ピュイ&キュイの徒然

ポーセリン・ペインティングや美術館・お寺巡り・バードウォッチングのことなどの覚書です

色々な装飾技法を使って・・・

2012-01-14 22:29:54 | ポーセリン・ペインティング
磁器に絵を描いて焼成すると絵の具にツヤが出ます

絵の具が薄かったり、焼成温度が適温でなかったりしてツヤが出ず
カサカサした作品になるとがっかりするものです。

でも、わざとツヤ消し(マット)にする描き方もあります
岸田先生に、マット技法を教えて頂きました

銀色の線(プラチナを使っています)で囲った部分を
マット粉でパディングして焼成。
その後、絵を描いていきますが、Iレリーフ(アイレリーフ)、ラスタ-
雲母の入った絵の具(キララと呼びます)、ブライト金、マット金、
各種の盛り技法、スクラッチ技法などを使って完成させていきます




周囲は、真珠ラスターを塗った上にキララを塗り、乾かしてスクラッチします
そして、盛り。
スクラッチのデザインは通販カタログに載っていたペイズリー柄を参考に
してます。
デザインのアイディアは身近にたくさんありますね。




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犬塚勉展 -純粋なる静寂 京都展

2012-01-07 13:34:33 | 美術館・博物館
京都タカシマヤで開催中の「犬塚勉展 -純粋なる静寂」を見てきました



犬塚勉(1949-88年)は、東京の多摩で育ち、美術教師として働きながら、
山の風景を描き続けた画家です。
自然を愛した犬塚は、何度も山へ足を運び、精緻な筆遣いで自然そのものを
描こうとしました。
1988年、制作のため登った谷川岳で遭難し、38歳で夭逝しました。

この画家の存在は全く知りませんでしたが2009年、NHK日曜美術館で
紹介され、いつかは、本物を見てみたい!!と思っていたのです。
やっと、念願かなって、今年初めて京都に出かけました。

面相筆を使った精緻な筆使い。
驚くほどのスーパーリアリズム。
絵を描き始めた頃はどんな画風だったのか・・・?

初期の作品は幻想的で多色使い、シャガールのような絵もありました
病気を境に身近な自然をテーマに描くようになったのですね
自然、といっても美しい花や景色を描くのではなく、切り株、木の幹、
石ころの道、草むらなど、彼でなければ描けない対象です

“水が描けない、もういちど水を見てくる”と言って、
谷川岳に向かう姿に写生への執念を感じます
(そこで遭難して帰らぬ人となります)
未完の絶筆となった絵も展示してありました。

せせらぎの里美術館で作品を見ることができるそうです。





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龍神様

2012-01-04 15:10:02 | 日々のこと
毎年1月3日は近くのお寺で勧請縄掛け(かんじょうなわかけ)が行われます

龍穴に住む龍神様の化身である雌雄二体の綱を打ち、
竜田川に架ける綱架けの神事です。

大正時代末頃、鉄道敷地となり、龍穴は無くなりましたが、
風水害から人々を守って下さり、子孫繁栄をも祈願する伝統行事
が古式に則り、行われています



左端の柱に、まるで龍の尾が巻きついているようにも見えます


子供の頃から電車で出かける時、この綱を見るのが楽しみでした
梅雨~夏頃に切れてしまう綱が新年には新しくなっている・・・
いったい、誰が?どんな方法で?と疑問でしたが、
地元の方達の力で架け替えられている事を最近知りました。
継続することの難しさ、大変さを感じます
地元自治会の皆様、お寺の皆様、有難うございます!!


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いっしょなら、あたたかいね♪

2012-01-03 16:46:29 | 奈良公園


奈良市観光協会の発行のポスターです。
近鉄の駅や県内あちこちで見かけます。

光明皇后が詠まれた
わが背子と二人見ませば幾許(いくばく)かこの降る雪のうれしからまし
(万葉集巻8-1658)
を現代語訳されたのですね!
「いっしょならあたたかいね」

マーガレットの花の飾りの鹿は
大伴坂上郎女の歌
恋ひ恋ひて逢える時だに愛(うるわ)しき言尽(ことつ)くしてよ長くと思はば
(万葉集巻4-661)
「ヤバイほど好きよ」

花を飾った雌鹿ちゃん、普通だとお花は写真を加工してると
思いますが、奈良の鹿は案外こんな事をしても平気なので
モデルさんになってもらったかもしれませんね。
(一応・・・野生で、天然記念物に指定されています)

毛の色が違うのは、冬毛と夏毛の違いです

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明けましておめでとうございます

2012-01-01 23:20:01 | 日々のこと
昨年は大変お世話になりまして有難うございます
今年も宜しくお願い申し上げます






大晦日は近くのお寺に除夜の鐘を撞きに行き、暖かいあま酒と
ホカホカの焼きミカンを頂いて、体が温まりました。
ミカンって焼くと本当に美味しいですね。
(お寺の奥さんに教えて貰いました)

初詣は春日大社と東大寺へ。
大仏殿前の参道で、東日本大震災・台風12号復興支援物産展が
行われています
奈良市と姉妹都市の福島県郡山市、友好都市の宮城県多賀城市から沢山の
物産が届き、既に売り切れ商品も多かったです。
ゆべし、欲しかったのですが、残念。。

皆様にとって良い年になりますように!

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