ピュイ&キュイの徒然

ポーセリン・ペインティングや美術館・お寺巡り・バードウォッチングのことなどの覚書です

飛鳥へ

2008-09-29 15:15:26 | 日々のこと
秋晴れの爽やかな日、飛鳥へ行ってきました
今回は、レンタサイクルをやめて、ハイキングで。
高松塚古墳→キトラ古墳→亀石→岡寺→石舞台古墳→飛鳥寺→蘇我入鹿首塚→甘樫丘
という定番コースを回りました(約10キロのコース)

今の「高松塚古墳」
まるで工事現場のようです。


剥ぎ取られた壁画は、修復保存の為、見る事は出来ませんが、近くにある高松塚壁画館
で前田青邨・平山郁夫の指導のもと模写された壁画を見る事はできます

どこを歩いても、彼岸花が鮮やかに咲き、稲穂が実りかけた水田とのコントラストが美しいです
白い彼岸花も見る事ができます(石舞台古墳で)


石舞台古墳  と               亀石


亀石はかわいく見えますが、私の身長より高い、大きな石です
総重量2300トンの石舞台古墳と共に、機械が無かった時代にどんな方法で
運び、動かしたのか?古代のロマンを感じます

途中、朽ちた切り株に見事な苔が!
カエデなどの種が落ち、芽が出ていて、小宇宙を作り上げています
(この写真はわずか20センチ四方の世界です)
キノコ類が株を侵蝕し、大きなウロが出来ていて、奥からは小動物の気配が。
驚かすとかわいそうなので、写真だけ撮って、先を急ぎました
・・・本当は恐かったのです・・・何が居たか確かめるのが。。。
長いモノが居たような感じでしたので・・・(笑)



実りかけた柿の木がざわついています。
よーく、見ると、メジロの大群が実を突ついていました
50~60羽は居たでしょうか?
冬、庭に来るメジロはカップルか、多くても10羽程度の群れなので、
数の多さに驚きました。冬のメジロと違って、スリムな体です。
キミ達って本当はこんなにスマートなのね!と思わず声をかけてしまう私。

この飛鳥は毎年の様に、新しい遺跡が発掘されています
あちこち整備され、とても便利で、清潔なお手洗いも十分にあります

子供の頃、訪れた飛鳥は、もっと素朴で、手つかずの自然が残っていました
(お手洗いも無く、不便でしたが)
私の父は若い頃、石舞台古墳に登って遊んだそうです(笑)
今、そんな事は出来ませんね。
古墳や遺跡の発掘と共に、どんどん変わって行く飛鳥ですが
日本建国期の数々のドラマを秘めた歴史の舞台でもあり
答えがわからない、ミステリアスなベールに包まれた飛鳥に魅力を感じます
謎めいたそのままの姿でいて欲しいな、と思います。

この日、観察できた鳥
スズメ、キジバト、ホオジロ、ヒバリ、メジロ、ヒヨドリ、モズ、ツバメ
コシアカツバメ、イワツバメ、ショウドウツバメ、ハシボソカラス
ハシブトカラスなど
ツバメ達は、渡りの途中、飛鳥見物に来てくれたのかな?
(ショウドウツバメは北海道でしか見る事できませんから)

アトリエ・ラ・ヴィータ

「コロー 光と追憶の変奏曲」展

2008-09-21 23:06:13 | 美術館・博物館
神戸市立博物館で開催中の「コロー 光と追憶の変奏曲」展に行ってきました

コローは好きな画家なので、今までいろんな絵画展で見てきましたが
今回は、「コローの風景画を描きたい」という野望を持ちながらの鑑賞。
見える所が違ってます。
薄く絵の具を乗せている印象がありましたが、想像以上に厚塗りでした
透明感のある空、光り輝く雲、湿度まで感じられる森の風景・・・
厚塗りなのに、それを感じない柔らかな空気・・・
グレーをベースに、青を混ぜて午前中の光、黄色や茶を混ぜて午後の光
を表現している、コロー。
どうしたら、こんな風景画描けるのでしょうか?

この人物画は、髪の黒い色が、相当厚塗りで、ライトに照らされ、キラキラ
輝いて見え、まだ絵の具が乾いてない様にも錯覚してしまいます。


一番好きな風景画


ロイヤルコペンハーゲンが、この絵を転写印刷した陶板画を限定販売しています
3回焼成して、油絵の特徴である、絵の具の盛り上がりも再現できて、その上、印刷の欠点
であるインクのツブツブも無く、素晴らしい物でした
確か、約40万円??だったかと。。自分で描けば、労力だけで。。(ムリです!!)

「大三国志展」が関西国際文化センター(神戸市中央区浜辺通6)で開催されています
コロー展の会場のすぐ近くですので、鑑賞してきました。
(実は、諸葛亮(孔明)の大ファンです。ミーハーですが・・)
「三顧の礼」「赤壁の戦い」など有名な物語の場面ごとに展示が構成されて、
ミーハーの私でも、退屈せず、鑑賞出来て嬉しかったです。
いまだにフリガナが無いと読めない三国志ですが、また読み返してみたくなりました

アトリエ・ラ・ヴィータ



スズメのぱふぱふ

2008-09-15 21:42:03 | 鳥たち・魚たち
鳥達は、羽に付いた虫や汚れを落とすために水浴びをします。
スズメは、水浴びだけではなく、砂浴びもするのです



良いお天気の日が続き、土が乾いてくると、あちこちで、スズメ達が「ぱふぱふ」と
砂浴びをします。羽を膨らませてボサボサになっている姿がなんともかわいらしくて。。

スズメ、ムクドリが群れを作り始め、スズメは20~30羽が集団になってあちらの田んぼ
こちらの空き地、と忙しなく動き回っています。
セキレイ達も、昼間は縄張り争いで、喧嘩が絶えないのに、夜は仲良く寄り添ってお寝むり。
駅前の街路樹や電線など、遅くまで人の気配がある所が好きで、まるで音符みたいです。
今日はこの秋初めてシジュウカラやメジロが庭に来てくれました
花が終わって種が実り始めたヒマワリが気になる様子。
コゲラ(日本で見る事のできる一番小さいキツツキ)は枯れかけた梅の木でせっせと虫
を探してるます・・コゲラが来てくれるから、梅の木、切れません。。
夏鳥が南へ渡り始め、冬鳥が飛来するまでの今の時期は、一年中日本で生活する鳥達は
「やれやれ、お客さんが帰ってくれた・・・」と話でもしているのでしょうか?

毎年、11月になると、夜、玄関にかわいいお客さんが。
スズメがねぐらにしている場所が有り、2年続けて同じ場所、同じ格好で寝ています。
(私は、きっと同じスズメだと信じているのです)
今年の冬はこのスズメに会う事が出来るのでしょうか?
スズメの寿命を考えると、もうお星さまになっているかもしれませんね。。。

アトリエ・ラ・ヴィータ


「鼻煙壺(びえんこ)1000展」と「オフィーリア」

2008-09-07 16:52:28 | 美術館・博物館
大阪市立東洋陶磁美術館
で開催中の「中国工芸の精華 沖正一郎コレクション-鼻煙壺(びえんこ)1000展」に行ってきました



あらゆる技法が駆使された、手のひらサイズの美術工芸品はさすが中国!
陶磁器、ガラス、貴石などで造られ、緻密で、丁寧で、美しく・・・
数の多さも相まって・・・クラクラします。。
ここの美術館は自然光が入る展示室があり、美術品の本来の色を見る事ができるのが魅力。
でもこんなミニチュアを見ていると、とても刺激を受けてしまい、
ムクムクと創作意欲が湧いて来るのです
絵付けを始めた頃からの友人と、「お米にバラ、描いてみる?」と話をした事があります
実際、試してみたら・・描けました。(笑)
人物画を描く時、まつげを描く為に作った、超極細筆を使用。
(細い筆を更にカットした、毛が数本しかない筆です~)
調子に乗って、次は「お米に般若心経に挑戦!!」
どう考えても、これは無理な話ですネ。





渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで、
ラファエル前派の画家 ジョン・エヴァレット・ミレイ展が開催中です。代表作は「オフィーリア」
イギリスのテートギャラリーにあります
10年前、東京都美術館で「テートギャラリー展」があり、その時初めて実物を見る事が
できました。今回は残念ながら関西には巡回展はありませんので、図録を取り寄せて
満足しています。
この「オフィーリア」モデルさんをバスタブでポーズをとってもらい、描いたそうですが
モデルさん、大変だったことでしょう。。。苦悩の表情がお顔に・・・
その表情が正気を失って溺れる「ハムレット」の悲劇のヒロインのイメージそのもの。
・・この女性はロセッティ(ラファエル前派)の奥様になられたそうです。

もうすぐ、コローの風景画展が巡回してきます。
湿度や温度まで描き分けた、コロー。
いつの日か、コローの風景画をお手本に絵が描けたら・・・と願ってます


アトリエ・ラ・ヴィータ