ピュイ&キュイの徒然

ポーセリン・ペインティングや美術館・お寺巡り・バードウォッチングのことなどの覚書です

あじさい

2013-05-29 21:37:12 | ポーセリン・ペインティング
ラスターや特殊技法の練習の為に描いた作品です

ラスターを混色したり、リアルな葉と抽象的に描いた葉との対比を
楽しみました

金下マット、オンゴールド、オイルを使ったマーブル模様、
エナメルで葉脈を描いたり・・・
失敗したところは、金で誤魔化します。
高価な金液でなくても、ブライト金や雲母金を使ってみると
個性的な表現ができました

ただ、無計画にいきなり描き始めたので、何度もつまづき・・・
苦労した作品です。





不空羂索観音さま

2013-05-26 15:45:03 | お寺・神社
3年に及ぶ須弥壇の修理を終えて東大寺・法華堂の拝観が始まりました

かつて、処狭しと立ち並んだ法華堂の須弥壇からは、
塑像の日光菩薩、月光菩薩、弁財天、吉祥天を東大寺ミューアムに移された為
すっきりとした感じです
LED照明に照らされた観音様は「我が家」に帰って来られてゆったりとした
印象でした。
檜の床材も良い香り・・・ほのかな灯りのお堂で気がつけば一時間も過ごして
いて・・・(居眠りしていた・・・)大満足!





法華堂(三月堂)のお隣、二月堂下の黒板には
「不空羂索 再び華厳の光を放たれん」と大書されていました。
法華堂拝観再開を心待ちにしていた気持ちが込められているようです。
東大寺奥の院と呼ばれるこの辺りは大仏殿付近とは違う、観音信仰の場。
家族的な、暖かさをいつも感じます




興福寺では南円堂の不空羂索観音さまが公開されています
観音様らしい豪華な宝冠とアクササリー
鎌倉時代、運慶の父・康慶の一門によって作られました
(東大寺の不空羂索観音さまは奈良時代の作)

興福寺の観音様は年に一度しかお目にかかれません。
会期が終わるまで、もう一度行けたら・・・と思います

伊勢へ

2013-05-19 15:01:06 | お寺・神社
この神風の伊勢の国は
常世(とこよ)の浪の重浪(しきなみ)寄する国なり
傍国(かたくに)の可怜国(うましくに)なり
この国におらんと思う

天照大御神をお鎮めするのに相応しい土地を探していた倭比売(やまとひめ)に
自らお伝えされた言葉です
「ここがいいわ。ここに居たいわ!」←現代語訳

こうして、奈良・三輪の地でお祀りされていた天照大神は伊勢にお遷りされました
倭比売・・・垂仁天皇の皇女で日本神話の英雄・ヤマトタケルの叔母様です

伊勢志摩観光のポスターに「美し国(うましくに)・伊勢志摩」
とあるのは、食べ物が美味しく、風光明媚だから、と子供の頃から
思っていましたが・・・天照大神のお言葉にも由来していたのだと
知りました。

新緑が美しい季節、伊勢神宮へお参りしました
新しい本殿はほとんど完成に近いようです。



おかげ横丁にはツバメが沢山営巣しています
ガムテープを貼って営巣拒否の店も多いのですがこんな風に
フン対策をして、歓迎してるお店もあります
買い物はもちろん「ツバメに優しい店」を選びます!!



イソヒヨドリも美しい声で啼いてました
姿、啼き声が美しく、観察が容易な鳥なのです。



ここでは観光客が落とした食べ物を狙ってます
少しの食べ物も見落としません。
足元に鳥が来た事にも気が付かない人がほとんど。
美しい鳥に気が付かないのは、勿体無い・・・

見事な順応性ですが、こうでもしなければ生息できない環境を
作ったのは、人間です。。。
伊勢神宮のお膝元での鳥達のドラマに一喜一憂。

遷宮が終わった後、もう一度お参りしたいです。



中将姫さま

2013-05-11 16:23:36 | お寺・神社


奈良国立博物館で開催中の「當麻寺展」に行きました

子供の頃読んだ「中将姫物語」という絵本のお姫さま縁のお寺です。
絵本の挿絵のお姫様は、十二単の平安装束でしたので、平安時代のお姫様
だと思っていましたが・・・

博物館で藤原不比等の孫!だとわかり、奈良時代の方だったのね。

継母にいじめられて、その後出家して蓮の糸で曼荼羅を一夜で織り上げた
あのお姫さまです

中将姫の足跡を訪ねて、石光寺・當麻寺に出かけました



牡丹が見頃でした



中将姫が蓮の糸を染めたと伝えられている井戸
この井戸に紡いだ蓮の糸を浸すと、たちまち5色に染め上がったという
伝説があります



牡丹の絵を描いている時、花芯の様子がよくわからず、困っていました
良い機会ですので、しっかり観察。
でも花によって様々・・・



アオスジアゲハ(交尾中)
蝶の交尾は1時間ほど掛かりますが、その間ほとんど動かない事が
多くて・・・鳥や悪い人間に見つからない事を祈りつつ・・・



その後、當麻寺へ。



色とりどりの牡丹



ワイン色の牡丹・・・描いて見たい色です。表情も最高!



奥の院のお庭



博物館で拝見したオリジナルの當麻曼荼羅は、ほとんど退色していましたが
縦3.7m横3.8mのサイズの織物を奈良時代に製作できた事に驚きました

江戸時代に作られた複製も重要文化財に指定されていて、こちらは色鮮やかに
往時の様子が伺えます
(お寺の本堂に安置されています)

漢方薬のツムラ(バスクリンの会社)とも縁が深く、創業者の母方の
ご先祖様が中将姫のお世話をされたとか。
そういえば、中将湯(ちゅうじょうとう)という婦人薬ありました。
この婦人薬の処方は中将姫に由来するらしいです。

何回行っても新しい発見がある當麻の地です。

子供の日・万葉雅楽会

2013-05-06 20:51:38 | 雅楽
春日大社・菖蒲祭の後、午後1時から神苑で南都楽所による
万葉雅楽会が行われます

先日の東大寺・聖武天皇祭に引き続き、お友達のお子さんが出演
されるので、ドキドキ、ワクワク・・・
とても良いお天気に恵まれて本当に嬉しいです。

植物園は藤の花が見頃でした





管弦の演奏 曲目は「陵王」



振鉾「左舞」



振鉾「右舞」



童舞(左舞)迦陵頻(かりょうびん)



童舞(右舞)胡蝶



春庭花(しゅんでいか)
花が開いたり、つぼんだりするような舞は春の庭で遊んでいる
喜びを表しています



貴徳(きとく)

白い面と鳳凰をかたどった鳥甲をかぶり、太刀を佩き、鉾を持って舞う姿
は気高く、勇壮です



最後に長慶子(ちょうげいし)が演奏され、終わります

春日大社・菖蒲祭

2013-05-06 20:20:46 | 春日大社
5月5日は、春日大社で菖蒲祭が執り行われます

お祭りは10時から、約1時間



本殿の様子はほとんど拝見する事ができませんが、
時々、南都楽所による雅楽が演奏されます



11時からは、舞楽「蘭陵王(らんりょうおう)」が奉納。
美青年だった王が戦地に赴く時、恐ろしい仮面をつけて軍を指揮し、
その勝利の喜びを表現した舞と伝えられています。



若宮様でもお祭が行われ、巫女さまが御神楽を舞われます
奉納舞楽が終わると、すぐ若宮様へ。
可愛らしい清楚な巫女様でした。







午後1時からは、春日大社・神苑で万葉雅楽会が行われます。

聖武天皇祭・奉納雅楽

2013-05-02 21:16:17 | 東大寺
今年の聖武天皇祭の奉納舞楽には
友達のお子さんが出演されるので、とても楽しみでした。
胡蝶と迦陵頻(かりょうびん)の童舞を拝見するのは
今年2回目ですが、知っているお子さんが出演!と聞くと
テンションあがりますね!!

振鉾・・国土安穏、雅音成就を祈って舞台を清める為に舞われます

振鉾 (左方)



振鉾 (右方)



迦陵頻(左舞)



胡蝶(右舞)



納曾利 (右舞)



2時半頃終わり、この後3時から慶賛能が奉納されます
今日の演目の「羽衣」きっと風で袖が翻って美しいことでしょう。
野外舞台の醍醐味です。
残念ながら、帰宅・・・

お友達のお子さん、5日の春日大社・万葉雅楽会にも出演される予定~♪
夫共々、今から楽しみにしています。


東大寺・聖武天皇祭

2013-05-02 21:11:20 | 東大寺
聖武天皇のご命日にあたる5月2日は東大寺で大規模な法要が行われます



普段、非公開の天皇殿
(南大門のすぐ隣にあります)
8時から11時半頃まで、読経と論議が繰り返されるような内容です
(私には詳しいことは解らないのが残念・・)



途中、東大寺幼稚園の子供達がお参り
数珠を持つ小さな手が可愛らしいです



献華と献茶のお手前がありました
この後般若心経が唱えられ、終わります



この校倉は、経庫(国宝)



午後13時に「新公会堂」から練り行列が出発し、南大門を経て大仏殿まで歩きます
約300人の行列です



東大寺幼稚園、年長組のお稚児さん



僧兵・・・興福寺の僧兵の方が怖く見えます・・・



最後は筒井寛昭別当の輿



この練行列と同時進行で、大仏殿前の鏡池では舞楽の奉納が行われています