
サントリーミュージアムで開催中の国立ロシア美術館展に行ってきました。東京富士美術館の企画という前評判通りの充実した内容です。ロシア美術はカンディンスキー、シャガール達が有名ですが、18世紀後半~20世紀前半のロシア美術をじっくり鑑賞したのは初めてなのです。。
北の大地の冬は想像以上に長く厳しいのでしょう。風景画には冬景色の中にも春を待ちわびる思いが描かれ、それがヒシヒシと伝わって来るほど。
肖像画は着飾った王侯貴族たち、彼等の日常を描いた絵だけでなく、庶民の日常、物乞いをする貧しい子供達をテーマにした絵など、鑑賞する私達に様々な事を語りかけて来てくれる内容でした(気持ちが暗くなるテーマも・・)
帝政ロシアの黄金時代・ロシア革命・社会主義時代・・・社会の大きな変動期にも美術品は大切に守られて、こうして現代の私達が目にする事ができるのですね。