ピュイ&キュイの徒然

ポーセリン・ペインティングや美術館・お寺巡り・バードウォッチングのことなどの覚書です

ルリビタキのお皿とマグカップ

2013-09-30 21:28:56 | ポーセリン・ペインティング
可愛い小鳥の絵柄の転写紙が市販されています
普段使いのマグカップに貼り、枝と葉を描き加えてみました



揃えでお皿も欲しくなり、色づき始めた紅葉と一緒に鳥も手描きしました
本当は、ルリビタキ、もう少し暗い青かな・・?





これからの季節、ルリビタキは山から下りてきますので
出会えるチャンスもありますね。

岸田周子先生の本

2013-09-27 08:59:26 | ポーセリン・ペインティング
岸田周子先生の本が発売されました
オリジナルのレース技法「Shuko Lace」が満載です♪

表紙もこんなに素敵!
わくわくします・・・



作品の解説や過程がこんなに詳しく説明されています





お値段・4300円
送料 ・ 350円(レターパックにて発送)
日本語訳の解説書が付いています☆

お問い合わせは・・・岸田先生まで

メール・・・ shuko53@yahoo.co.jp

立待月

2013-09-23 22:01:22 | 日々のこと
立待月(たちまちつき)

十五夜の翌日の月は十六夜(いざよい)
満月から2日後は立待月と呼ぶそうです
居待月・寝待月・・・と続きます
本当に日本語って、美しい。

立待月の21日、奈良国立博物館・仏教美術資料研究センターで開催の、
「言霊(ことだま)と音霊(おとだま)の夜会」に出かけました
昨年も開催され、とても印象に残ったコンサートです

夕暮れ前、興福寺南円堂のシルエット・・
「西方浄土」という言葉が浮かぶほど荘厳



会場の仏教美術センター
ライトアップされ、灯りがともると、本当に美しい





夜会が終わったあと、飛火野に出てみると・・・
三笠山から登る月!
これが「三笠の山にいでし月」ですね!
阿倍仲麻呂もこんな月を見たくて遠く唐の国で奈良に想いを馳せて
居たのです・・・
私のデジカメではこんな程度ですが・・・
安倍仲麻呂に見せてあげたくなるほどの月!



帰路、国立博物館と月



興福寺五重の塔と月



あまりにも素晴らしい夜。
すぐ家に帰るのは勿体無くて・・・
奈良町の行きつけのお店に立ち寄り・・・盛り上がり・・・
気がつけば、日付が変わってました!

朝から春日大社の旬祭に参列
午後・転害門
薬師寺・水煙
夜は仏教美術センターでの夜会
そして、見事な立待月

偶然の出会いや、心に響くお話、音楽・・・
春日の神様、薬師寺の仏様、素晴らしい一日を有難うございます


春日大社・旬祭

2013-09-23 21:55:23 | 春日大社
9月の旬祭に参列いたしました

神職さんのお話は「春日の磐座(いわくら)」
磐座は神が天から降臨された場所と覚えていましたが
他にも沢山の意味や謂れを持っている事を教わりました

中秋の名月は別名「芋名月」と呼ばれることから
9月のお粥は小芋が入っています
枝豆の緑色も鮮やかです



旬祭は毎月1日・11日・21日に執り行われますが
21日は一般の私達も参列させていただけます
朝、9時半頃に感謝・共生の館に集合
直会(なおらい)としてお粥をいただきますので、代金として
千円を納めます。

今まで遠い存在だった春日の神様が
少し身近に感じられるようになりました。

薬師寺・水煙

2013-09-22 10:55:13 | お寺・神社
現在、解体修理が行われている薬師寺・東塔
その最上部で塔を守っている水煙を真近で拝観する事ができます

修理現場見学会の時にも拝観しましたが・・・第1回目第2回目
心置きなく見学できるのは嬉しいです

チラシやポスターも素敵です



倉庫を改装した会場入り口



初層内部の四天王に出迎えられ・・



水煙がこんな近くに!!
4面それぞれに3人の飛天が舞っています



蓮の蕾のような物を持っている最上段の飛天



散華を入れる華籠(けこ)を持った中段の飛天
茶色に見える場所には、創建当時に施された鍍金(ときん)が残っています



笛を吹く下段の飛天



水煙の下に取り付けられている九輪の一部



他にも宝珠・竜舎・擦管・伏鉢など相輪の部材が展示されていました
風鐸などは落下して失われていますが、1300年以上という
気の遠くなるような時間・・・風雪に耐えて塔を守ってきた相輪
そんなに古いなんて思えないのは何故?
きっと博物館に入らず、現役だったからなのでしょうね。

境内には萩が咲いていました



地上に舞い降りた飛天達にもう一度会いたいです

正倉院整備工事・第4回現場公開

2013-09-02 09:48:56 | 東大寺
平成23年秋に始まった、正倉院正倉の瓦の葺き替え工事。
いよいよ終わりに近づいてきました。

瓦を葺く為の下地が取り付けられ、平瓦を葺く途中の経過を見学できます

前回の記事はこちら

今回、2回目なので、前回ほどの感動はないだろう・・・と軽い気持ちで
出かけましたが、いえいえ、感動・感激しまくり!!
・・・そして、少しの失望も・・・



東面の屋根(建物正面)
大正・明治・江戸・室町・慶長時代・鎌倉、各時代の瓦が再利用されています
とても美しくて広~い屋根!
瓦が乗せられると、その重厚感に圧倒されます





奈良時代の瓦も健在です
南面に使われます



ずらり、鬼さん達(パンフレットから掲載)



再現された勅封(南倉)



嬉しくて舞い上がっていた前回と違い、今回は、専門家の方達に
疑問に感じた事を質問してみました

千年以上も健在な正倉院
きっと当時、最高の材料を使って最高の技術で建てられた。
と・・・ずっと思っておりました。
ところが・・・材料はあまり良い物を使ってないそうです。

正倉院は今でこそ、宝物のような固有名詞として使われますが
奈良時代は、東大寺の倉でした。
東大寺以外、どこのお寺にも正倉院という倉は有り、
その中で偶然、残ったのが、東大寺の正倉院だというわけです。

改めて、校木をよ~く見てみると、節の有る木も多く
木芯の位置もばらばら。
太さの違う木を使っていた証拠です。
これは、歪や反りなどの危険性を持っています。

千年以上経過した現代はもうそんな心配はありませんが、
普通の材料を使った建物でも、人々が手入れをしてきた事で
今の私達に受け継がれて来ました。
先人達に感謝すると同時に、未来へも引き継いでいかなければ
なりません。



大仏殿の屋根をこの場所から見ることができるのも、あと1回
来年2月に最後の見学会が予定されてます
また、ご縁がありますように。

大仏殿は2度、焼けてます(平家による焼き討ちと戦国時代の兵火)
正倉院はその都度類焼を免れて来ました。




唯一失望したのは。。。

水の神様をお祭りしている、杉本神社が正倉の北にあります
鎌倉時代、落雷で燃えた時、ここに祭られている龍神が
水を吐いて消し止めたと言われています
ご神木の杉の木、相当傷んでいたらしく、切られていました。
また、植えて欲しいな、と思っていたので、この事も
伺ってみたところ、「植えません!」と断言されてしまいました。

ちょっぴり、残念・・・でした
龍神さま、きっと暑いよね。。。
でも、小さいけど、池が側にあります。
きっとこの池にお住まいの小さな龍神さまなのでしょう。
末永く、正倉院の建物をお守りください。