ピュイ&キュイの徒然

ポーセリン・ペインティングや美術館・お寺巡り・バードウォッチングのことなどの覚書です

第59回正倉院展

2007-10-27 21:50:37 | 美術館・博物館
奈良国立博物館で開催中の正倉院展に行ってきました



東大寺境内にある、<正倉院・正倉> 
建物は一般に公開されていて、これくらいの距離から見る事ができます

初日は朝からあいにくの雨。こんな日はたぶん混まないと予想して出かける事に。会場に着くと予想的中で、こんな快適な正倉院展は初めてでした。(入場に30分くらいは待ちますが、これでも快適!)・・・毎年訪れる度、少しでもわかりやすく展示しようと努力されてる学芸員さんたちの熱意が伝わってきます。
展示品の中で一番理解できないのが「古文書」・・日本語なのに読めません!!でも最近、とてもわかりやすい注釈が付いています。今年は未亡人・孤児・体の不自由な人に食料を支給する為の台帳が出品されていました。
○○郡XX村に寡婦が一人、孤児が3人と、1300年もの昔とは思えないくらい綿密に調査された資料です。それが、今も残っているのです。これに比べると現代の年金記録って、いったいどうして~ですね。。。
昨年は税務署の記録に「未納の税金を催促に行ったら、病気を理由に会って貰えなかった」と。←今も昔も変わりませんねェ(笑)身分の高い人達はおしゃれなアクセサリーを身に付け、机と椅子を使い、ベッドで寝ていたという天平時代。豪華で華麗な調度品・仏具・古文書を通して古代の人達の息づかいを感じる事が出来るのは、正倉院宝物を守って来た多くの人々のおかげです。
1000年後の人達にも見てもらえるよう守り伝えていけたら・・と思いながら会場を後にしました。


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おかあさ~ん

2007-10-27 08:10:16 | 鹿

国立博物館の池で水浴び(?)をしていた母鹿と仔鹿

この仔鹿は今年産まれたのでしょうか?時々、お母さんのおっぱいを探している甘えたさん。
もうお乳が出ないのか、母鹿は嫌がっていました。



角を切られてバランスの悪い雄鹿 ・・・ 奈良はあちこちに鹿がモチーフに使われています(正倉院に伝わる模様)
何を考えているのでしょうね・・頭、軽くなったナ・・・

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無著・世親菩薩

2007-10-26 14:43:03 | 仏像

興福寺・北円堂の無著・世親菩薩(むちゃく・せしんぼさつ)運慶(作) 寄木造
11月12日まで公開

5世紀、インドで活躍した実在の兄弟僧だそうです
阿修羅は仏像に興味の無くても「見た事ある」と思う方も多いのでは?でもこの、お二人の兄弟僧は「知る人ぞ知る」肖像彫刻の最高傑作と評価されています。(私も最近まで知りませんでした)
初めて北円堂に入り、目が合った瞬間、「生きてるみたい!!」と衝撃を受けたのは今でもよく覚えています。
毎年決まった期間しか公開されませんが、ここにくる度、「頑張りなさい」「何を悩んでる?」といつも言葉をかけて頂けるような気がします。。今年は何を語りかけて下さるのでしょう・・・

興福寺 北円堂 八角形の優美で華麗な建物です

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天平の美少年

2007-10-23 07:29:39 | 仏像

奈良興福寺八部衆の中の阿修羅像のことです。最近の調査で髪は金泥、目には青い顔料が使われている事がわかりました。
・・・という事は、この阿修羅っていわゆる金髪碧眼だったと言う事になりますね~モデルはどんな美少年だったか想像するだけでロマンを感じます・・(私ってかなりのミーハー)
天平時代の奈良はとても国際色豊な都市で多くの異邦人が住んでいたと記録にあります。シルクロードの始発はローマ、終着が奈良だった事を考えるとヨーロッパから来た人たちも居た可能性も。正倉院宝物にも、ペルシャ、ローマから伝わってきた品々も多いですから納得できます。大変な旅、だったことでしょう。。。
この八部衆の製法は乾漆造 大変高価な「オートクチュールの一点もの」だったわけです。
この阿修羅に限らず、仏像は能面と同じで、見る角度、光の当たり方で様々な表情に見えます。その時の心情をあらわしているような気も。。阿修羅は後ろ姿も美しいです~
興福寺・国宝館で公開中

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天使と楽器

2007-10-22 10:17:12 | ポーセリン・ペインティング

昨日の天使とお揃いのカップ(ソーサー部分)私がイメージする天使は楽器がお決まりのアイテム。宗教画に描かれた天使は色んな楽器を奏でています。
天使は多忙で、ある時は、メッセンジャー(受胎告知のガブリエル)ツアーコンダクター(聖人を導くラファエル)裁判官(最後の審判のミカエル)etc…でもやっぱりミュージシャン(奏楽天使)が一番カワイイ。天使の世界にもランクがあって、一般的に目にする羽の生えた赤ちゃん天使は地位が低いそうです。。だから親しみやすいのでしょうネ
(焼成3回・ボーンチャイナ)

天使の絵

2007-10-21 11:45:13 | ポーセリン・ペインティング

ポーセリン・ペインティングをご指導頂いてる私の先生は、「天使の絵」に定評があります。かわいく描くのって難しくて、最近は天使を描いていないのです。この作品は、今世紀初め(笑)に描いた天使。今から思えば描き足りない所も多いのですが、無心で描いていた頃の思い出の天使。お揃いのカップ&ソーサーを作ろうと思ったのか、描きかけのカップを2客、発掘(笑)今になって何だかなぁ~という心境。。。
19世紀・フランスの巨匠アングルは「私に天使を描いて欲しければ、実在のモデルを連れて来なさい」と言ったそうです。会えるものなら会ってみたいですね・・天使に・・飛天(天女)にも・・アレクサンドル・カバネル「ヴィーナスの誕生」を参考に(パリ・オルセー美術館)天使たちの目線の先には女性でもドキッとする程艶かしいヴィーナス・・あ、ヴィーナスと一緒に居る、と言う事は「天使」ではなく「キューピット」ですね、この子たちは。
(焼成5回・ボーンチャイナ)

アレクサンドル・カバネル「ヴィーナスの誕生」(パリ・オルセー美術館)

秋のバラ

2007-10-19 10:21:08 | 日々のこと

秋に咲くバラは初夏より花が小さく数も少ないです。朝、夕冷えるせいかすぐには散らないので、長く楽しめるのが
嬉しい。この黄色いバラは数年前、母が挿し木をして育てています。名前はわかりません。。母は別名挿し木名人と呼ばれ、ほとんど失敗しないのが不思議。特別な土も使わず、場所も適当な所に「ズボッ」と挿すだけ。。時間があれば「早くきれいな花咲かせてね」と声をかけてるのが「達人の技」なのでしょうか? でも、剪定、花殻摘み、消毒etc…は父まかせ・・・ただ、愛でてるだけの母です。。これでいいのかしら???

野鳥の会 会報

2007-10-15 13:49:07 | 鳥たち・魚たち

日本野鳥の会の会員になって20年が過ぎました。会報、機関誌などを整頓しよう!と思い立ち、片づけ始めたのはいいのだけど・・・読んでしまうのですね・・お昼すぎから初めて気が付けば薄暗くなってます。。。中途半端なまま次回に持ち越し。表紙は「ライチョウ」このまま地球温暖化が進むとあと10年で絶滅の恐れがあると言われてます。翼があるけど飛べない鳥なので何があっても、逃げる事が出来ません・・・守ってあげる方法はないのでしょうか?・・・JRの特急電車の名前「雷鳥」「サンダーバード」としても親しまれてます。サンダーバードに乗って金沢に行ってみたくなりました。

普段使いの器

2007-10-13 14:00:29 | ポーセリン・ペインティング
ポーセリン・ペインティングを習い始めて3年位経った頃、「もう少し気楽に使える絵を描いて」と母に言われました。考えてみれば、ピンクのバラ、かわいい小花、きれいなブーケなど「洋食器」の絵を夢中で描いていたのです。母くらいの年代の女性は少し和風のノリタケ・大倉風の絵がお好みの様子。ならば!と思ったのですが、あれから7年以上も経ってようやく、母好みの絵を描ける様に。写真は「笹ユリ」(葉が笹に似てます)とても繊細なユリです。
子供の頃、絵を教えて頂いた先生の画集を参考に。模写するご許可も頂けて嬉しいです~
いつもコテコテの絵を描いている私には、さらりと水彩画タッチの絵はまるで異文化。。。まだまだ先は長い。。
(焼成3回・ペンワーク)

巣を壊さないで~

2007-10-12 14:12:12 | 鳥たち・魚たち
これでもツバメの巣です・・一般的なツバメの巣とは違うでしょ。コシアカツバメの巣なんです。子育が終わっても、9月末まで夫婦で仲良くここで暮らしていました。もう、南に旅だちましたが、毎年この頃からスズメがこの巣を冬の間の塒(ねぐら)にして、巣を壊すのです。寝る場所が欲しいのはわかるけど・・スズメにすれば一年中、住んでいる場所に突然やってくるツバメは迷惑なんでしょう。その上人間からは、繁盛の鳥、幸福の鳥なんて呼ばれて、かわいがられるし。。やきもち妬くのも仕方ないのかな。スズメちゃんたち、君たちもかわいいよ。でももう少しツバメ達のように人間に慣れてくれたら、もっとかわいいのに。
・・ツバメたち、今頃、どこを飛んでいるのかな・・