ピュイ&キュイの徒然

ポーセリン・ペインティングや美術館・お寺巡り・バードウォッチングのことなどの覚書です

春日若宮おん祭 2014

2014-12-19 17:41:47 | おん祭り
今年で879回を迎える春日若宮おん祭りは、天下泰平・五穀豊穣・万民安楽を願って始められたお祭りです
「祭り」は始まる前が一番楽しいのです

御旅所へのお渡りは馬が50頭、奉仕者1000人が市内を練り歩きます



神様が通られた道・・・と・・・ご神鹿さまの・・子供♪



飛火野では馬が足慣らし



若宮様の御旅所では、準備が進んでいます

































このあと、日付が変わるまで、御旅所の芝舞台では若宮様に楽しんで頂くための芸能が奉納されます
私は寒さに耐えきれず、早々に退散したのですが、いつの日か、最後まで拝見できたら、と
願っているのです・・・体力と気力が問題。


平安時代末期、自然災害が多く若宮様のご加護を願って始められたとお祭りですが、
近頃は同じように大きな災害が多発しています

真夜中、若宮様が御殿から御旅所へ御遷りになるとき、雨風がぴたりと止み、星が見えた話を聞きましたし、
また、12月17日はとても寒く風も強くて、日陰の氷が一日解けない程でしたが、春日大社の参道は
風が穏やかで木々に守られているな、と感じます。

改めて自然への感謝と畏怖を忘れてはいけない、と思った一日でした

2013・おん祭 金春の埒明け

2013-12-23 10:06:17 | おん祭り
おん祭には「埒(らち)があく」という言葉の語源とされる金春太夫の
所作があります

一説によりますと、その昔、春日大社の祭礼で金春太夫が「埒」(柵)
に囲まれた神輿の前で祝詞を長々と読み上げる習わしがあったそうです。
その際、人々は祝詞が終わってはじめて「埒」の中に入ることが
できたことから、「埒あけ」の言葉が生まれた言われています。

埒門





扇子を使い、結ばれた和紙を解いていきます



埒が開きました!



貴重な、所作を拝見できて感謝いたします

2013 おん祭 お渡り式

2013-12-21 10:37:51 | おん祭り
人が、神様にご挨拶に伺う、お渡り式
2年続けて、松の下式を拝見できたので、お旅所近くで拝見する事に
しました。

お渡り式の前、騎乗される方達が整列されます

十列児(とおつらのちご)お旅所祭で東遊(あずまあそび)を舞います



神女(拝殿八乙女)



馬長児(ばちょうのちご)



行列の出立を見送り、急ぎお旅所前に移動
12時半頃だったので、良い場所は無理かな・・・?

ちょうど、頭屋児(とうやのちご)が肩車されて、松の下に向います



第1番・日の使い

長い千早を引きずり、道を清めます





第3番・細男座



第6番・馬長児



第8番・流鏑馬児



第10番・野太刀



第12番・大名行列



お旅所祭が始まる頃、参道では稚児流鏑馬が始まりました



今年は、一番見たかった、猿楽座・金春の埒明けを見ることが出来たのです!

2013 おん祭・宵宮詣

2013-12-16 20:50:43 | おん祭り
12月16日 午後2時からは大和士が流鏑馬児を伴って、若宮様に
御幣を奉り拝礼を行う宵宮詣があります







この後、ご一行は東大寺二月堂近くの手向山八幡宮にお参りされます
ご本殿の前には、懸鳥が寄進されていました



3時からは、田楽座が本殿と若宮様に田楽を奉納します

その後、宵宮祭が執り行われます

若宮様の境内には、紀貫之が
「人はいさ 心は知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香に匂ひける」
と歌に詠んだ長谷寺の梅を接木した紅梅があるのです



お旅所は準備完了
今夜、若宮様がここにお遷りになられます



一の鳥居では、大名行列の練習



大宿所も翌日の準備が進んでいました



明日のお渡り式が楽しみです





おん祭り・縄棟祭

2013-10-06 20:33:23 | おん祭り
12月に行われる、春日若宮おん祭り
それに先立ち、10月1日は、お旅所で「縄棟祭」が行われます
(一般の起工式に当たるお祭り)
お旅所の御假殿(おかりでん)を立てる場所に、松の枝を縄で結び
神職が祭りの無事を祈願いたします

この役は、大柳生の片岡家の方が60代にわたり、ご奉仕されていまが
おん祭りは今年で、878回目
一つの家だけで、900年近い間、支えておられるのです
ただ、ただ、驚くばかり・・



絵付け技能試験・合格発表の翌日、お願い事をしていた
神様や仏様にご報告とお礼に行きました

何といっても、一番は、春日大社の子鹿です
この子鹿は私にとって、神様のお使いそのもの。
おチビちゃん、有難うね♪
この子鹿ちゃんとの経緯は・・・

ご本殿の神様より先に榎本神社へ
春日大社の神様よりも前に、この場所にお祀りされていた榎本の神様です
次は、大和の国神様のお一人、葛城一言主様へ
そして、ご本殿の4柱の神様にご報告
水谷神社をまわり、若草山山麓を通り、手向山八幡宮、法華堂、
二月堂の観音様にご報告
その後、東大寺の各お堂を回り、興福寺へ



翌日は、法隆寺にも。



家に帰り、縄棟祭にご奉仕する片岡家の話をしていると
夫に、お水取りの期間、堂童子の役を勤める稲垣家は、第1回から
参籠されている、と教わったのですが、
お水取り・・・今年で1262回目でした。。。

片岡家・稲垣家のような方々が陰で支えて下さるから
奈良の行事やお祭りが成り立っていくのですね
有難うございます


         
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表紙もこんなに素敵!
わくわくします・・・



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2012 春日若宮おん祭 松の下式

2012-12-22 20:01:45 | おん祭り
おん祭は色々なプログラムが同時進行で行われます
今年は「松の下式」を中心に見物できました

一の鳥居のすぐ右側に、「影向の松」という松が生えています。
(今は何代目かの若い木なのです)
この松の下に、春日明神が翁の姿で現れて、ひとさし舞を舞ったという
伝承があります

その為、お渡り式の中でも芸能集団は、松の下でひとさし芸を披露しなければ
なりません

行列の先頭
道を清める為に白い布(千早・ちはや)を引いて歩きます



十列児(とおつらのちご)



日の使い



猿楽座(能)
お能は伝統芸能の一つですが、おん祭りの芸能では一番新しいのです





馬長児(ばちょうのちご)



田楽座(お能の発祥の芸能)



流鏑馬児



松の下で全ての行列を検分する 頭屋児(とうやのちご)は
肩車で退場。
神聖な稚児は地面を歩かない決まりです



今年は平日と言う事もあり、松の下式はすぐ近くで見物できました
おん祭り保存会の席でしたので立ち見ですが
別途、桟敷席(3千円)を購入すると椅子に座れます。

来年は、どこで見物しようかな?と今から楽しみです

2012 春日若宮おん祭り お渡り式

2012-12-20 22:40:53 | おん祭り
11時頃から、県庁前にはお渡り式の支度を終えた方達が集まり始めます
お祭りは始まる前が一番楽しいもの。
皆さん、楽しそうです
私も、この時間が一番好きです。

行列の主人公「日の使い」に差し掛ける風流傘には鶴の飾り
今にも飛び立ちそう



流鏑馬の稚児
(今年は、とても上手で拍手喝采だったそうです)



馬長児(ばちょうのちご)



馬長児の従者



田楽座の花笠(これを被るのです!)





野太刀の行列(航空自衛隊幹部候補学校のご奉仕)



興福寺では大名行列が待機。



お渡り式には馬が50頭、行列人数は約千人と聞いています
平日にも係わらず、見物客で賑やかでした
この後、「松の下式」に移動します

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2012 春日若宮おん祭り お渡り式の朝

2012-12-19 21:25:59 | おん祭り
12月17日は
お旅所に遷られた若宮様のもとへ、祭礼に加わる方、芸能集団が社参する
「お渡り式」が正午から行われます
雨の予報が出たり、消えたり・・・とても心配でしたが、見事に晴れました。

お旅所、若宮様の御仮殿



鼉太鼓、支度中(約6.5メートルあるそうです)


朝日に輝く鼉太鼓(だだいこ)
奥は 龍 (太陽)
手前が鳳凰(月)



馬も続々と到着



飛火野に馬。この日だけの光景。



お渡り式、松の下式に続きます


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2012 春日若宮おん祭り 大宿所祭

2012-12-17 21:07:35 | おん祭り
12月15日に行われる「大宿所祭」(おおしゅくしょさい)

おん祭で諸役を勤める大和士(やまとざむらい)が神事奉仕に当って
精進潔斎を行う参籠所になることから「大宿所」と呼ばれます
餅飯殿商店街の中ほどにあり普段はその存在に気が付かないくらい
静かな場所です


大宿所の中には17日のお渡り式で使用される衣装や道具が並んでいて
その華やかさに、お渡り式への期待が高まります
・・毎年見ているのに・・





御湯立(みゆたて)神事の準備が進んでいます



湯立巫女が熊笹でお湯を降り注いでお払いされます
この御湯立は特別な家の巫女だけが出来るとの事。
(特別な家とはどんな家なのでしょう??)
容器を持参するとお湯を頂く事ができますが、いつも忘れます。。



境内に設えられた杉葉作りの小屋に、お供え物の鯛、鮭、雉が架けられています
鯛と鮭は本物ですが、雉はフェイクなんですって。(剥製)



毎年12/15 17:00よりおん祭の無事執行を祈願する「大宿所祭」が行われます。
御湯立は午後2時 4時半 6時 に行われます

見物する方が年々増えてきて、あまり広くない境内が、ぎゅうぎゅうです
その為、マナーも良くなくて・・特に写真を撮るおじ様達。
祝詞が始まっているのに撮影場所の事で喧嘩始めたり、
おしゃべりに夢中のおば様達。。。

17日のお渡り式、お旅所祭りも良いお天気になりそうで楽しみです


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