唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

シンドラーのリスト

2008年01月10日 | 映画 さ行
シンドラーのリスト スペシャルエディション

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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はじめてみたときはもう涙が止まらなかったです。
終わったあとはもう感動につつまれて・・・
会場から拍手が起こってましたが、こんな光景は、初めてでした。

人間が死ぬってことは本当は簡単なことではないんだけど、簡単に命を奪うこともできちゃうことが映像でさらっと見せてくれます。その人の死の軽さが、重苦しい空気を作ります。

人がこんなにむごいことができるのも戦争の狂気です。

シンドラーは、もともと金儲けのために人件費の安いユダヤ人を使うわけですけど、最後には自分の全財産をそのユダヤ人を助けるために使ってしまいます。
最初から正義感があってとかそういうことじゃなくて、ある意味、どんな人間でも自分のことを省みずに人を助けようとすることができるんでしょう。
また、逆に虫も殺せなかった子どもが、人を殺して「ひとつ!ふたつ!みっつ!」と、殺した数を数えちゃうようにもなります。

赤い服の少女が印象的です。一人孤独にさまよっている姿に「あの少女はこの先どうなってしまうのだろう・・・生きることができるのだろうか・・・できれば生き続けてほしい」と、シンドラーは、心の中で思ったのでしょう。彼女が家の中に入っていくまで目を話すことができないわけです。
で、死体を焼くシーンで偶然見つけてしまった彼女の死体。ここでシンドラーはきっと、なぜ自分は、助かってほしいと願ったのに、行動に移さなかったのだろうか・・・なんて考えたのかもしれませんね。と言いつつ、前後関係は忘れましたが・・・
少女の手を握り締めている表紙は、助けたかったけど助けられなかった想いでもあるかもしれないし、その後の彼のユダヤ人をすくった行動の象徴でもあるような気がします。