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ピュイ&キュイの徒然

ポーセリン・ペインティングや美術館・お寺巡り・バードウォッチングのことなどの覚書です

2014 舞楽始式

2014-01-19 16:47:51 | 雅楽
成人の日 春日大社の林檎の庭で舞楽始め式が行われます
神々に一年間、無事に舞楽が恙なくご奉仕できるよう祈念する神事です。
今年は、1月13日



演奏の前、笙を火鉢で焙り、乾かす仕草が好きです
笙は息などで湿気を帯びると良い音が出ません
乾かすと・・・鳳凰の声と言われるような・・・澄んだ音色になります

一度、乾かす前と、後の音色を聴き比べた事があるのですが、
全然、違いました。

管絃は「太食調音取(たいしきちょうのねとり)」と「合歓塩(がっかえん)」





舞楽は、「振鉾三節(えんぶさんせつ)」
左右の舞人が舞台を清めるために鉾を振るいます



右方舞の「長保楽(ちょうぼらく)」
おん祭でも舞われます



衣装が美しい・・



左方舞の「胡飲酒(こんじゅ)」
胡人の王様が酔って良い気分で舞っている様を表すそうです



最後に、長慶子(ちょうげいし)が演奏され、退出となります


文化の日・万葉雅楽会

2013-11-08 21:05:26 | 雅楽
11月3日、文化の日
春日大社では明治祭と万葉雅楽会がおこなわれます

この日は、朝から雨模様・・・
残念ながら、室内で行われました

明治祭・奉納舞楽
貴徳(きとく)・・右舞
白い面・太刀を佩き、鉾を持って舞う姿は気品高く、勇壮です





管絃の演奏

平調音取(ひょうじょうねとり)
衣更(ころもがへ)
陪臚(ばいろ)

音色・楽器の容・奏で方・・琵琶が大好きです



振鉾(えんぶ)左方



振鉾(えんぶ)右方



北庭楽(ほくていらく)・・左舞





狛桙(こまぼこ)・・右舞

交易の船が五色に彩色された棹であやつられ、
港に入る様を舞いにそたそうです



舞人が並列に並ぶのは珍しいです



最後は、還城楽(げんじょうらく)・・右舞

コミカルなリズムに合わせて舞う姿は何度みても楽しいです
還城楽は、左舞・右舞があり、装束や面は同じですが
小道具の蛇の巻き方が、それぞれ左巻き、右巻きになっています





室内での演奏は、楽器の音色が良く聴こえて音響は申し分ないのですが
やはり池に張り出した舞台の雰囲気には敵いません。
風で舞人の衣装の袖がひるがえり、落ち葉が舞い、刻一刻と移り行く
日差し・・・これ以上は望めない、舞台装置。

次回は、良いお天気になるといいですね。

子供の日・万葉雅楽会

2013-05-06 20:51:38 | 雅楽
春日大社・菖蒲祭の後、午後1時から神苑で南都楽所による
万葉雅楽会が行われます

先日の東大寺・聖武天皇祭に引き続き、お友達のお子さんが出演
されるので、ドキドキ、ワクワク・・・
とても良いお天気に恵まれて本当に嬉しいです。

植物園は藤の花が見頃でした





管弦の演奏 曲目は「陵王」



振鉾「左舞」



振鉾「右舞」



童舞(左舞)迦陵頻(かりょうびん)



童舞(右舞)胡蝶



春庭花(しゅんでいか)
花が開いたり、つぼんだりするような舞は春の庭で遊んでいる
喜びを表しています



貴徳(きとく)

白い面と鳳凰をかたどった鳥甲をかぶり、太刀を佩き、鉾を持って舞う姿
は気高く、勇壮です



最後に長慶子(ちょうげいし)が演奏され、終わります

2013 春日大社・舞楽始式

2013-01-14 17:21:22 | 雅楽
春日大社では、成人の日に舞楽始式(ぶがくはじめしき)
がおこなわれます
(神々に一年間、無事に舞楽がつつがなくご奉仕できるよう祈念する神事)

朝からみぞれ混じりの生憎の雨・・・
春日大社に到着すると雪に変わっていました

午後1時から本殿で祝詞が奏上され
その後、1時半頃から管弦の演奏に続き、舞楽が奉納されます

管弦・平調音取「陪臚(ばいろ)」
舞楽・振鉾三節(えんぶさんせつ)
   地久(ちきゅう)(右方)
   還城楽(げんじょうらく)(左方) 

林檎の庭で見たかったな・・・と雨なので残念に思っていましたが、
袖振り合うも多生の縁。
南都楽所の方々が、こんなにも近くに!!
息使いもはっきり聞こえます。




振鉾三節(えんぶさんせつ)




地久(ちきゅう)
4人舞なので窮屈そう・・
襲(かさね)装束を着て、鳳凰甲をかぶり、赤い大きな鼻をした
温和な面相の人面をつけて舞います



還城楽(げんじょうらく)
好物のヘビを見つけて喜ぶ様子を舞にしているそうです
巳年に相応しい演目ですね。

コミカルな独特のリズムは一度聞いたら忘れません
ヘビを見つけて喜んでいる様はとてもお茶目!愛嬌たっぷり。




雨が降らない時は、本殿前、林檎の庭で行われますが、今日は
直会殿(なおらいでん)で行われました

見学は、幣殿・舞殿からも可能ですが、特別拝観券を購入すると
直会殿に入る事ができます(500円)
今日は雨で拝観に来られる方も少なく、管弦の演奏が始まった後
でも入場できましたが、普段はまず、無理・・・
1時前には並んでおくのが良いみたいです

帰りの車の中から。高円山
大文字焼きの為に木が伐採されている場所に雪が積もってます




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文化の日・万葉雅楽会

2012-11-07 19:00:17 | 雅楽
11月3日、午後1時からは、春日大社・万葉植物園で雅楽が奉納されます
今年は、春日古楽保存会・創立80周年記念の年。
特別に、「田楽(でんがく)」「細男(せいのお)」が奉納されます

「田楽」
神に五穀豊穣を祈り、農耕の慰労をする為の舞が起源だといわれています
能楽も田楽の影響を受けているそうです

「春日若宮おん祭り」でも御馴染みですが、頭の上の大きな花笠が見事です
「おん祭り」の様子は   



「細男」
神功皇后の故事に由来する舞です。
独特の雰囲気を醸し出す、神秘的な舞で、日本の芸能史上他に類を見ない
貴重なもの、と説明を受けましたが・・・本当に謎めいた舞でした。
言い換えれば・・・良く解りません・・・
「春日若宮おん祭り」でのみ演じられ、それも夜中なので、めったに
拝見する事が叶わない上、昼間に舞われる事も普通は無いそうです

そういう意味では、とても貴重な体験ですね



左舞 「萬歳楽(まんざいらく)」
隋の煬帝が作らせた舞で、鳳凰が萬歳と唱えるのを舞に表したそうです
4人舞 赤の襲装束に鳥甲を冠っています

慶賀の時には必ず舞われる品位の高い曲



右舞「延喜楽(えんぎらく)」
10世紀、醍醐天皇の時代に作られた曲で、萬歳楽と一対になっています
萬歳楽と同じ衣装の色違い(緑の襲装束)です

写真集などで見かける、延喜楽の決めポーズ!
ちゃんと写せて、良かった~!



最後は、左舞「胡飲酒」


午後1時に始まり、3時半過ぎに終わりました
万葉植物園の入園料・500円のみ必要ですが、観覧は無料です
椅子、桟敷も用意されています。クッションを持参したほうがいいかも?

子供の日・万葉雅楽会の様子はこちら


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東大寺にて

2012-09-10 22:42:56 | 雅楽
今月初め、東大寺に出かけた時、天理大学・雅楽部の演奏会を
鑑賞できました

演目は 管弦 越天楽(えてんらく)
    謡物 更衣(ころもがえ)

    舞楽 右方舞 納曾利(なそり)
       左方舞 胡飲酒(こんじゅ)

主旋律を奏でる篳篥(ひちりき)・和音を奏でる笙(しょう)の音
は涼しげで、秋を感じます



右方舞 納曾利(なそり)
2匹の龍の舞

雌雄とも親子とも色々な見方が出来ますが、私には親が子供に
舞を教えてるように見えました
合わせ鏡のようにお互い、対象に舞いますが、息がぴったり!



左方舞 胡飲酒(こんじゅ)
お酒を飲んで酔っ払った様子を舞で表します



大学のクラブ活動としての雅楽部ですが、素人の私でも判るほど
レベルが高く、驚きます


東大寺境内では・・・

春に産まれた小鹿も大きくなりました



雄鹿は角が完成です。
春~夏の和やかな顔から、勇ましい顔に変わってきました
カッコいいけど、危険でもあります。



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春日大社*万葉雅楽会

2012-05-07 16:32:28 | 雅楽
春日大社境内にある万葉植物園で5月5日午後1時~3時まで
万葉雅楽会が催されます

池に張り出した舞台の上で管弦が演奏されます



その後、舞台を清める為に振鉾(えんぶ)が舞われます
舞楽は右方、左方を一対として舞うそうです
決まり事として、左から始まり、衣装の色は
左方・・・暖色系(朱色や赤)
右方・・・寒色系(青や緑)となっていると、説明を受けました

左舞・・・振鉾



右舞・・・振鉾



左舞・・・迦陵頻(かりょうびん)
小学校低学年~中学年くらいの
4人の男の子が鳥の羽を付けて華麗に舞う姿は可愛らしいです
天上界に住む鳥のよう。
天冠には赤いツツジの花



右舞・・・胡蝶(こちょう)
こちらは、高学年の女の子
天冠には白いツツジの花、手には山吹
花に戯れる蝶のように優雅な舞です



その後、左舞・・・打毬楽(だきゅらく)
     右舞・・・敷手(しきて) 
と続き、最後に長慶子(ちょうげいし)の演奏と共に退出されます

子供とはいえ、楽器を一通り演奏出来るようになってから舞の稽古
を始めるそうです。
放課後、一生懸命練習したのですね!

神社・お寺への奉納される行事ですので、席料も必要なく
誰でも鑑賞できる事に感謝です。
また、身近でこのような催しが毎月のように行われる土地柄にも
改めて感謝致します!!

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春日大社*菖蒲祭

2012-05-06 22:53:31 | 雅楽
子供の日には春日大社で菖蒲祭が行われます
境内の柱に飾られている菖蒲と蓬を見て、無病息災を願う
端午の節句の風習を改めて思い出しました
屋根にも菖蒲と蓬。

 

菖蒲祭は10時から執り行われます
それに先立ち、剣道の型の奉納があり、同時に飛火野で剣道大会が行われています
道中、凛々しい少年少女剣士達が大勢集まっていました

雅楽を演奏する南都楽所(なんとがくそ)の方達
藤の花がシンボルの春日大社ですから、衣装も藤の花の模様

雅楽の演奏と共に本殿では祭礼が行われています
神様へのお供え物がチラリと見えましたが、豪華!
俗な表現ですが、鯛の活け造り、揚げドーナッツ、フルーツ盛り合わせ
大きなバーウムクーヘンのような物が次々と運ばれていきます



11時からは舞楽が奉納されます(約30分)
今日の演目は「散手」(さんじゅ)
威厳のある面や太刀を付け、鉾を持ち、衣装も豪華で、格式の高さが伺えます

舞の意味はよく解りませんが、静と動の動きが印象に残りました



その後、午後1時からの万葉雅楽会へと続きます

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