ピュイ&キュイの徒然

ポーセリン・ペインティングや美術館・お寺巡り・バードウォッチングのことなどの覚書です

美術展好きの日本人

2010-06-01 16:53:24 | 美術館・博物館
日本人は世界一、美術展が好きなんだそうです
2009年に世界で開催された美術展の入場者数ランキング(1日当たり)では
日本の施設が開催した特別展が、上位4位までを独占しました。

トップは東京国立博物館の「国宝 阿修羅展」で、1日平均1万5960人が入場
2位は奈良国立博物館の「正倉院展」
3位は東京国立博物館の「皇室の名宝-日本美の華」
4位が国立西洋美術館(東京)の「ルーヴル美術館展」

この結果に驚きますが、ルーブル以外は日本美術だというのが嬉しいです~
私自身、この4位までの美術展のうち「皇室の名宝展」以外は見に行ってますし。。
見に行ってなくても展覧会図録は通販で買っています!
かなりのミーハーです。。
それにしても阿修羅人気は健在です
知人に奈良を案内する時は、今まで必ず興福寺「阿修羅」東大寺「大仏様」が入っていたのですが
阿修羅は今でも休日は行列が出来る程混雑しています。
そろそろ落ち着くと思うのですが。。

4月以降「ルノワール」「大遣唐使展」「長谷川等伯」にも行ってます
これから始まる「ボストン美術館展」にも・・・
やっぱりミーハーですね私。

アトリエ・ラ・ヴィータ

静物画

2010-06-01 15:54:54 | ポーセリン・ペインティング
人物画の教室に通い初めて12年が経ちました。
先生の展示会に伺って、重厚名な絵画風の人物画を拝見して「こんなのが描けるの?」と
驚いた事を今でも覚えています
人物画もさることながら、風景画、静物画にも新鮮な魅力を感じたのです
チャナペイントを習い始めたきっかけは、「自分で描いた食器が使えるなんて夢みたい」
という憧れだったのですが、飾る目的で描く絵にも気持ちが傾いていた頃に出会ったのが
人物画の先生でした。
静物画、ボタニカルアートというジャンルでは、「ルドゥテのバラ」をいつの日か
描けたら、、と頑張りました。その目標が叶うと、次はオランダ絵画に描かれた静物画です

今回、お手本にしたのは 
ヘーラルト・ファン・スパーンドンク「アラバスターの壺と籠に生けた花と鳥の巣」
ルドゥテの先生だった画家です

実に23種類の花が描かれています。バラ、チューリップ、ワスレナグサ、ライラック
シャクヤク、ヨウラクユリ・・・このあたりまでは名前がわかりますが・・・
やはり、名前がわからないと描きにくくて・・・調べました。
1990年に日本で開催された展示会に出展されていた事がわかり、その図録を探して・・
ようやく、全貌がわかり、描きはじめる事ができたのです。

とっても大変そうな絵ですが、色んな意味で人物画よりは楽に描く事ができました
たとえば、葉が一枚無くても、花びらの大きさが違っても・・大丈夫!
ホコリもへっちゃら!
でも、人物画は・・少しでもデッサンが違えば、誰が見ても「おかしい」「この絵、変」
と気付くのです。

見えていない壺の中の様子も想像しながら、描きにくい所は独断と偏見で省いたり、変えたり。
この絵を完成させて、2年以上経ちましたが、もう一度、今度は原画に忠実に描いてみたいです。

一番苦労した所は・・背景の色を入れる前にマスキングするのですが、一日掛かりました。
それも、背景の微妙な色を出すのに3度の焼成が必要でしたので、マスキングも3回。
この作業は省く事できないものでしょうか???

それにしても、18世紀にこれだけの花を揃える事が出来るという事に驚きます
お花は枯れて行くのに、どういう方法で描いていたのでしょうか?
春の花が多いのですが、おそらく温室で栽培もしていたのでしょう。
画家はルイ16世のお抱え画家だったのですから、想像できますね。
・・・描かれた絵の時代背景をもっと知りたくなります。



アトリエ・ラ・ヴィータ