしてほしいな・・・)


最後になりましたが、今年も宜しくお願い致します


3月、神戸で開催される華麗なるオーストリア大宮殿展も今から楽しみです!

アトリエ・ラ・ヴィータ