長い!終わったと思ったら、休憩・・・197分ありました。
超大作です。出演者も豪華ですが、話のスケールも大きすぎる。
休憩に入る前の奉勅命令が出るかどうかのやり取りがとても面白い。
奉勅命令があれば堂々と戦争に突っ走ることができるし、できなかったからってあきらめるわけには行きません。独断専行で事実を作ってしまうわけです。そして、その奉勅命令が出るか、関東軍がどう動くかは財閥にとってもとても重要です。そこの駆け引きが面白いです。外交手段で解決しようとする外交官もいて、ただ一路侵略戦争に日本全体が突っ走ったという風に思いがちな頭に待ったをかけてくれます。石原裕次郎なのが気に入らないけど・・・
しかし、この結果が、財閥にとってどうだったかはともかく、中国が一つにまとまりました。
自由人と思っている人でも、政治的国籍には縛られているというところ葉とても心に残ります。
自分は正しい選択をしていると思っている人、実際にそういう行動をとっている人でも、自分の生きてきた社会に思想的にも縛られているわけです。それがポロっとでた瞬間でした。
それと、伍代財閥の人が、孫に「貧乏人にはそうなってしまった責任が自分たちにもある」「日本が貧しいから貧しい人が生まれる」「貧乏人を救うためにも・・」と、侵略を肯定していくところは、なるほどそういう論理で戦争を肯定していくのかと、納得しました。そのセリフが自然で本当にそう思っているなこのおやじはって思えてすごかったです。
浅丘ルリ子さんがきれいです。気の強いところが良いです。