ピュイ&キュイの徒然

ポーセリン・ペインティングや美術館・お寺巡り・バードウォッチングのことなどの覚書です

ルーブル美術館展(京都)

2009-08-28 17:23:40 | 美術館・博物館
京都市美術館で開催中の「ルーブル美術館展~17世紀ヨーロッパ絵画~」に行ってきました。
出かけたのは一カ月も前なのに、今頃ブログを書いています。。。(反省)

今回一番の話題作フェルメールの作品
小さな作品ですが、絵に奥行きと広がりを感じます
女性が編んでいるレース・・・完成品を見てみたくなります・・


フェルメールより私が見たかったのは、、、
  

左がラ・トゥールの「大工ヨセフ」右がシモン・ヴーエ「エスランの聖母」
ラ・トゥールは「光と陰」をとても効果的に描いています。
唯一の光源はろうそくの灯りですが、直接描かれる事は無く
幼いキリストの手に隠れています。暖かな灯りから透けて見える手。
写真より現実味を感じます
聖母マリアが手に持っているのはナラの小枝。「力と忠実」を現すそうです
お二人で、こちらを見てくれているのが嬉しい!




大好きなクロード・ロランの風景画
17世紀の風景画は現実を再現するのではなく、理想の風景を描く事が一般的でした
細部まで計算された人物や物の配置、光の色を決めて居るため、堅い印象を受けます
風景画、とはいえ、絵の具を持ち歩く事が出来なかった時代ですからアトリエから
出る事が出来なかったのです。
その後、印象派の画家達が屋外に出て自由に風景画を描ける様になるのは
産業革命でチューブに入った絵の具が作られたお陰なのです

展示数は約70点ですが、重厚な絵画が多く、見応えがありました

アトリエ・ラ・ヴィータ