ピュイ&キュイの徒然

ポーセリン・ペインティングや美術館・お寺巡り・バードウォッチングのことなどの覚書です

ラスターとオンゴールド・グーズベリー

2013-04-30 21:20:29 | ポーセリン・ペインティング
睡蓮と同じ壷にグーズベリーを描きました
(西洋スグリとも呼ばれています)
描き始めると、疑問に思う事が沢山あり、調べてみると
ユキノシタ目・スグリ科の植物でした
てっきり、イチゴと同じバラ科の植物と思い込んでいたのです
葉の形が全く違うのですね。

葉脈や実にジルコンサンドを使ってみると、面白い表情になりました







HP アトリエ・ラ・ヴィータ はこちらから


桜・鹿

2013-04-24 21:00:12 | 鹿
鹿たちは、桜の花びらが大好き



そして、花が鼻についちゃう。
小さな角が生えて来た若いオス鹿君。
可愛いです♪



枝垂れ桜なのに、全然、枝垂れてません
見事な刈り込みよう。
鹿が伸びてきた枝を食べるので、奈良公園の枝垂れ桜はこうなります
「おかっぱ桜」と呼んでいます


ツバメ

2013-04-23 21:54:06 | 鳥たち・魚たち
先週末から寒い日が続き、ツバメが心配でした
特に月曜日は、霜が降りるくらいの冷え込んでいたのですが
ツバメ夫婦は元気です。

今日から、巣の修理を開始。
メスがせっせと泥を運んでいるのに、オスはナワバリ啼きに
忙しい様子。(サボってるようにも・・)

頑張って子育てしてね!


京都(大急ぎで)

2013-04-06 23:51:49 | 日々のこと
最高のお花見日和の日、京都に出かけました

美術館・展示会・京都御所の三匹のウサギを追いかける予定
どれも中途半端になりそうな予感・・・

まず、京都市美術館で開催中の
「リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝」展

一番見たかったのは・・ルーベンス最愛の娘・クララ
この絵を描いた時5歳だった、クララ。
12歳で亡くなったそうです

同じ建物で「ゴッホ展」も開催中
ゴッホの方が人気でした。



平安神宮の大鳥居を見て・・・
神苑の紅枝垂れ桜が見頃だというのを思い出しました。
行きたい!!
でも、既に三匹ものウサギを追いかけてる私。
四匹目は無理! 諦めました



京都御所では一般公開が始まっています

飾り金具が美しい「建礼門」
桧皮葺の屋根も美しい
(でも葺き替えが大変なのよね・・・)



承明門越に「紫宸殿」
(平城宮跡の朱雀門から見える平城宮大極殿に似てる・・)
天皇の御座「高御座(たかみくら)」が置いてあるのも、
建物の使用目的も同じなのですね。



紫宸殿
「右近の橘」
京都御所では、これが一番見たかったのです

橘・・古くは「トキジクノカクノコノミ」漢字では非時香菓と書きます
日本書紀・垂仁天皇の命を受けて家臣の田道間守(タジマノモリ)が
常世の国(あの世)に「トキジクノカクノコノミ」を取りに行きます
ようやく、実を持ち帰ったのですが、天皇は既に亡くなっていました
タジマノモリは天皇の墓所の前で悲しみのあまり、命が尽きるのです

常緑で実をつける期間が長い橘は縁起の良い果物として扱われています

奈良・薬師寺近くにある垂仁天皇陵のお堀には小さな島があり、
まるで天皇に田道間守が寄り添っているよう見えます
日本書紀の、田道間守のお話が大好きです



蛤御門の前にある京都ガーデンパレスで開催中の
ポーセレンの展示会にも行きました
モダンな和洋折衷の作品に魅了されます



ガーデンパレスから地下鉄の駅の途中には・・・
いつも楽しみにしている・・・

平安女学院・聖アグネス教会
(日本聖公会の教会です)



ヴォーリス建築の「大丸ヴィラ」
デパートの大丸が所有していて、迎賓館として使われていましたが
現在は非公開(残念です)



錦市場にも寄りたかったのですが、五匹目のウサギを追うのは
やめました

やはり、どれもこれも中途半端な一日でした
都会の雑踏に埋もれて文化財があるのは京都らしいのですが、
周囲の景観がどんどん悪くなっていくのが心配です。

薬師寺・花会式

2013-04-05 21:20:11 | 花会式
友人が薬師寺・花会式に行きたい!と言ってくれたので、案内しました
この日は、未生流 家元の献華と南都楽所の舞楽が奉納されます

金堂の注連縄



左方の振鉾(えんぶ)
舞台を清めます



右方の振鉾



迦陵頻(かりょうびん)
胡蝶(こちょう)の子供達が舞台に上がります

舞は胡蝶だけでした



蘭陵王(らんりょうおう)



一時からの日中・日没の法要と平行して献華や舞楽が奉納されます
その為、お堂への出入りが多く、とてもざわつきます

第一日目に行った夜の法要が印象深かっただけに、残念。

南都銀行・本店の展示です




平城宮跡

2013-04-03 08:18:22 | 日々のこと
週末、薬師寺に行く前に立ち寄りました

国土破壊省(国交省)に散々な事にされている平城宮跡
きっちり、年度内に仕事を終わりました
一度手にした予算は無駄だとわかっていても使い切る姿勢が潔いです
そりゃそうです。国民の税金ですから。
使わにゃ損。

それでも、第二次大極殿跡はまだ、手付かずのまま。
古い水路にはいい感じに土砂が流れ込み、水草が生え、水性昆虫やカエルの
姿を見ると、ホッとするのです
子供の頃遊んだ小川のよう。



いずれ舗装される埋立地
「舗装までの間一時的に利用可能です」と立て看板。

血税3億円を使って埋め立てて差し上げました。
と書けばいいのに。。。

でも、でも・・もう草が!!
このまま、元の草原に戻って欲しいです
この場所はヒバリの営巣地でした。
こんな事になってしまい・・・ヒバリが居ないです。



一番気になっていた、第一次大極殿西の湿地
ここは、渡りをする前の燕のねぐらになります
いわば、燕達にとっての「集合場所」

重機で踏み荒らされた場所も有りますが・・・
無事に葦が生えて来てくれるといいのですが・・・



カルガモ



沢山の人がお花見、ハイキング、ボール遊びをされてます
こんな貴重な原っぱ。これ以上奪わないで下さい
国土破壊省さん!お願いします!!
まだこれから800億円という信じられない税金を使ってあちこち
壊していくそうですが・・・


すぐ近くの海龍王寺
境内の雪柳がちょうど見ごろです。
美しい十一面観音様にお参りできました


薬師寺・花会式

2013-04-01 18:43:27 | 花会式
3月30日から薬師寺で修二会(花会式)が始まっています
初日、夜7時から始まる初夜と半夜の法要に行ってきました
昨年の記事・・・

6時半に門が開かれます
(夜は入山料も駐車場も無料)



初夜・半夜の法要は一般の私達も一緒にお経を唱えて参加できます
金堂の入り口でお経の本を受け取り、席に着いて練行衆の入堂を待ちます

昼間の薬師寺金堂は、キラキラと耀き、とても美しいのですが
夜のお堂の荘厳さは言葉では表現できません。
色とりどりの花々に囲まれた薬師如来さま
お釈迦様がお生れになったというルンビニの花園はきっとこんな様子
だったのでしょう。

お堂の雰囲気にぼやっ~としてると鐘の音!(二十一打の鐘)
緊張が高まります
練行衆の入堂後、この行を進行する「時導師」が、
本尊薬師如来像前に登壇します。
柄香炉を持ち、一度反り返るようにして行う特徴的な立礼。
見ていて、落ちないかな?とハラハラ。

大声で唱える声明も圧巻!

10人の錬行衆による「散華」
天上界から蓮の花びらがヒラヒラと舞い降りて来るような優美さ。

いよいよ「称名悔過」
「な~むやー!(南無薬=南無薬師瑠璃光如来)」と絶叫!
東大寺のお水取りは「南無観!」
国立博物館の西山厚先生のお言葉を借りると
「お堂の中で愛を叫ぶ」ですね。

「大懺悔」が終わり、錬行衆が須弥壇の周りをまわり始めます。
三周目になると堂内の明かりが消され、鐘と太鼓が打ち鳴らされ、
法螺貝も加わり、「牛玉加持(ごうおうかじ)」
の文言が大声で唱えられます。
何回経験しても、この場面は驚きます

あの驚天動地の空間に居ると、体の中の悪い物は全部出て行ってくれる
ような気分になるのです

約1時間ほどの「初夜」の行が終わり、「大導師作法」へと移ります。
この時、お香水を授与して下さいます
お香水に気をとられてると・・・
咒師が「咒師帽」をかむり、2本の剣を持ち、「咒師走り」が始まります
(堂内を清浄に清める作法です)
腰をかがめ、すり足で須弥壇の周囲を周ります
そうとう体力を必要とする姿勢です。
この時も灯りが消され、鐘、太鼓、法螺貝が鳴り響き、神秘的。

続いて「半夜」の行が始まります
終わったのは9時半頃でした。






三月は、東大寺の修二会(お水取り)に始まり、薬師寺の修二会(花会式)
で終わります
春を呼ぶ「お水取り」
春を告げる「花会式」
三月という季節の移ろいを法会で感じる事ができる事に感謝致します