ピュイ&キュイの徒然

ポーセリン・ペインティングや美術館・お寺巡り・バードウォッチングのことなどの覚書です

100年後に完成する仕事

2008-01-27 14:03:44 | お寺・神社
奈良・薬師寺の吉祥天女様は吉祥招福・世界平和・芸道をご守護下さる仏様で、年のはじめに参拝祈願すると、習い事が上達すると古来より言い伝えられています
同時に毎年健康に過ごさせて頂いたお礼と、お願いを兼ねて薬師寺のご本尊・薬師如来さまにお参りしてきました


左から、金堂・西塔・東塔・・後ろは若草山

東塔は創建当時(西暦680年)の物ですが、西塔・金堂は1981年に再建されています
東西の塔、各々の屋根の反りが違うのは100年後を見据えての事だとか
新しく建てた塔は瓦の重み、木材の収縮などで、100年後には東西同じ形に落ち着くそうです
それにしても、100年後を考えた仕事なんて!
「樹齢千年の木は、建築材として使ってもそれ以降、千年の命を持つ」「木は二度生きる」
という言葉を残された、故・西岡常一棟梁の仕事です
法隆寺(西暦607年創建)を修理した時、解体された木材の反りが日々変わっていく、
と著書にも記されています
今年が2008年・・・実に1400年も経って、まだ木は生きていた!という事実。

薬師寺三重の塔、100年後、私には絶対見る事は叶いませんが・・・見てみたいものです~~

アトリエ・ラ・ヴィータ

冬はふっくら!?

2008-01-21 13:06:41 | 鳥たち・魚たち


一年で一番寒いこの時期、鳥達は羽毛にたくさん空気を含ませて体温を維持しています
だから、こんなに、まるまるした体になっているのです
家には3か所、ツバメの巣がありますが、全部スズメのねぐらになってしまってます
たくさんワラを運び込んだり、使い易いように工夫はしているのですが・・・
春になってツバメ達が帰って来た時、返す気はあるのでしょうかねぇ?
ツバメより使い方も雑で、無神経にも見えますが、それはそれでカワイイ。
庭やベランダのエサ台にもたくさんの鳥達が来てくれます
今年は、自然界にエサが豊富な為、鳩やムクドリはほとんど来なくて
スズメやメジロなど小さい鳥達は安心できるみたい。
これから桜が咲く頃までは一年で一番エサが少なくなる季節。
より多くの鳥達が来てくれるので、楽しみです~

最近、スズメの親子の絵を描いたのですが・・・・
何となく、スズメですが、違うんです、色んな処が!!
やはり観察が一番大事だと思い知りました!

アトリエ・ラ・ヴィータ

鹿とおみくじ

2008-01-13 00:36:40 | 奈良公園
初詣に行った春日大社で、「鹿みくじ」を初めて買ってみました
(おみくじなので「引く」ですネ)
それぞれ、顔の表情が違うんですよ!・・ちなみに「吉」でした


   東大寺大仏殿近くに居た、鹿の親子    

この日、見た鹿の中ではこの仔が一番小さく、人気者でした
母鹿は悠然とエサ(鹿せんべい)を食べています・・・・
仔鹿はひたすらお乳を飲んでる・・・・周囲にはたくさんの人が往来してるのに。
これでも野生で天然記念物なんですよ。
野生動物と人間がうまく共存できてる良い例だと思います
民家の庭の植木や野菜を食べたりもするそうなんですが、何しろ
「神様のお使い鹿(神鹿)」なので誰も何も言えません!!
お腹の大きな雌鹿も居て、春にはかわいい仔鹿が産まれるのですね
その頃にはこの仔鹿はおっぱい卒業かな?

アトリエ・ラ・ヴィータ

憧れのヨーロッパ陶磁

2008-01-06 12:13:56 | 美術館・博物館
京都国立博物館で開催中の憧れのヨーロッパ陶磁展に行ってきました



今日は、初日。そのせいかテレビや雑誌などでお顔を拝見したことのある方達のお姿も。
(紅茶、テーブルコーディネート、フラワーデザイン、お菓子、お料理などの先生方)
やはりひときわ華やかで目立ちますので、すぐわかります

西洋では中国の景徳鎮、日本の有田などをなひたすら模写し、それらを基礎にして
独特のデザイン、パターンを考え出し、今私達が目にする洋食器があります
明治維新後、「やきもの」先進国だった日本は西洋で花開いた素晴らしい陶磁器に
魅了されまだ見ぬ異国に憧れを抱く様になりました
当時輸入された物は銅版転写(印刷)された大量生産品が多く、今回の展示会でも
これらが数多く出品されています
なかには現代に受け継がれているデザインも多く、その事に驚きました
同じ印刷でも、現代の物に比べると100年前の物の方がまだ手作りの暖かみを感じます
これがアンティークの魅力なのでしょうね!
アンティークにハマる人の気持ちが少しわかるような・・・・
現代でも手描きされてるマイセン窯、ベルリン窯なども100年前の物は時間をかけて、
丁寧に仕上げている様子が伝わってきます。

新館で同時開催の若冲を愉しむも鑑賞出来きました。
今回の展示は水墨画が多く、有名な動植綵絵のような華やかさはありませんが、
若冲の魅力が充分堪能できます

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初詣

2008-01-04 22:59:33 | お寺・神社
春日大社に初詣に行きました

このあでやかな朱色の神殿に向かってお願いごとをするとお正月らしい晴れやかな気持ちになります
少し、黄色がかった鮮やかな赤(朱色)は人間にとって「命(太陽や炎)」を現す色だといわれています
現代と違って、色の少なかった古代、土の中の水銀が硫化して鮮やかな赤黄色になっているのを見た
人達の驚きは鮮烈だった事と思います。
この朱色を神殿に用いたのは、神さまに対する自然な気持ちでもあったのでしょう。
春日大社は10数年前、朱を塗り直していて、毎年少しずつ落ち着いた色になって来ています
こうした経年の変化を楽しみにできるのも、天然顔料の魅力。
一度、参道の灯籠に灯りが入る、夕暮れ時に参拝したいものです。。

春日大社を後にして、東大寺へ


普通のお寺では、仏像の写真撮影は禁止されています
でも大仏さまはOKなのです~
世界一の大仏さま、その寛容さもさすが世界一!
ずっと、世界中を見守っていて下さいね。
この、大仏さまと大仏殿、今でも、とても大きいのですが、創建当時の奈良時代はもっと大きかったそうです
(平安時代と戦国時代、2度戦火に遭っています)
東大寺に来る度、奈良時代の技術力、人々の心にはいつも敬服します。

再建の時、全部一から造れば早いのに、破片を拾い集め、つなぎ合わせて造っていったとか。
この作業の行程からも「物を大切にする」日本人の意識の高さが伺えます。
・・・それに比べて私を含め、現代の日本人は・・・恥ずかしい・・・

アトリエ・ラ・ヴィータ

いい夢、見られますように

2008-01-02 19:53:14 | お寺・神社
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します

今日は新年恒例、法隆寺にお参り。目的は「夢違い観音」さま。

人生には二度と見たくない夢や、思い出したくないことが必ずいくつかあります。
二度と経験したくないこと、思い出したくないことや、いやな夢を見たときなど、現世に生きる人間を悪夢から救い、二度と恐ろしい目に遭わぬよう私たちを見守って下さる、それがこの夢違い観音さまです。
今年も「良い夢、見られますように・・・」とお願いして参りました

海外でも人気があり、高さ87センチ、材質はブロンズという手軽さゆえ、日本の仏像の中で一番多く海外に出かけておられるようです。



夢殿がある東院伽藍に舎利殿があります。年に3度だけ、納められている舎利が一般に公開されます。
偶然にもその時間に居合わす事ができ、公開の一部始終を拝見できたのです。
その間、約30分。一年の中でたった30分が3回だけ。
新年早々、ラッキーだったのか?  早々に運を使い果たしてしまったのか!?
・・・前向きに考える事にしましょう!

<舎利>お釈迦さまの骨、一般的には水晶で代用されています


お務めが終わり、舎利殿から出られる僧侶達。
これだけの大寺院でありながら全員で10名だけ、と伺い驚きました。
たくさんの奉仕されてる方達に支えられてるわけですね。

どうか皆さんも良い夢が見られます様に・・・・

アトリエ・ラ・ヴィータ