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ピュイ&キュイの徒然

ポーセリン・ペインティングや美術館・お寺巡り・バードウォッチングのことなどの覚書です

平城京どうぶつえん

2013-08-27 13:33:08 | 美術館・博物館
奈良文化財研究所・平城宮跡資料館では、
ちょっと楽しい展示が始まっています

発掘調査で出土した動物達が展示されてるのです




病気を治したり、おまじないの道具に使われていました
神社の絵馬、実はルーツは平城京。
神様への捧げ物とされた馬の絵が描かれた板絵が出土してるそうです

一番左の小さな馬、犬にも見えるのです
可愛いいです



猫足~
昔から、人々は猫足に魅了されてたのですね!



奈良時代は、国際交流が華やかで、らくだ、ろば、羊、孔雀、水牛
などの動物の記録もあるそうです


こちらは、常設展示の木簡(字を書いた木の札)
犬を飼っていて、役所に登録していた・・という事でしょうか?
その上、エサの支給があったという事??
近くに学芸員さんの姿が無かったので、詳しい事は聞けませんでした
近いうちにもう一度出かけて、話を聞いてみたいです



発掘されて、出土してきた木簡は、木に墨で書かれている為、良好な状態で
残っています。
また、湿地の中で豊かな地下水に守られて朽ちることなく出土しました。

こうして、1300年後の私達が当時の暮らしぶりを知ることが出来るのも
奇跡的な事だと思います

この時代の人々はまさか、使っていた道具を私たちに見られるなんて
思ってもいなかったでしょうね。
私達の暮らしぶりは未来の人達にどう思われるのでしょう・・・?
想像するだけで楽しくなりますね。

そういえば・・・聖徳太子は犬を飼っていたそうです
白い犬で「雪丸」という名前や、散歩をさせていた記録もあって、
おそらく、犬と飼い主の関係を記した日本で最初の記録では?
と思います。
雪のように白く賢い雪丸を散歩させている、聖徳太子さま。
次、お札のお顔に返り咲く時は是非、こんなお姿を希望します~

推古天皇(聖徳太子の叔母様)縁のお寺が近所にあり
そこに雪丸像もあるのです。

元興寺・地蔵会

2013-08-25 17:30:03 | お寺・神社
毎月24日はお地蔵さまの縁日です
関西では、8月の23日~25日頃、子供達の健やかな成長を願い、
身近なお地蔵さんの元に集まり、地蔵盆のお祭りが行われます
私の家の近所でも朝から賑やかでした。

今年は元興寺の万灯供養会にお参りが叶いました。
この元興寺、あまり有名ではありませんが、世界遺産です!

屋根は行基葺という形式で、なんと!一部分に飛鳥時代の瓦も
残っているのです。
美術館や博物館のガラスケースに納められているならともかく・・・
現役でお堂を守っているなんて、驚きます

ここのお寺にお参りする度、屋根を見上げて、現代の瓦、果たして
1300年後どうなってるのかしら?と想いを馳せます。



たくさんのお地蔵さま石仏に供えられた、灯りのきらめき・・・
多くの願い事が書かれています。





子供の頃、地蔵盆が終わると、夏休みもあとわずか。
焦って宿題を片付けた想い出があります

8月23日・・二十四節気では処暑

今年の暑かった夏は週末の雨で幕が下りたように涼しくなりました
いつのまにか、カナカナ・・・と夏の名残のヒグラシの声だけが
聞こえるように・・・
秋の虫の声、上空の高いと所を飛ぶツバメの群れ・・・
山から下りてきた赤トンボ・・・

夏も終わりますね。

万燈籠・万灯供養会・大文字

2013-08-16 20:56:32 | お寺・神社
8月15日

春日大社の中元万燈籠(7時~)
高円山の大文字送り火(8時~)
東大寺の万灯供養会 (7時~)

春日大社の3千基を超える燈籠全てに明かりがともされる景色は
異世界に迷い込んだような、幻想的な世界です
大勢の参拝客が居るのに、燈籠の灯りしか目に入らない。
人の姿は影絵のよう。



こんな鹿の火袋も



大急ぎで飛火野へ向かいます

「大文字送り火」
8月15日の終戦記念日である盂蘭盆に奈良県出身の戦没者を供養する為に、
奈良大文字保存会が昭和35年から毎年行っている行事です。
今年で54回目。一昨年からは、東日本大震災の犠牲者慰霊の思いも
込めて行われています。

春日大社の神官、県下30余りの寺院の僧侶の方々による
神式、仏式の合同慰霊祭です
これは、奈良らしい一面で、私達にとっては一般的な事なのですが
旅行で来られていた方達は驚いておられました



夏の夜空に浮かび上がる「大」の文字。火床は高円山にあります
火床は煩悩の数と同じ108だそうです。



点火を見届けて・・急ぎ東大寺へ

南大門の仁王さま
昼間、拝見するより、ど迫力!


灯りに書かれた願い事や供養の言葉・・・
敬虔な美しい光に囲まれた大仏殿・・・
お盆と元旦にだけ開かれる「観相窓」からは大仏様が灯りを
見守って下さってるようです



若い頃は物見遊山な気持ちで見ていたお盆の行事ですが
灯りをともす意味が解って来る年齢になりました。

これからもずっと平和の灯りが絶える事のないよう祈ります。

奈良燈花会*2013

2013-08-14 16:51:32 | 奈良公園
今年のパンフレット



合成写真なのは、承知。
でも可愛い♪
この写真で鹿に幻想を抱いてはダメです
実際の会場では、キャンドルを蹴散らし・・中のお水を飲み・・・
いたずらし放題。。。

(写真は、観光協会のHPからお借りしてます)

浮御堂
池に映りこむ灯りが幻想的です。



春日野園地から大仏殿



夕方、一つ一つキャンドルを並べ、10時からそれを片付ける
多くのサポーターさんのお陰で、夜の奈良公園に美しく優しい
風景がうまれます。
本当にありがとう!





平城宮跡・ツバメ

2013-08-12 17:05:08 | 鳥たち・魚たち
8月10日(夕方から曇り)

平城宮跡へツバメのネグラ入りを見に行きました
昼間の暑さも、草原に囲まれた宮跡の風は爽やか。
夕方から雲って来た日はツバメの集まりが早いのです
6時半には上空、ツバメだらけ!

ギャラリーも200人位でしょうか?
大阪自然史博物館の観察会の子供さん達も大はしゃぎです。



6時40~50分頃
上空を飛んでいた群れが葦原の上まで降りてきます
ボケた写真ですが、全部ツバメです





野鳥の会の方達も来られていて、
「今日は特に多い。3万羽くらい集まってます」
と伺って、驚きました

7時10~15分にはほとんどのツバメが葦原に降り、まだ賑やかに
啼き交わしてます。
今日の出来事を仲間と、おしゃべりしてるみたい。

お盆の頃、渡りの準備をする為に宮跡に集まるツバメを見ていると
夏の終わりが近い事を感じます
どんなに暑くても、太陽の南中高度、日照時間で、季節の移ろいを
感じる自然界の生き物。

国土破壊省に埋め立てられた草原は少し草が生えて来てます
このまま、元の草原に戻ってくれたらな・・・
広大な草原の埋め立てという、悪条件にも係わらず、いつものように
ツバメが集まって来てくれて、安心しました



気が付けば、大極殿がライトアップされてます
無駄な建物だと思うけど、美しいです



家に帰ると・・・2番子のヒナ達、巣に帰って来てました
いつまでも、帰ってきて欲しいと思うけど、仲間と一緒に行動する日も
近いのでしょう。

異常な暑さの日本だけど、ツバメ達、どうか見捨てないで。
また来年も帰ってきてね。

夏の鹿よせ

2013-08-11 21:01:05 | 鹿
いつもは、冬(12月・2~3月)に行われている「鹿よせ」が
今年から夏も行われます

冬の鹿よせとの違いは、

芝生の緑が鮮やか
角のある雄鹿が走ってくる
子鹿が小さくて可愛い

楽しみです♪

冬と違い、食べ物が充分ある季節ですので、果たして走って来るでしょうか?
愛護会の方がホルンを吹くと・・・





暑い中、ギャラリーもこの通り。



バンビたち
可愛すぎて・・・家に連れて帰りたくなります。



この夏最強の猛暑日でしたが、奈良公園に入ってみると・・・
普通の暑さで、樹木の緑に感謝です。

帰り・・・
いつものタレ耳君に会えました
毛並みが黒くなり、角が完成してます
発情期を迎える準備が整ってきてるサイン。
こんなに暑くても、自然界では夏が終わろうとしてるのです


タレ耳君

2013-08-10 23:38:47 | 鹿
奈良公園の鹿は千頭以上いますので、個体を識別する事は
とても難しいことです。

鹿に詳しい方の話では、背中の鹿の子模様は人間の指紋と同じで
其々に違いがあるから、毎日見ていると、見分ける事が出来るとか。。

これが一般的な雄鹿です
(まだ若鹿)



興福寺境内に、耳がタレた雄鹿が居て、「タレ耳くん」と呼ばれてます
いつも眠そうな目をしてますが、目もタレてるんです。







ここまで特徴のある鹿はあまり居ませんので、奈良公園に出かけると
必ず、探してしまいます。
・・・必ず会える!
また、どこかに、タレ耳の遺伝子を受け継いだ仔鹿が居ないか・・・
と探したりもします。

タレ耳君、おじいちゃん鹿なので、移動範囲が狭く
座ってる事が多い上大人しくて触られたり、子供が背中に乗っても、
平気なので人気。

タレ耳君に会うと、幸せな気持ちになるという人が多らしいです

Lucky Deer!




みほとけのかたち

2013-08-08 13:26:09 | 美術館・博物館
奈良国立博物館では「みほとけのかたち」展が開催中です

チラシが素敵です♪



仏像の解説といえば「如来」「菩薩」「明王」「天」と分類するのが一般的ですが
いきなり、難しそうで、ハードル高くなりますね。

でも今回の展示構成は・・・

みほとけのすがた
みほとけのしるし
みほとのからだ
みほとけのなかに
みほとけの霊験
みほとけの住処
みほとけの宇宙

とても解りやすく、楽しい内容でした
子供さんにも興味を持って貰えそうな解説は、もちろん大人も
充分楽しめます

博物館の庭で・・・
大きくなっても、まだ、乳離れ出来てない甘えん坊。
よく見ると、小さな角が生えかけて・・・
鹿も、男の子はいつまでもママに甘えるのですね!



今年産まれの仔鹿ちゃん
お気に入りの場所なのでしょう。


2番子・巣立ち

2013-08-05 20:59:46 | 鳥たち・魚たち
7月26日、ツバメの2番子が無事に巣立ちました
・・・大きい2羽だけですが・・・



2日後には4羽無事に巣立つ事ができました
巣立ち予定日は月末でしたから、随分早く成長できたのですね。

我が家では2番子まで子育てしてくれるのは久しぶり。
1番子がいつも近くに居て、子育ての様子を学んでいるようにも
見えました。
時には、友達を大勢つれて「弟・妹自慢」もしてる時も。

人間も、赤ちゃんが産まれると、可愛らしいから見せて頂いたり
しますよね。それと同じでしょうか。

毎朝、6時頃大勢の仲間が迎えに来て、一緒に飛んでいき、
夕方、6時頃、又大勢の仲間と一緒に帰ってきて、巣に入ったり
飛び出したり、と大騒ぎになります。

昨日は、約20羽が飛び交い、賑やかでした。

毎日、ヒナが落とすフンの掃除をしてきましたが、夕方までは
掃除の必要が無く、楽だけど、寂しいです。

気に掛かるのは・・・一度に産む卵の数が少なくなってきています
少し前までは5~6羽居るのが当たり前でした
孵化から巣立ちまで3週間必要でしたが、ヒナが少ない分
4~5日早く巣立つようになりました。
その分、親の負担が軽くなるのだと思うのです

カラスやヘビが来ないか。
ヒナが巣から落ちないか。
巣が壊れないか。
毎日そんな心配していた大家の私ですが、心配事が無くなったわけでは
ありません。
夜、ヒナの数を数え、4羽居ると、ホッとするのです
1羽でも居ないと、何かあった??と気になります。

巣立って3日経ったヒナはカラスに追いかけられても、逃げ切れる程の
飛翔能力が付くそうです。
夏が終わったら、自分の力で東南アジアまで飛んでいかなければなりません
体力を付けて無事に渡っていってくれる事を願います

今日、8月5日の夜、まだ、ヒナ達は巣で寝てます。
あと何日、戻って来てくれるのかな?
週末は、平城宮跡のネグラを見に行きます。
国土破壊省に開発された影響か・・・やはりツバメの数は少ないらしい。
心配・・・