ピュイ&キュイの徒然

ポーセリン・ペインティングや美術館・お寺巡り・バードウォッチングのことなどの覚書です

薬師寺音舞台

2014-08-31 16:05:37 | 薬師寺
昨日、8月30日 薬師寺音舞台に行きました





出演は、キリテ・カナワ・稲垣潤一・一青窈・城之内ミサ・ブルース・ヒューバナー・橘梁盟・武部総志・生田斗真

昼間の薬師寺は、お堂や塔が立ち並び、日陰があまりないので
唐招提寺のようなしっとりとした潤いが無くて、夏は苦手なんです。

でも、夜は別の顔
光に照らされた荘厳な講堂を背景に繰り広げられた音舞台。
一夜限りの夢舞台・・・



毎日、コロコロと変わる当日の天気予報に一喜一憂しながらも、良いお天気に恵まれて
涼しくて、本当に良かったです。

この音舞台、今年で27回目の開催です
京都のお寺での開催が多く、奈良ではそのうち5回開催されました(法隆寺・唐招提寺・東大寺・薬師寺)
東大寺で又開催されたら絶対に行きたいな・・・
大仏様に捧げる音楽・・・きっと荘厳な一夜でしょう。

オペラ歌手のキリテ・カナワさん
舞台で合掌されたのに感激!

最後に華々しく撒かれた散華
「不東」
玄奘三蔵がインドで経典を手に入れるまでは東の唐には戻らない、強い意志を現している言葉



薬師寺音舞台の様子は、11月2日(日)にMBS・TBS系全国ネットで、
放送される予定との事。楽しみです

金継作品

2014-08-24 22:16:55 | 金継ぎ
信楽焼のカップです
(高さ8.5㎝)







ザラッとした肌なので、粒子の粗い錫で仕上げました
あまり目立たず、気に入ってます!



結婚した時、10客持っていたのに、欠けたり、割れたりして泣く泣く処分してきました
今回、修理した物を入れて5客が手元に残りました。
捨てなければ良かった・・・と後悔。。

これからも大切に使って行きたいです。

平城宮跡・ツバメのネグラ入り

2014-08-21 08:26:33 | 鳥たち・魚たち
平城宮跡の葦原にツバメのネグラ入りを見に行きました



6時頃から雨が降ってきました
こんな日は、集まってくる時間が早いのです
6時半、大極殿西の葦原には次々にツバメが集まって来ます

この黒いモノ、全てツバメ!!
上空が黒い点で埋め尽くされて、大迫力です



時間とともに数は増えて行きます
ピークは6時45分頃



どんどん、葦原に降りて行き



落ち着ける場所にとまります



専門家が撮った写真を見ると、ブドウの房のようにツバメが止まり、重さで茎がたわむ程。

8月半ばころまでは、天気の良い日は7時頃がピークです。
日没が早くなるとネグラ入りも早くなります

* この翌日、観察に行かれた野鳥の会の方に約4万羽が集まっていると伺いました
  たくさん、集まってきてくれるのは嬉しいですが、それだけ他の環境や条件が悪くなっていると
  いう事です。

ツバメのヒナ巣立ち

2014-08-18 10:53:51 | 鳥たち・魚たち
毎年ツバメが子育てをする巣の外に
今年は新しく別のカップルが子育てをしてくれました
といっても、巣を作り始めたのは7月初め
約2週間、卵を温めてヒナが孵ったのが7月22日
約3週間で巣立ちますから8月12日が予定日

今年は、梅雨空け後、しばらく暑い日がありましたが、割と涼しい日が多くて体力の無いヒナ
にとっては助かりました


巣を作ってるパパつばめ



ヒナが大きく育ってくると、毎朝たくさんのツバメが集まってきて
次々にヒナの様子を見にきます!!






大切に育てられた3羽のヒナ
丸々太って、二重あご!



まず、1羽が巣立ちました
小雨の一日
家の壁と天井、車を見て育ったヒナ。
眩しい太陽も青い空も見えなかったけど、空は広くて高いな、と感じた事でしょう。



翌日、完全に巣立ち
ヒナが居なくなった巣は役目を終えて、満足しているように見えるのです
反対に、ヒナがカラスなどに襲われた巣は泣いてるようにも・・・



でも家の近くで、飛ぶ練習♪
20羽ほどの巣立ち応援隊が毎朝迎えに来てくれるのです。
頼もしい!

これは親に甘えているポーズ
翼と尾羽を半開きにして、「お腹空いた!ごはんちょーだい!!」
たとえカラスでもヒナは同じポーズで甘えます。
それはそれで可愛いですが・・・



今年は2個の巣で合計10羽のツバメが我が家から育っていきました
これから長旅が待っているけど、どうか、無事でいて下さいね!
また来年、待ってますよ!

・・・まだ、お別れでは無くて、毎晩巣で寝てます・・・

赤絵(・・風)の壺

2014-08-17 10:28:14 | ポーセリン・ペインティング
コマ切れの時間を集めて、チマチマ描いていた、壺
ようやく焼成しました
(蓋を含めて高さ・21㎝)



焼きあがると、ツヤツヤ
これから更に描きこみ、金彩を施します

雅楽(舞楽)の装束の模様や小道具などのデザインを参考にしてます。





以前、描いた壺
これは東大寺の散華や仏具の装飾、正倉院宝物のデザインをを参考にしました




教訓・・・こんな細かな作業は、夏にしてはいけない!

京都迎賓館の食器

2014-08-09 16:05:21 | 京都
京都迎賓館・藤の間には晩餐会で使用される食器が展示してありました

洋食器は大倉陶園で制作

答礼晩餐会用の「オリーブ」







正餐用の「雅」



カップソーサー
「迎」の文字が金とプラチナで描いてあります



清水焼






写真をとっても、上手く色が出ず、長い時間ここの前でカメラを触っていたら、
職務質問を受けました。。。
不審な行動しているように見えたのでしょうね・・・

その上、ピントが合わず、ゴゾゴゾしているうちに、立ち入り禁止のロープをカメラが超えた
みたいです。警備員さんに即、注意されました。

昨年は晩餐会のテーブルセッティングもされてたとの事
各部屋に置かれている調度品なども毎年違うようです。

色々面倒な事が多かったのですが、もう一度行ってみたいです

大倉陶園のホームページに食器の説明がありました


京都迎賓館

2014-08-04 10:00:11 | 京都
京都迎賓館を参観してきました
今年は、正倉院の見学会が終わり、薬師寺東塔の見学会も予定されて無い様子。
それでは寂しいので、参観を申し込みました



以前、京都迎賓館の見学に行った知人から、「どれもこれもダメ!ダメばかりで窮屈でイヤやったワ」
と聞いていたので、申し込むのを躊躇していたのですが・・・
でも何事も経験!という事です

京都迎賓館は2005年(平成17年)4月に京都御苑内に開館しました。
内閣府が管轄しています。因みに京都御苑は環境省、その中にある京都御所は宮内庁の管轄だそうです。
京都在住の知人から聞いたのですが、建設反対の動きがあったようです。
市民の憩いの場が狭くなりますからね。

一番近い、清和院御門からはいると・・・



通用門である南門(つまり裏口という事)から入ります
裏口とは思えないくらい立派



此処から、撮影禁止
地下駐車場で、荷物検査を受け、金属探知機を通り、持ち物全てをロッカーに預けます
カメラだけはOK
夫は、持っていたハンカチをポケットに入れるように言われ、
帽子はOKだけど、館内で脱いだり被ったりするのは禁止、といわれてげんなり。。

正面玄関だけ、撮影が許されてます
ここで、スリッパに履き替え入館。



金屏風、では無くて銀屏風というのが素敵です




玄関を入ってすぐ「聚楽の間」
この部屋は、ロビーとして使われたり、随員の待合室として使われたりするそうです。
「京指物(きょうさしもの)の技能と有職織物を用いた椅子」なのだそうです。


織物のアップ



竹工芸の飾り台と花籠




釘隠し
これは「千代結び」




次は「夕映の間」
この部屋は、大臣会合などの会議や立礼式のお茶のおもてなし、晩餐会の待合としても使われるそうです。

西側には洛西の風景を描いた織物「愛宕夕照」



真ん中には白砂の庭と清水六兵衛の焼き物



東側には東山の風景を描いた綴れ織「比叡月映」



調度品の螺鈿飾り台「山紫水明」



この御名前!!嬉しいですね~奈良の人間国宝の方です(昭斎さん)
制作されたのは息子さん



「藤の間」迎賓館の中でも一番大きな部屋です。



ここで洋食の晩餐会が行われるので、そのセットの一部が展示されていました。
テーブル席では60名、円卓では120人の会食ができるそうです。

ここでも・・・





天井
美濃和紙を使っていて、 可動式の照明だそう



舞台では、日本の伝統文化である舞・能や琴の演奏、雅楽などが披露されるそうです。
扉の截金は故・人間国宝、江里佐代子さんの作





壁面には、縦3.1m 横16.6mの大きな織物。
四季おりおりの日本の花が咲き乱れています。
いったいどんな織機で織ったのでしょうか・・・・?





釘隠し



桐の間


堀こたつになっているので、正座に慣れていない外国の方でも大丈夫そうです。
ここでは、京料理などの「和食」が提供されます。
座椅子の背には、日本政府の紋章として使用される「五三の桐」が見られます。

中央には一本の木で出来た12mの漆塗りの座卓
鏡のようです



釘隠し



床の間



ほとんどの人は気づかない天井に注目!!
この天井に使われている杉の板
奈良が誇る吉野・川上村の杉が使われているのです
(樹齢260年 高さ48m)

幅50cm長さ12mの一枚板継ぎ目無し中杢(なかもく) 無節が使用されています。
こんな材は日本中どこを探してももう見つからないという話でした。
製材した当時はほんのりピンク色、年月が経って飴色に変わってきてるそうです

京都新聞の記事




畳は最上級のいぐさを栽培し「中継表(なかつぎおもて)」の技法で制作されているそうです。 
普通の畳はイグサを端から端まで使うのですが、中継表はイグサの良いところだけを使用するため、
真ん中で継ぐ技法とのことです。 
うっすらと畳の真ん中に継ぎ目の縦線が出るのが趣があるそうです。 



鹿に手入れしてもらってるのかと思うほど、美しい庭の芝生



和舟
舟底が平らなのが特徴



京都迎賓館は、歴史と伝統のある京都ならではの技術と格式があります。
素晴らしいですが・・・

国賓をもてなす迎賓館ですから、仕方ないとは思いますが、
私たちが利用できるお手洗いは、仮設の工事現場にあるような物だし
廊下ではカーペット部分から木の床にスリッパがはみ出すと、即注意されます

係の方の言葉遣いは丁寧なんですけど・・・
扇子を使ってはいけない、ポケットをゴソゴソしている人には警備員さんが取り囲んだり
持ち込み禁止の携帯電話が鳴ると、そりゃもう大事件!!
知人の話以上に窮屈でした。。。
一緒に行った夫は、不機嫌この上なく、家に帰るまで機嫌取りに疲れました。。。

夫からは二度と行かない!と言われたので、来年はもし可能でしたら一人でゆっくり見学したいと思います
うるさく言われるのは、嫌ですが、素晴らしい工芸品をゆっくり拝見したいですから。

(でも本音は、一度見れば十分)